ピアノを買った話
我が家がアップライトピアノを購入するまでの経緯について。
もちろんピアノを自分で買うのは初めて。
私のピアノ歴は小学生時代に2年弱。当時は親にやらされてたが嫌で仕方なくて辞めてしまった。
それから時は経ち、自分の子供が産まれるのと同時に将来子供にやらせようということがきっかけで、電子ピアノを購入して以来、断続的にではあるが練習をマイペースで始めた。
妻は全く音楽には興味がない人。
現在は子供にピアノを習わせているけど今のところ本人はやらされてる感満載でそれほど情熱は感じられない。でもせっかくならいつかは本物のピアノで弾かせてあげたかった。
一方でピアノへの情熱という点では下手の横好きというやつで、子供よりむしろ自分の方があった。子供も、そして妻もアップライトピアノを買うことには全く興味はない。
なので表向きは子供のためという体でもあったのだけど、正直言うとピアノをほしかったのば自分の方だった。
とはいえ、少なくとも数十万もするとても高価なピアノを買うことは色々な意味でハードルが高く現実にはなかなか踏み切れるものでもない。
そもそもみんなピアノってどうやって購入するんだろう。自分の場合全く予備知識もなく教えてくれる人も特にない状態で。ネットで色々情報を調べていた。
現在田舎に住んでいるのもあり、ピアノに限らず欲しいものがある時にもそれを売ってるお店がないのでなかなか気軽に見に行ったりすることも難しい。家の近くにまともなピアノ販売店は近くになかった。
都会なら大きな楽器店やヤマハやカワイの直営店もあるので、もっと色々見れただろう。
たまに大きな街に行ったときにピアノを扱う楽器店に足を運んでピアノを見に行ったり指弾したりもした。でもピアノを本気で買おうというところまではいかなくてほとんど冷やかし客だった。
ピアノを買うにあたっては新品か中古か、という選択肢があるが、自分の場合中古はほぼ選択肢になかった。なぜなら良し悪しがつけられる自信が全くなく、高いのか安いのかの判別が自分でできないし、アドバイスをくれる人もいなかった。
そんなある日、仕事で東京に出張した際に新品のピアノを楽器店に見に行った。
そこで出会ったのがボストンのUP118だった。
一目惚れに近かった。
ピアノを購入する際にデザインで決める人はほとんどいないのではという気もするけど、正直デザインやロゴのカッコ良さも決め手の一つだった気がする。
そして肝心の音がなんというか
とても響きが豊かな気がして華やかな音色
というのが印象的だった。
まともに試弾したのはその日のみ。
だけどその時に強烈に惹かれてしまい、また数日悩んだ挙句結局購入する事にした。
はっきり言って衝動買いに近かったが、所詮は自己満足の世界と割りきった。なんとなくこれを買わなかったら後悔というかずっと思いが残る気がした。一生のパートナーにするくらいの気持ちで一世一代の決断。
そして、その納期がもうすぐやってくる。
密かにワクワクしている。
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