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「わが青春のカタギリジン」

ラーメンズにハマっている。

何を寝ぼけたことを……と笑われるかもしれないが、今、ラーメンズがどうしようもなくマイブームなのである。

きっかけはYouTube。普段見ていないような分野で面白い動画がないかどうかぼんやりと探していたところ、何と、「ラーメンズ公式YouTubeチャンネル」なるものがあるではないか!

どれどれ、ヒマつぶしにちょっと見てみるか……ということでネタ動画を1、2本再生したところ、ラーメンズワールドにまんまとハマってしまった、というわけ。

ラーメンズを初めて知ったのは、小学生の頃だったと思う。当時若手だった彼らは何を血迷ったのか「笑点」の演芸コーナーに出ており(明らかに場違いだった)、そして、盛大にスベっていた。

ラーメンズのシュールすぎる世界は、爺さん婆さんには理解しにくかったのだろう。

私自身もラーメンズの世界観を理解できたわけではなく、ただ「変なことをずっと喋ってる人たちだなあ」ぐらいにしか思っていなかった。

高校生になると、リハビリセンターで関わった学生ボランティアから「人生で一番好きなお笑いコンビ」としてラーメンズを紹介された。

ラーメンズとの思わぬ「再会」である。

彼女に感化されて小林賢太郎の戯曲集を何冊か読んでみたところ、世界が一気に変わってしまった。

といって、彼らの世界観を理解できるほど成熟したわけではない。だからこそ、その「わからない」という感覚がいつしか心地良さにかわり、快楽物質として脳内で変換されていくのである。

まさに、ラーメンズという麻薬(何という大げさな)。

そして、YouTube。公式チャンネルでは主に、ラーメンズの単独ライブの映像が配信されているようだ。

20年近く前のライブ映像なので当たり前だが、画面の向こうの2人は充分に若く、そして躍動している。

ラーメンズというとシュールすぎるという先入観があったものの、コントでは思いのほかカタギリジンが全力でツッコんでいて、観客に対して親切な作りになっていた。

ラジオでエレキコミックからさんざんイジられているカタギリジンとは別人である。

ラランドやミキ、パンクブーブーなど他のコンビのライブも見てみたが、やはり、ラーメンズの知的快感にはかなわない。

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