タイムスリップオードリー      2011年3月19日            

2009年10月に始まったオードリーのオールナイトニッポン。年末年始も休みなく毎週続いた放送が初めて途切れたのが2011年3月12日。
東日本大震災、と後に命名される地震の翌日。この日の放送はお休みでした。
そりゃ当然か、でもこの先どうなるんだろう?自粛ムードはいつまで続くのだろう?と思っていたら、翌週の19日にはレギュラー放送に戻りました。

おなじみのタイトルコールでなく、のっけから漫才がはじまります。
今聞いても面白い「春日の弟子」ラジオで聞くのは初めてかも。 最後に春日さんの「ばぁい」で〆る代わりに「ジーニアス英和辞典プレゼンツ」が入ります。
協賛は大修館書店と、オルファカッターの2社。

放送するにあたって、どうするべきか悩むオードリーと付け焼き刃の苦悩を勝手に思い浮かべてしまいます。 漫才をしようと考えた若林さん、稽古をする為、春日さんを部屋に呼びます。初めて来た春日さん、間違えて違う部屋のインターフォンに「オードリーきゃ〜すが」と叫んで住人から怒られるエピソードも素晴らしいですが、若林さんが高校時代から借りっぱなしの「さんまの名探偵」を隠さなきゃと焦ってるのも面白い。 現在開催中の15周年展では、実物が展示されてるとのことで、ぜひ見てみたいです。

今までと何ら変わらないテンションで話す二人。
さらに元気をだしてもらう為にと、 若林さんはウルフルズの「ええねん」を 春日さんは「CHA-LA HEAD-CHA-LA」を熱唱。
歌へた王の称号を欲しいままにする若林さんと、 本家にないスパンキングが入る春日さん。それぞれ違う方向から楽しませてくれます。

この番組としては珍しいのですが、被災地を含め全国のリスナーから届く生メールを読み上げます。
「楽しみにしていたので嬉しいです」
「久々に笑いました」
「ありがとうございます」
それに対しての春日さんのリアクション 「これぐらいしか、笑いを届けるしかできないんでね その点はもう陳謝したい
春日というキャラを守りつつ、本音がみえる発言にグッときます。

若「いろんな先輩方が、いろんなラジオで宝物のような言葉をいう中で 自分に何ができるかって僕も悩みましたが やっぱり自分たちの仕事の延長上で やるのが一番いいなと思ってオードリー好きな人がきいてくれてるということをイメージしてやったので元気出して頂けたでしょうか

最後にもう一本漫才「デート」かっこ良過ぎます。
オードリーの二人が「今、自分たちにできることは?」の問いに対する答えなのだと思いました。

あの時、被害にあわれた方からすれば、私なんぞ何も言える立場ではありません。それでも「異常」が続いて不安に感じる中、二人が喋って「日常」を運んでくれた事に関しては感謝しかありません。
まだ「おやすミッフィーちゃん」が無い頃の若林さん
〆の「絶対大丈夫です、頑張りましょう」は今聴いても、
何度聴いてもしびれます。

昨年ANNJAMで実施された 「オードリーのオールナイトニッポン神回大募集キャンペーン」には この回に投票しましたが、選ばれませんでした。 しかし、この後10年以上も続く人気の理由であろう 「オードリーがラジオにかける熱量」を感じさせてくれる神回だと今も思っています。



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