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AIはクリエーターを殺すのか

物騒なタイトルですよね。我ながらいかがなものかと思ってます。けど、大袈裟な表現ではなく本当にAIがクリエーターを殺してしまうのではないかと危惧しているんです。

最近AIの進化が凄まじいなって感じています。
特に最近驚いたのはAIによる作曲ですね。
海外の方では結構話題なっていて、ドレイクの曲をAIに学習させて、仮想ドレイクの曲が
Apple musicなどに載っていました。今は削除されていますが、、、

このニュースを知った時、最初は頭ごなしにダメだろ!!って思ってたんですけど、時間が経つにつれ、何故ダメなんだろうって引っかかっていたんです。
というのも、これまでの歴史を振り返った時、技術の発展がクリエイティブな活動をより進化させたのでは??と感じ始めたからです。

例を挙げるとDTMの普及がそれに当たります。
今ではDTMが当たり前のように使われていますが、遠い昔は楽器が弾けて譜面を読める人しか作曲なんてできなかった筈です。
昔から作曲をしていた人からするとDTMなんて
自分の仕事を奪う技術でしかなく、邪魔な存在
だった筈なのですが、今では当たり前にDTMが使われています。

僕はこのAI作曲も何十年後かには今のDTMの様に受け入れられるのではないかと思い始めていたのです。

先述した仮想ドレイクの楽曲については著作権侵害の申し出があり今では削除されていますが、
仮に今のオリコンチャートTOP100を学習した結果できた曲は果たして誰の著作権を侵害していることになるのでしょうか。恐らく誰の著作権も侵害していないことになります。この行為が合法と捉えられるという事は、将来的には当たり前に受け入れられるのでは?と思った結果AIがクリエーターを殺す未来が来るのでは。と考えたわけです。

ただ、私自身の考えが最近ようやく固まり、結論としてはAI作曲はきちんと取り締まるべきだと思うようになりました。
というのも、AI作曲はこれまで作曲家が必死になって作品を生み出してきた0→1の行為を踏みにじっているからです。
言い換えると、"頭の中にある作品を顕在化する行為"をAIは代替してしまっているのです。
これはDTMが普及し始めた時とはまるで違っています。DTMは作者の頭の中にある物を楽曲などを介さず、より簡単に顕在化しているだけであり、頭の中で創る行為自体は阻害されていませんでした。

この"頭の中にある物を顕在化する"事を阻害してしまうとクリエーターの発想力に価値がなくなってしまうのです。

僕はクリエーターという人種が好きです。
頭の中で創造し、それを作品にして表現する。
素晴らしい人達だなと心から思います。
この方々を蔑ろにされるのは結構許せないですね。今回は作曲にのみフォーカスしましたが、
AI絵師に関しても私は同じ見解です。
作った。ではなく、出力した。と表現してほしいですね。

思考するというのは人として素晴らしい行為だと思っています。その思考を仕事にしている人が沢山いますし、今後もたくさん現れます。
その人達の未来をAIに奪われたくはないですね。
AIがクリエーターを殺す前に、人がAIを飼いならす必要がある。私はそう感じました。

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