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2024年 新種牡馬紹介〈前編〉

こんにちは、mokomoko競馬です。
 日本ダービーも終わりいよいよ2歳馬がデビューする時期になりました。今年も2024年に産駒がデビューする注目の新種牡馬を紹介していこうと思います。
 二つに分類するのが難しいですが、今回は父内国産の種牡馬を前編で紹介しています。

ルヴァンスレーヴ

主な勝ち鞍 チャンピオンズC、南部盃、ジャパンDダービー、全日本2歳優駿
世代 18世代(2015産)
父 シンボリクリスエス
系統 ロベルト(クリスエス)
種付料 150F (2021年のデータ、以降も同様)
血統登録数 149頭

 今年の新種牡馬で最も頭数を集めたのはルヴァンスレーヴでした。2歳3歳で圧倒的成績を残し、すでに名馬の域に上り詰めていたものの、その後は故障で本来の力を取り戻すことなく引退しました。
 血統は現在エピファネイアが活躍しているシンボリクリスエスの直系となっており、大物を生み出す期待感があります。
 強気の社台ファームにしては珍しく150万という成績に見合わない価格設定にしたことやダート需要の増加により多くの牝馬を集めました。

サートゥルナーリア

主な勝ち鞍 皐月賞、ホープフルS
世代 19世代(2016産)
父 ロードカナロア
系統 キングマンボ(ロードカナロア)
種付料 600F
血統登録数 142頭

 19世代クラシックを賑わせた超良血サートゥルナーリアも人気となっています。種付料は実績と比べると破格の600万ですが、兄弟であるエピファネイア、リオンディーズの産駒が今年のG1を勝っているので当然この馬も期待されています。
 ロードカナロアの子では珍しく比較的早熟で日本競馬の種牡馬では少ないタイプですが、欧州では早熟血統が主流なので、この馬次第で日本の早熟馬への扱いが変わる可能性もあります。
 また、キングカメハメハの後継もそろそろ孫へと代替わりしていきたいのでそういった意味でも注目の種牡馬となっています。

フィエールマン

主な勝ち鞍 菊花賞、天皇賞・春 連覇
世代 18世代(2015産)
父 ディープインパクト
系統 ディープインパクト
種付料 300、200F
血統登録数 72頭

 底知れない能力と体質面の弱さを持つフィエールマンの産駒も今年デビューします。
 新種牡馬の中で芝で最も実績がある馬ですが、長距離G1しか勝っていないところが頭数の少なさに繋がってあるかもしれません。
 しかし、アーモンドアイを天皇賞・秋で追い詰めるなど中距離G1でも戦えるスピードもあります。また、これまで少なかったディープ×欧州血統の母系という組み合わせが良い方に転べば、来年のクラシックを賑わせる種牡馬になると考えています。

アドマイヤマーズ

主な勝ち鞍 香港マイル、NHKマイルC、朝日杯FS
世代 19世代(2016産)
父 ダイワメジャー
系統 サンデーサイレンス
種付料 300F
血統登録数 62頭

次は早熟マイラーの完成系であるアドマイヤマーズです。スプリント〜マイルで多くの産駒を送り出したダイワメジャーの最高傑作と言っていい馬です。
 血統登録数はやや少なめとなっています。しかし、2〜3歳のマイルに圧倒的ニッチを持っていた父が引退して日本の競馬の穴になっている路線なので、初年度で成功すれば父のポストに収まって長期間の活躍が見込めるでしょう。

ゴールドドリーム

主な勝ち鞍 チャンピオンズC、フェブラリーS、かしわ記念 連覇、帝王賞
世代 16世代(2013産)
父 ゴールドアリュール
系統 サンデーサイレンス(ゴールドアリュール)
種付料 100F
血統登録数 129頭

 ゴールドアリュールの正当後継馬っぽい名前の当馬も種付料が安く人気となりました。
 現役時は安定感のある走りでダートの1600m〜2000mで活躍していたので、産駒もこの辺りの距離での活躍が見たいところです。ゴールドアリュール後継は最近、短距離に集中しがちなので特に中距離での活躍馬を出したいところです。

ウインブライト

主な勝ち鞍 香港C、クイーンエリザベス2世C
世代 17世代(2014産)
父 ステイゴールド
系統 サンデーサイレンス(ステイゴールド)
種付料 120F
血統登録数 66頭

 2代に渡って香港G1を勝利したウインブライトですが、とのような産駒が産まれるか未知の部分が大きいです。
 気性難のイメージが強いステイゴールド産駒ですが、あまりそういったエピソードがなく優等生といえます。性格や操縦性の良さが受け継がれたら、勝ち上がり率の良い種牡馬になるかもしれません。

エポカドーロ

主な勝ち鞍 皐月賞
世代 18世代(2015産)
父 オルフェーヴル
系統 サンデーサイレンス(ステイゴールド)
種付料 50F
血統登録数 36頭

 皐月賞を勝利し、ダービー2着のエポカドーロですが、血統のせいか人気になっていません。種付料も安く、実績には全く見合っていない評価なので覆してもらいたいところです。

その他

ブルドッグボス

主な勝ち鞍 JBCスプリント、クラスターC
世代 15世代(2012産)
父 ダイワメジャー
系統 サンデーサイレンス
種付料 80F
血統登録数 19頭

 抜群の安定感で長くダートスプリント界で活躍した馬です。スプリント路線が整備されてきたのは追い風ですが、種付料が高過ぎて頭数が少ないのが残念なところです。

レッドベルジュール

主な勝ち鞍 デイリー杯2歳S
世代 19世代(2014産)
父 ディープインパクト
系統 ディープインパクト
種付料 30F
血統登録数 17頭

 成績は特筆すべきものはありませんが、母レッドファンタジアが早熟馬を多数輩出しているので、2歳限定で活躍する種牡馬になれば面白いと思い、紹介しました。

アルバート

主な勝ち鞍 ステイヤーズS 3連覇
世代 14世代(2011産)
父 アドマイヤドン
系統 ミスタープロスペクター(ウッドマン)
種付料 50F
血統登録数 6頭

 超のつくステイヤーで血統も個性的なので紹介しました。種付料が強気の50Fですが6頭の産駒がいます。2代にわたってステイヤーが生まれたら血統ファンとしてはたまらないです。

エタリオウ

主な勝ち鞍 2歳未勝利
世代 18世代(2015産)
父 ステイゴールド
系統 サンデーサイレンス(ステイゴールド)
種付料 プライベート
血統登録数 3頭

 現役時、わずか1勝ながら菊花賞2着を始めとして多くの重賞で活躍した名脇役の産駒がデビューします。産駒数わずか3頭ですがなぜか期待したくなります。

まとめ

 今回は父内国産の今年デビューする種牡馬を紹介しました。今年は社台Fからプッシュされているサートゥルナーリアがいるものの全体的に混戦模様です。
血統ではディープインパクト、ダイワメジャー、ゴールドアリュール、ステイゴールドとサンデーサイレンスの後継がバリエーション豊かに存在していました。一方、キングマンボ系からはサートゥルナーリアが期待を一心に背負っています。
 個人的に最も期待している馬はフィエールマンです。去年は無難にレイデオロを指名してやや不甲斐ない結果だったので今年の本命には頑張ってもらいたいです。
 次は父外国産種牡馬を紹介する後編を来週あたりで出したいと思います。

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