無職なのに幸せ。こどもおばさんのひとりごと

 53才女性、無職。子供はいない。特に裕福ではないが、贅沢しなければ生きていける。幸せだ。
 ああ。でも、だからこそ。自分を大切にしたい、とか言って仕事をやめちゃったのかな。
 いや、でも。もう限界だったよな・・・・。

 前職場の2つ年上の上司に嫌がらせをされていた。
40代後半に転職した。
自分でいうのもなんだが、その当時はちゃんと仕事ができた。
(最後は追い詰められてボロボロだったけど)
年なりの常識的な自信があった。
世渡りも下手なほうではなかった。
今までの人生、周りからの評価も悪くなかった。
 今まで持っていたありとあらゆるテクニックを試したが、裏目にしかでず。日に日に、嫌がらせは続いた。辞めさせてくれ、、と伝えた時のそいつのニヤッとした顔を見たときに、やっと、ああ、こんなに悩んで私がばかだったのだ、と気づいた。
そのころには、自分への自信はことごとくなくなり、卑屈な人間になっていた。
いろんな思いを味わって気づいた。
わたしは、その上司の劣等感に付き合わされただけだった。

 このままでは、私はだめだと思った。
だから、辞めて正解だったとは思っている。
ただ、今、仕事がないのは、つらい。
あんな奴のために私は仕事を失ったのか、と思う日もあった。
 でもそうじゃない。
付き合わされたのではない、付き合ったのだ。
辞めさせられたのではない、辞めたのだ。
それを自分で選んだのだ。

そう思ったら、気持ちが少し緩んで楽になった。

 

 先月、すごく良い職場の面接に行った。
筆記試験、面接、職場見学。トータル2時間30分はそこに居た。
 きっと、ここに来て、働けると思った。
でも、だめだった。
落ち込んだら、風邪ひいた。

エージェントさん曰く、
若い子に決まった。
先方さんは、スキルも人柄も評価されていたのですが、将来性が・・・・。という事。
将来性?私にはないよね。でも、私、今、役立てますけど!!!!
特に何も説明されなくても、今から普通に働けますけど!!!!
心の中で叫んだ。


 また、何とか仕事にありつけたら、今度は、余計な人間関係(他人の劣等感)に巻き込まれず、でも、人にも自分にも優しい気持ちで働きたい。

そして、今は、無職でも幸せを感じられる状態 に回復したことを喜びたい。



 

 
 

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