もうマイルールはいらない


涙はずっとは流せない。
嗚咽って結構消耗するから気がつくと寝おちしてたりする。


だからひたすらどうすれば失敗を回避できたのか軽減できたのか、もしくはこの先どうやって失った自信や信頼やさまざまな大事なものを取り戻し守るのか、何度も何度も頭の中でシュミレーションして。


大好物のラミーを爆食いしても禁じ手の具なしナポリタンを真夜中に食べても(なんと安直で幼稚な対処法‥笑えてくる)3日位お布団から出られないくらいの気持ちの落ち込みのあとに、心と身体に刻んだ行動規範。
かつて鎧のように私を守り、導いてくれたもの。



これらが最近、重い。苦しい。
今までそれがある事で安心して日々を過ごす事ができていたのが、何か新しい事を始めようとする私を苛む。過去の失敗の時の苦しさが再生されて身がすくむ。
私の、私による、私のためのルールだったはずなのに。


これが年をとるって事なんだろうか?二度とあんな思いをしないために、どんどん守りに入って。




私の周りにいる人生の先輩たちはなんであんなに軽やかなんだろう。何気ない会話の端々に相当の苦しみや悲しみの日々があった事が基本他人に興味の無い私でも感じる。それなのに私の方が生きる事にビビってるのが恥ずかしくてたまらない。




だから、決めた。

ぎゅーっと握りしめていた、もう必要のないものを今まで守ってくれた事に感謝しながら指一本ずつ優しく開いて、風に放すんだ。
私はあの時からしたら強かになったし、肩の力も抜けて大抵のことは上手くやれる。また、そもそも何事も100%うまくやる必要はないと言う事実も知ってしまった。

人は変化していく中で身につける鎧もその時にあったものにしないと身動きできなくなってしまうから。

そしていずれは少しずつ鎧そのものを脱ぎ去り、身軽になりたいと思う。






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