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老後大丈夫ですか?確定拠出年金で資産運用入門編

はじめに

みなさんは老後について考えたことがありますか?
日本は高齢化社会に突入しており、年金制度も不安定な状況です。
将来的には自分で老後の資金を準備しなければならない可能性が高くなっています。
そこで、老後の資産運用の一つの手段として注目されているのが確定拠出年金です。
確定拠出年金とは、自分で掛け金を積み立てて、自分で資産運用する年金制度です。
確定拠出年金には、企業型の企業型確定拠出年金と個人型の**個人型確定拠出年金(iDeCo)があります。
この記事では、確定拠出年金の基本的な仕組みやメリット・デメリット、種類や選び方、運用方法や注意点などを分かりやすく解説します。確定拠出年金に興味がある方や、老後の資産運用を考えている方はぜひ参考にしてください。

確定拠出年金とは何か?

確定拠出年金とは、自分で掛け金を積み立てて、自分で資産運用する個人型の年金制度です。
確定拠出年金に加入すると、毎月一定額の掛け金を支払って、その掛け金を自分で選んだ投資信託や国債などの商品に分散投資します。
そして、加入期間中に得られた運用益も含めて、退職時や60歳以降に一時金や年金として受け取ります。
確定拠出年金の特徴は、以下のようにまとめられます。

  • 将来受け取る金額は自分の運用結果に左右される:確定拠出年金では、将来受け取る金額は掛け金だけでなく、運用益も含まれます。そのため、運用がうまくいけば大きな収益が得られますが、逆に運用がうまくいかなければ元本割れするリスクもあります。

  • 掛け金や運用商品を自分で選べる:確定拠出年金では、掛け金や運用商品を自分で選ぶことができます。掛け金は、最低3000円から最高5万5千円(イデコは6万8千円)まで自由に設定できます(iDeCoの場合は最低5000円)。

  • 運用商品は、リスクやリターンのバランスに応じて、投資信託や国債などの中から自分に合ったものを選べます。

  • 税制優遇が受けられる:確定拠出年金では、掛け金や運用益に対して税制優遇が受けられます。掛け金は非課税となり、所得税や住民税が減額されます。

  • 運用益は非課税となり、配当や分配金などの課税が免除されます。

  • ただし、受け取り時には一時金や年金として課税されます。

確定拠出年金のメリットとデメリット

確定拠出年金には、以下のようなメリットとデメリットがあります。

メリット

  • 老後の資産運用の一つの手段として有効:確定拠出年金は、自分で掛け金を積み立てて、自分で資産運用するタイプの年金制度です。

  • そのため、老後の資産運用の一つの手段として有効です。特に、企業型確定拠出年金では、企業が掛け金や諸費用を負担してくれる場合が多いので、自己負担が少なくて済みます。

  • 税制優遇が受けられる:確定拠出年金では、掛け金や運用益に対して税制優遇が受けられます。掛け金は非課税対象となり、所得税や住民税が減額されます。運用益も非課税となり、配当や分配金などの課税が免除されます。

  • これにより、長期的に見ると確定拠出年金は他の投資よりも有利になります。

  • 掛け金や運用商品を自分で選べる:確定拠出年金では、掛け金や運用商品を自分で選ぶことができます。掛け金は、最低3000円から最高6万8千円まで自由に設定できます(iDeCoの場合は最低5000円)。

  • 運用商品は、リスクやリターンのバランスに応じて、投資信託や国債などの中から自分に合ったものを選べます。これにより、自分の目標やニーズに合わせて確定拠出年金を活用できます。

  • 社会保険料の節約にもなる場合がある:確定拠出年金では、掛け金が所得控除の対象となるため、所得税や住民税だけでなく、社会保険料も減額される場合があります。

  • 社会保険料は、給与所得者の場合は給与から天引きされるため、確定拠出年金に加入することで社会保険料の等級を落とすことができ、手取り額が増える可能性があります。

デメリット

将来受け取る金額は自分の運用結果に左右される:確定拠出年金では、将来受け取る金額は掛け金だけでなく、運用益も含まれます。そのため、運用がうまくいけば大きな収益が得られますが、逆に運用がうまくいかなければ元本割れするリスクもあります。
特に、運用には知識や経験が必要ですし、市場の変動にも注意しなければなりません。運用がうまくいかないときに定年を迎えてしまうと、元本割れのリスクもあるので、注意が必要です。

  • 受け取り時に課税される:確定拠出年金では、受け取り時に一時金や年金として課税されます。一時金の場合は、退職金とみなし「退職所得控除」の優遇が効きます。大幅に税金を削減できます。

  • 年金の場合は、公的年金控除という計算式で税金が取られますが、これは金融機関の私的年金より税制優遇されます。

  • 解約や脱退に制限がある:確定拠出年金では、解約や移行に制限があります。解約は、原則として退職時や60歳以降にしかできません。

  • 脱退は、脱退一時金の見直しがされ、いくつか条件が課されますが脱退一時金を受け取れる人が多くなりました。

  • 以上が、確定拠出年金のメリットとデメリットです。

  • 確定拠出年金には、自分で資産運用する自由度と税制優遇という魅力がありますが、同時に運用リスクや受け取り時の課税というデメリットもあります。確定拠出年金の運用資金は、自分の目標やニーズに合わせて慎重に判断する必要があります。

  • 次に、確定拠出年金の種類と選び方について見ていきましょう。


確定拠出年金の種類

確定拠出年金には、2つの種類があります。1つは企業型確定拠出年金、もう一つは個人型確定拠出年金です。それぞれについて見ていきましょう。

企業型確定拠出年金

企業型確定拠出年金は、自分が勤めている企業から提供される制度です。企業型確定拠出年金には、「マッチング型」と「選択式」の2種類があります。それぞれの特徴は以下の通りです。

マッチング型

  • 企業の掛け金を超えてはならない

  • 例:企業が2万円かけた場合、従業員は2万円まで

  • 合計掛け金は年額66万円が限度です。

選択式

  • 企業の掛け金を超えてもよい

  • 例:企業が2万円かけた場合、従業員は3万5千円まで

  • 合計掛け金は年額66万円が限度です。

個人型確定拠出年金

個人型確定拠出年金は、自分で加入する制度です。個人型確定拠出年金の一般的な名称は「iDeCo」と呼ばれます。iDeCoの特徴は以下の通りです。

  • 掛け金の限度額は税引き前で年間81万6千円(月額6.8万円)

  • 最低掛け金は月額5000円

  • 企業からの掛け金負担はない

  • 諸費用も自分もち

以上が確定拠出年金の種類です。確定拠出年金に加入する場合は、自分に合った種類を選ぶことが大切です。
次に、確定拠出年金の運用方法と注意点について見ていきましょう。

確定拠出年金の運用方法と注意点

運用方法

確定拠出年金では、自分で選んだ投資信託などの商品に掛け金を分散投資します。
しかし、投資信託や株式などに縁のない人が多く、元本確保型での運用をしている人が6−7割います。これはもったいないことです。
なぜならば、今の超低金利の時に資産運用をしていないことになります。元本確保型の定期預金や保険商品では、ほとんど利息がつきませんし、インフレーションによって購買力が下がってしまいます。

投資信託商品

確定拠出年金で選べる投資信託商品には、以下のような種類があります。

  • 国内株式投資信託:日本の株式市場に投資する商品です。リスクは高いですが、リターンも高い可能性があります。日本経済の動向や企業の業績に影響を受けます。

  • 国外株式投資信託:海外の株式市場に投資する商品です。リスクは高いですが、リターンも高い可能性があります。海外経済の動向や為替レートに影響を受けます。

  • 国内債券投資信託:日本の国債や社債などに投資する商品です。リスクは低いですが、リターンも低いです。金利の変動に影響を受けます。

  • 国外債券投資信託:海外の国債や社債などに投資する商品です。リスクは低いですが、リターンも低いです。金利の変動や為替レートに影響を受けます。

  • REIT(不動産):不動産投資信託に投資する商品です。リスクは中程度ですが、リターンも中程度です。不動産市場の動向や分配金に影響を受けます。

  • ターゲットイヤーファンド:受け取り時期に応じてリスクとリターンのバランスを調整する商品です。受け取り時期が近づくと、自動的に安全な商品へと切り替えられます。リスクとリターンは受け取り時期によって異なります。

  • 複合型ファンド:上記のような複数の商品を組み合わせた商品です。リスクとリターンのバランスを自分で調整できます。

注意点

確定拠出年金で運用する場合は、以下のような注意点があります。

  • 元本確保型以外の商品は「元本割れ」のリスクがある:元本確保型以外の商品は、市場の変動によって価格が上下します。そのため、運用がうまくいかないときに定年を迎えてしまうと、元本割れするリスクがあります。元本割れとは、掛け金よりも受け取り額が少なくなることです。

  • 手数料として「信託報酬」がかかる:投資信託商品には、「信託報酬」という手数料がかかります。

  • 信託報酬は、商品ごとに異なりますが、一般的には年率で0.1%から1%程度です。信託報酬は、運用益から差し引かれるため、受け取り額に影響します。信託報酬が高い商品は、運用益が高くなる必要があります。

  • 最近では信託報酬の低い商品が出ています

以上が確定拠出年金の運用方法と注意点です。確定拠出年金で運用する場合は、自分の目標やニーズに合わせて、適切な商品を選ぶことが大切です。また、市場の変動や手数料などのリスクにも注意しなければなりません。

まとめ

この投稿では、老後大丈夫ですか?確定拠出年金で資産運用入門編というテーマで、以下の内容を分かりやすく解説しました。

  • 確定拠出年金とは何か?

  • 確定拠出年金のメリットとデメリット

  • 確定拠出年金の種類と選び方

  • 確定拠出年金の運用方法と注意点

確定拠出年金は、自分で掛け金を積み立てて、自分で資産運用する年金制度です。税制優遇や自由度の高さという魅力がありますが、同時に運用リスクや受け取り時の課税というデメリットもあります。
確定拠出年金に加入するかどうかは、自分の目標やニーズに合わせて慎重に判断する必要があります。

確定拠出年金に関する知識や興味を深めるきっかけになれば幸いです。

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