「九十九島水族館海きらら」
~行ってみよう、やってみようシリーズ⑧~
昔からクラゲをみるのが好きだ。
人間からおおよそかけ離れたあのフォルム、
陸にあがったとたん形をなくしてしまう心もとない感じ、
そしてなんといっても体が透明という不思議!
哺乳類である私たちとかけ離れたその姿は、神秘的としか言いようがない。
長崎県佐世保市の九十九島パールシーリゾートにある水族館「海きらら」には、クラゲシンフォニードームというものがあり、西日本最大級のクラゲ展示コーナーがある。
「緑色蛍光タンパク室質の発見」でノーベル化学賞を受賞された故・下村脩氏が名誉館長であることから、クラゲの展示にも力がはいっている。
暗闇に浮かぶクラゲの水槽はライトアップされ、幻想的な空間となっており、一定のリズムでふわりふわりと浮遊するクラゲを見ていると、己の欲求・煩悩・迷い・苦しみから解き放たれた「無の境地」に達しているようにもみえ、哲学的な気持ちにすらなる。
「海きらら」もなかなかの展示数とはいえ、クラゲ好きの私にとって「西日本最大級」ではちと物足りないので、世界一のクラゲ水族館といわれる「鶴岡市立加茂水族館」へもいつかは訪れたいと思っている。