精神科の予約をした

ついにメンタルクリニックの予約を取った。
思えば何を怖がっていたんだろうかという話で、電話一本で簡単に予約が取れてしまった。新患はどこも受け付けていないのでは?と危惧していたけど、ふつうに今月中に受診ができることになった。
電話してみるものだ。

でも本当に、やるなら今しかないと思えたから電話ができた。
卒論が落ち着いて、残りはあと少し、大学でやることはもうほぼないのだと分かってようやく行動に移すことができた。

大学に入って以降、自分に課された強制力が弱まってから、異常としか思えない行動が出てくるようになった。

まず、大学二年の時、履修登録ができなかった。
このことはものすごくショックだった。忘れていたのではなく、そろそろやらないとまずいと思っていたのに締め切りを確認するのが怖くてできなかったのだ。
履修登録はその後事務にメールしたら大丈夫だった。大学でよかった。こういうポンコツ学生にも事務は優しかった。

それからというもの、履修登録は日時を確実に確認し先送りをしないようになるべくさっさと片付けることにした。(当たり前)

それから、就活に謎の恐怖心がありすぎて2か月ほど足踏みをし、ろくに就活を行うことができなかった。今内定をもらっている企業は、母が勧めてきて、母の言うままに受け、またエントリーシートを母が8割書いたものだ。
私はあのままでは全く就活ができなかったので、いい歳をこいて親の手を借りまくっていた。本当に、自分自身の意志はどこ?と思うし、情けないし恥ずかしいことこの上ない。

それから、今回メンタルクリニックへの予約をするに至った直接的な動機として、卒論への取り組み方がある。
頭では、「卒論を出せなかったら大変なことになる」ということが分かっている。これが怖くて11月頃はものすごく恐怖していて、逆に卒論は進まなかった。なのに、卒論締め切り当日朝、いまだ完成していない原稿を前に私は全く焦ることができなかった。
状況を冷静に見たらやばいに決まっているし、それは当時の頭でも分かっていたのに、急いで完成させようという気がまるで起こらなかった。
それが異常だなと思った。

また、こういったことを念頭に置いて、精神科へ行こうと考えているのは授業中だった。目の前で起こっている授業に一切集中できない。退屈で仕方がないので、PCでメンクリを調べてみたりTwitterを見たりしていた。

そしてふと、
「自分は今までの人生で、授業中のらくがきを自制できたことがない」
と気が付いてしまった。
高校の頃は授業の進みが早く、落書きをしている暇がないことも多かったので落書きをしていない時もある。しかし、大学4年1月にして、私はいまだに授業に集中できないとき我慢ができない。

なんか、自分はまともで頭が良い方で優秀だと考えていた小学生の頃が懐かしい。自分はぜんぜん、人よりもヤバいかもしれない。

中学の頃には自分がなんか人よりもヤバい奴かもしれないことには気が付いていた。しかし、当時はPMSゆえだろうと考えていた。実際未だに情緒不安定だ。

高校の頃、心理学について調べ学習をして、どうやら自分は認知が歪んでいるらしいことに気が付いた。また、ADHDという言葉にも出会った。その特徴があまりにも自分に似ていることを知り、多分自分はこれなのでは?と思い、親にその旨を告げたこともある。が、返ってくる反応は芳しくなかった。
というか、高校の頃のあれは鬱だった。鬱かもしれないと親に訴えても、全然聞く耳を持ってくれず苦しんだ高校2年の頃が忘れられない。あの頃を境に、ぽきっと何か大事なものが折れたようで、いまだに「一生懸命頑張る」ことができない。勉強に対しての強い挫折感が残っている。

幸いにして、大学は無事にストレートで受かったので救いがあった。
自分の得意な分野である国語ではセンター試験で181点を取った。
苦手な数学ではそもそも数1と数1Aを間違えており、二教科合わせて50点くらいだった。
そういう形で大学へ入学したものの、とにかく大学で学びたいことなど何一つなく、私は高校までに奪われた自由な時間を取り戻したい、自分を大切にしたい、心を癒したい、大卒の学歴がないと就職に苦労するらしいからそれが欲しい、としか考えていなかった。
大学はなんとか通うことができた。数学を勉強しなくてもよいということだけで随分ましだった。

就職先も決まって、後はできの悪い卒論について先生方へ申し訳ない気持ちになりながら口述試験をやりすごし、そうしたら私は多分卒業だ。
その前に自分の今迄感じてきた異常性をちゃんと解決したい。
今までさんざん苦しかったので、自分に関する説明書はほとんど出来上がっている。が、本当に生きづらいのだ。
最悪あなたは発達障害ではなくて、ただの怠惰な人間ですと言われたらもうそれで構わない。それはそれで悲しい気持ちになるが、自分の取り扱い方を独学で勉強していくだけだ。
もし発達障害の可能性がある、そうだと言われたら、できの悪い自分の取り扱い方についてアドバイスを受けてうまくまともに生きられるように工夫をしたい。ただそれだけなのだ……


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