母が笑顔でいること

前の文章で、目の前の人に笑顔でいてほしい。と書いたが、
笑顔ってどういう意味があるのか、を考えた。

目の前の人が笑っていると、
「ここにいていいんだよ。」「私はあなたといて楽しいですよ。」って安心する。
裏を返せば、目の前の人が笑っていないと不安なのである。
挨拶なら笑顔で終了するが、その次の会話となると、何がおこるかわからない。もしかしたら、何か地雷を踏んでその笑顔が消えてしまうかもしれない。
そう思うと、人と関わるのを避けてしまう。

私は結構厳しく育ったし、○○しちゃだめ。家でできていないことは外でもできないよ。と家でも気が抜けなかった。完璧をつねに求められていた。
中学生の時は、アユの「居場所がなかった~」に共感した。
だから、私は人と関わるのが苦手だった。否定されても傷つかないような人、その場だけの関係の人なら話せるのであるが、はっきり話す友達、自分を強く持っている友達には自分からは声がかけれなかった。長い付き合いも苦手だった。

それに気づいたのは、子供の幼稚園の面談。
子供は行事などに全力で取り組むし、お友達にも優しい。何もいうことがない。でも、少し気になるなら「自分に厳しいところがある」といわれたのがきっかけである。

私は子供たちに優しくしなくちゃ、否定すると自己肯定感が育たない。食事は大切。お砂糖はメンタルに影響するから控えていこう。
育児書を読み漁り、完璧に育てようとしていた。
できないと、不安になり、眉間にもしわが寄っていた。
ある意味母と同じように育児に完璧を求め、子供にも私の価値観を厳しく押し付けていたんだと。思った。

それに気が付いてから、笑顔でいるように心掛けた。そして、あまり逐一注意しないこと、やりたいことはやらせる。
外ではきちんとできている。のであるなら、
「家は居心地のいい場所」
「何も注意されない場所にしよう」
と決めたのである。
それに気が付いてから、肩の力がふと抜けたように、子供たちと関わるのが楽になった。

すると、子供との会話が増え、笑顔が増え、台所で料理をしだした。
そして、夜間の歯ぎしりがなくなったのである。

母親の態度がこんなにも影響するのか。
どこかで聞いた「母親が笑顔でいることが大事」という意味がよく分かった。
そのためにも、自分が笑顔になれるためにはどうすればいいのか。それを考えるようになった。

そう考えると、優しい旦那、かわいい子供たちがいる私には大切な家族という居場所がある。外で何かあっても、私には守ってくれる。家族がいる。
これに気が付いたら、人ともっと関わりたいと思った。

子どもたちにもこの感覚を自然に持ってほしい。




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