熊本・通潤橋の放水を見に行く
~行ってみよう、やってみようシリーズ⑨~
熊本県の山都町に橋として初めて国宝に指定された「通潤橋」という石造りの水路橋がある。
一度、放水されるところを見てみたいと思っていたが、今回宮崎旅行の帰りに立ち寄る時間があったため、念願の放水の様子を見に行くことにした。
この日はしばらく中止していた放水が再開されるということと、国宝指定という政府の答申が発表された直後だったらしく、多くの報道陣・報道カメラマンがスタンバイしていた。
放水開始予定の1時間前に到着したのだが、すでに第一駐車場がいっぱいで、第二駐車場に車をとめた。
橋のたもとまでは誰でも無料で見に行くことができるが、橋の上まであがる場合は、物産館受付で大人1名500円を支払い許可証を購入するシステムになっている。もちろん、迷わず購入する。
1時間あるので、まずは腹ごしらえ。地元の名物の冷やし矢部茶そうめんをいただくことに。
想定以上の観光客に定員さんも大忙しなのか、「そうめんってそんなに時間かかる?」っていうくらい待たされた(30分~40分)が、盛り付けも涼しげでたいへん美味しかった。
10分前くらいになると、人がわらわらと橋のたもとに集まり始め、
みな、放水の瞬間を固唾をのんで見守っている。
心境としてはカウントダウンでもしたいところだが、じっと待ち続けていると、掛け声とともにすごい量の水が一気に放出された。
想像以上の水量とゴウゴウという音に、思わず興奮し、歓声があがる。
圧倒的なスケールに大興奮し、水しぶきをあびながら、一眼レフと携帯カメラを片手に行ったり来たりと駆けずり回る。
身を乗り出して、一心不乱に写真を撮っていると、突然話かけられ、熊本県民テレビの取材を受けるはめに。(カットされてるかもだけど)
せわしなく行ったり来たりしつつ、橋の上へと移動。
すると、警備員さんが「虹が出てますよ」と教えてくれる。
「こちらです。ご案内します。」と先導してもらい、見てみると、確かに虹がかかっている。
橋の上から見る興奮と虹をみれたラッキーさで、楽しさ倍増!
興奮最高潮!
なんて親切な警備員さん!!
15分なんてあっという間かと思いきや、下から写真を撮って、橋の上にのぼって虹を楽しみ、逆サイドから降りて一通り写真を撮り、また橋の上に登って、さらにもといた場所にもどって写真を撮りまくっても、充分に時間の余裕がある。
橋の下から上へ、右から左へ何往復もして、かなり充実した15分を満喫し、大満足で放水イベントは終了した。
500円でこれだけ満足感が得られるイベントもそうそうないのではないだろうか。
お近くにお住みのみなさん、「通潤橋」の放水イベントおすすめですよ~!!
【通潤橋とは】
「通潤橋」は、嘉永7年(1854年)、水不足に悩む白糸台地に水を送るため、矢部の惣庄屋・布田保之助によって造られた日本最大級の石造りアーチ水路橋で、水路の長さ126m、橋の長さ75.6m、橋の幅6.3m、橋の高さ20.2m、アーチの半径27.6mの大きさをほこる。
約6km離れた笹原川の上流から水を引き、水路の総延長約30km、灌漑面積は約100haにも及ぶとされる。
一昼夜で15,000平方メートルの水を送り、水田を潤す力を備えており、1960年(昭和35年)に国の重要文化財に指定され、この秋国宝指定が正式に決定した。
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