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コズミックフロントΩ 宇宙の終わり 観た

加速度膨張説

宇宙空間は膨張スピードを加速して大きくなり続けているというものです。

2011年12月ノーベル物理学賞を受賞したローレンス・バークレー国立研究所教授サウル・バールムッターさん、オーストラリア国立大学教授ブライアン・シュミットさんそしてジョンズホプキンス大学アダム・リースさんは宇宙が加速度的に膨張している事実を発見しました。


ダークエネルギーの存在

加速度膨張説が成り立つには、引っ張る重力に逆らうように働く、押す強力なエネルギーが必要になります。これがダークエネルギーです。
ダークエネルギーは空間が広くなっても密度は常に一定で、どこからか湧き出るように増え続け力も強くなっていくという特徴があります。


ビッグリップ(宇宙の終わり方)のシナリオ

理論物理学者ダートマス大学教授のロバートコールドウェルさんは、加速度膨張説に基づいて宇宙の終わりを計算しました。
ダークエネルギーが加速度的に増え続けると、宇宙の膨張速度は際限なく速くなっていきます。そして宇宙は無限の大きさになり、全てがバラバラに引き裂かれてしまう。
今から1000億年後に起きるというビッグリップのシナリオです。ビッグリップの2億年前。ダークエネルギーによって銀河の周辺部の星が重力を振り切り始めます。そして中心部にある星もまとまることができなくなり、銀河は消滅します。
その後惑星も次々と軌道を外れていきます。
また、星の内部にまでダークエネルギーの影響がおよび爆発死を迎えます。地球のような惑星も最期のときを迎えます。 バラバラになり砕け散ります。
最後はダークエネルギーによって分子や原子までもが引き裂かれ、素粒子になります。こうして宇宙は終わります。


マルチバース理論

物理学者の東京大学名誉教授 佐藤勝彦さん はダークエネルギーを真空のエネルギーだと考えています。
その場合にはビッグリップのあとまた新たな宇宙が誕生する。それが永遠に繰り返されていくといいます。
一つの宇宙から別の宇宙が生まれ、そこから子宇宙、そして孫宇宙と別の宇宙が次々と生まれ続けていきます。宇宙と宇宙が繋がれている部分はやがて消滅し、それぞれの宇宙は離れ離れになります。これがマルチバース理論と呼ばれるもので世界の研究者たちが注目しています。


当初は収縮説と減速膨張説の2つ

宇宙空間は重力によって支配されているのでそのため宇宙が膨張を続けているといっても、いつかはこの引き寄せる力である重力の影響を受けると考えられてきました。

収縮説とは、宇宙は将来どんどん小さくなっていく。重力の強い影響で宇宙はいつか潰れてしまうというもの。

減速膨張説とは、重力によってスピードは落ちながらも宇宙は大きくなり続けるというもの。


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