深海魚っておもしろい
私は、深海魚が好きです。
詳しくはないけれど、小学6年生の時に
夏休みの自由研究で、深海魚図鑑を作って以来なんか好きです。(メンダコにやられた。海の奥深くにあんなかわいいやつがいるだなんて)
神秘的で、目がピカピカしてて、ちょっとグロテスクな見た目をしているのも総評して好みです。
そして、最近のわたしのブームは、
「たくさんのふしぎ」
小学3年生からとなっていますが、
大人も十二分に楽しめる世界が一冊一冊につまっています。
そんな「たくさんのふしぎ」× 深海魚ともなれば、読むしかない。
2021年7月号と知り、店頭にはないかなと思いAmazonで買おうとしましたが、「送料」で踏みとどまり、大型書店で傑作版として売られているのを発見し、本日購入!!
お気に入りのシールを買ってもらった子どもみたいな浮かれ気分で家に帰ってすぐ読みました。
面白い。
期待を裏切らない面白さ。
一読して印象に残ったことは、
当たり前のことだけど、深海魚が深海に適応した体のつくりをしているということ!
例えば、深海魚の体内は真っ黒!!
(みんながみんなではないよ)
別名「ノドグロ」といわれるアカムツもお口の中が真っ黒です。
黒い理由は、彼らの餌にあたるホタルイカやサクラエビなどは光を放つため、体内に取り込んだエサが口の中やお腹の中で光を放つと、もっと大きい魚に「ぼくここにいまーす」と教えることになってしまうので、敵に食べられるのを避けるためにお腹が黒くなっているとのこと。
おおお、よくできてる。
それとか、深海魚は脂身がのっていて美味しい魚が多いそうなんですが、脂がのっているのにもきちんとした理由がありました。
深海は水圧が強く、
通常、魚が浮くためにもっている「うきぶくろ」という器官では、ふくろの中の空気が押し出されてしまうので、「うきぶくろ」は小さくして、代わりに筋肉に脂をためている深海魚が多いそうなんです。
脂をためるのは、脂は水より軽いから沈むことなく泳げるようになるから。
よくできてる。もう感心・発見の連続です。
面白い。
釣って、食べて、調べて
また分からないことが出てくる。
著者の平坂さん自身が、未知なる深海を楽しんで探求していること「あーわからない!!だからおもしろい」と感じているその楽しさが文からでも、ひしひしと伝わってきて、
だから深海魚のもつフシギや面白さが
まっすぐに伝わってくる
読んだ人にも伝播する
そんな「たくさんのふしぎ」らしい一冊でした。
ああ、ついさっきまで知らなかったことを知るって面白い。
私は今日までキンメダイが深海魚だと知りませんでした。だって、あんなに赤い魚が深海にいるとは思えないじゃないですか!(そのカラクリも本に書いてあります)
次、キンメダイの煮付けを食べるときは、
「ああ、この子は遠く深い海からやってきたんだ」と深海に思いを馳せながら命を頂くことになるのかな。
はたまた、
人間だから忘却曲線の彼方にいっちゃって
「わあ、キンメダイ綺麗〜」
なんて浮かれてるのかな。
それは、そのときが来てのお楽しみ。