共産党の優位性を訴える中国軍

　最近、中国軍では高官が次々と失脚しています。並行して、軍内部で共産党が軍の優位に立っていることを訴えるキャンペーンが行われています。
　以下は、１０月２０日付の軍機関紙・解放軍報７面に掲載された記事です。
　DeepLによる機械翻訳です。

　目についた変な日本語は直しましたが、おかしなところがあるかもしれません。
　中国共産党文学を読み解くときに大事なのは、「〜をしろ！」と号令を掛けている場合はほぼ間違いなく「〜できていないから、」という言葉が省略されています。
　「軍隊における党の組織体制の建設をさらに強化し」「強力な組織的保障を提供しなければならない」と言っているということは、「軍隊における党の組織体制が強力ではない」ということを意味します。
　言い換えれば、この文章は「軍が共産党の言うことを聞いていない＝軍が習近平の指示に従っていない」ということを示唆しているということになります。
　前からこの手の文章がありましたが、最近非常に多いです。

　以下が、昨日の記事の翻訳です。

軍におけるより強力な党組織システムを構築するために、独自の優位性の強化に焦点を当てる◾️国防科技大学党革新理論研究センター

要旨
党の強さは組織に由来し、緊密な組織は党の輝かしい伝統であり、独自の優位性である。人民軍は厳格な党組織体制に依拠して、挫折から立ち上がり、苦難の中で前進し、引きずり下ろされず、打ちのめされず、無敵で、戦いに勝利する鉄鋼軍隊を鍛え上げてきた。新たな旅路において、わが軍隊における党の指導と党建設の新たな状況を作り出すために、わが軍隊における党の組織体制の建設をさらに強化し、軍隊を強化し、軍隊を建設するという独自の長所を絶えず強化し、軍隊を百年建設するという目標を予定通りに達成するための強力な組織的保障を提供しなければならない。

１

　習主席は「人民軍のための強力な党組織体制を構築する」必要性を強調した。この重要な声明は、軍隊における党の組織体制の構築に関する党の戦略的考察を反映したものであり、人民軍の党の組織体制をより強固で強力なものに鍛え上げる上で、歴史的、実践的に広範な意義を持つ。
　マルクス主義の党建設の教義が明らかにした科学的真理。マルクス主義党の強さの結束と応用は、その科学的組織にある。マルクスとエンゲルスによれば、プロレタリアートは、「密接に結びついた、戦闘準備の整った、組織化された階級に団結」すべきである。 レーニンは、「われわれは、中央集権的で、よく組織され、規律ある党を建設すべきであり、組織の団結を通じて、党の強力な団結と一貫性を確保すべきである」と明確に提唱した。革命的理想と鉄の規律をもって分散した個人を組織し、大衆を動員し組織する緊密な組織体制を形成することによって、党の力は倍加することができる。中国共産党はマルクス主義的な党建設の原則に従い、民主中心主義を基本的な組織指導体制として、党の中央組織、地方組織、草の根組織からなる科学的で緊密な組織体制を確立し、強力な組織動員力と実行力を発展させてきた。100年以上にわたり、党は人民を団結させ、率いて目覚ましい成果を上げ、党の強い組織力を十分に示してきた。
　党の強大な組織力は、党が勝利から勝利へと進むための家宝。党の組織体制の構築を非常に重視することは、人民軍の勝利の掟である。早くも第一次国共合作時代に、党は軍隊に党組織を設立した。南昌蜂起の際には、反乱軍において「党の組織はすべての組織の根源である」と明言され、三湾改編では「企業の上に支部を建設する」という思想が先駆的に導入され、九天会議では、紅軍の各級党委員会が「指導の中枢」となることが明確にされた。古田会議は、赤軍の各級の党委員会が「指導の中心」になることを明確にした。軍隊における党組織は、解放戦争と新中国の初期に採択された関連党規によって規定された。わが軍隊の発展と成長の歴史は、軍隊における党組織体制の継続的改善と健全化の歴史でもあるといえる。強力な組織体制に依拠することによってこそ、わが軍隊は発展し、成長することができるのである。
　党の指導が全軍をカバーし、草の根、将校、兵士に行き届き、人民軍を「強固な鋼鉄の塊」に団結させ、党と人民のために偉大な歴史的成果を築くのは、この強固な組織体制によるものである。
　100年軍隊建設という目標を実現するための必然的な条件。100年軍隊建設の目標を達成することは、今後数年間のわが軍隊建設の中心的課題である。旗は方向を導き、組織は力を結集する。軍隊の党組織は、党の軍隊に対する指導と統制を組織的に支えるものであり、党の軍隊に対する絶対的な指導を実現し、軍隊を団結させ、強固にし、さまざまな任務を成し遂げるという重要な責任を担っている。党組織の緊密な体制は、軍隊の独特な政治的優位性であり、軍隊があらゆる危険を克服し、敵を打ち負かすための重要な保障である。新たな旅路において、政治路線に奉仕する組織路線を堅持し、党の組織体制の建設を強化し、党の政治建設を重視し、各級の党組織の指導力、組織力、実行力を高めてこそ、党の政治的、組織的優位性を勝利の優位性に変えることができ、時代の重責を担い、党と人民を満足させる歴史的回答を手渡すことができる。

２

　強力な党組織はわが軍の力である。中国共産党中央委員会と中央軍事委員会を頭脳と枢軸とし、各級の党委員会を幹と手足とし、草の根の党組織を軍隊における中国共産党の神経末端とし、軍隊の隊員を細胞とし、制度機構を経絡とする一連の厳格な組織体系を形成した。新たな出発点における強力な組織的優位性を強固にするために、われわれは軍隊における強力な党組織体制を構築するための必要条件をしっかりと把握しなければならない。
　新しい時代に党の組織路線を実行する。新しい時代は新しい実践を求め、新しい実践は新しい理論を生む。 習主席は2018年全国組織工作会議で、新時代の党の組織路線を明確に打ち出し、党の組織路線を全面的に表明し、組織建設設備の要素の有機的統合を実現し、トップレベルの設計から党の路線体系を充実させ、完成させ、重大な先駆的意義と貢献を果たした。新時代の党の組織路線は「組織体系建設を重視する」ことを求めており、組織の基本的地位と体系的建設の必要性を強調している。軍隊は党の政治的任務を遂行する武装集団として、新時代の党の組織路線を実行する上でより高い基準を設定し、より厳しい要求を突きつけ、上から下まで首尾一貫し、実行力がある組織体制を絶えず強化し、政治的・組織的機能の強化を強調し、強力で強大な党組織を形成しなければならない。
　「四つの主張」の要求を実行する。草の根を重視し、草の根に依拠し、草の根を増強することは、軍の建設と統治における党の一貫した考え方である。党は軍発足当初から、戦いに勝つことを念頭に草の根の党組織の中枢を作り、党の主軸である将校と兵士を緊密に信頼し、軍隊の基礎を強化するために法律を厳格に遵守することを主張し、草の根を把握し、構築する一連の貴重な経験を形成してきた。新時代に入り、習主席は草の根の建設のための「四つの永続的な要求」の重要性を強調し、党が法に従って草の根の建設に尽力することを明らかにした。
　これは軍隊の基礎を固めるための基本的な道筋を明確に規定するものであり、新時代の草の根建設における行動の基本的な指針となるものである。現在、わが軍の草の根建設は、変革と発展の加速期であり、訓練と戦争準備の時期であり、改革の効果を解放する時期である。"新たな6つの変化 "と "それについていけない6つの失敗 "という新たな情勢と新たな問題を注視し、シラバスに従って建設することを主張し、強力な第一線指揮部、第一線戦闘要塞、第一線兵士団の建設に努力しなければならない。われわれは、強力な第一線指揮部、第一線戦闘要塞、第一線軍人チームを建設し、草の根レベルの「三強」を全面的に鍛え上げるために努力している。
　党による幹部と人材の統制を堅持する。軍隊を強化する方法は、人民を獲得することである。新時代において、人材で軍を強化する戦略を実行するという最初の提案から、軍人の現代化を全面的に推進するという第19回中国共産党全国代表大会の提案、「軍大学の改革を深化させ、新型の軍事訓練体系を構築・強化し、軍の人材管理を革新する」という第20回中国共産党全国代表大会の展開に至るまで、習近平同志を核心とする中国共産党中央委員会は、新時代の軍を強化・若返らせる戦略に人材を組み入れることを主張してきた。習近平同志を核心とする中共中央委員会は、新時代の軍隊を強化・活性化する戦略配置に人材を組み入れることを主張し、軍隊の優秀な幹部の基準を明確に打ち出し、人材を政治的に育成・審査・活用し、中共に忠実で信頼できる人材に常に銃口を握らせるようにした。幹部建設は軍隊建設の全体状況と将来の戦争の成否に関係し、ハイテク戦争に勝利するためには、質の高い人材が不足しており、最も緊急に必要とされている。軍隊における党の組織体制を強化するためには、忠誠心、清潔さ、責任感を備えた質の高い幹部チームを形成し、軍隊を強化し、戦争に勝利することを決意した各方面の優秀な人材を集めることがカギとなる。 党の幹部・人材管理を堅持し、軍隊の優秀な幹部基準を実施し、全チェーンの幹部チームの建設を強化する必要がある。
　われわれは実働を志向する仕事のスタイルを確立しなければならない。本当に努力してこそ、困難を克服することができ、本当に仕事をしてこそ、夢を実現することができる。第18回中国共産党全国代表大会以降、国防と軍事建設における歴史的な成果と変革は、「実働」という言葉なしに行われてきた。党の政治的、組織的優位性が全面的に発揮され、党の軍隊に対する絶対的指導力が全面的に強化され、新時代の党の革新的理論武装が大きな力を発揮し、勝利重視の役割が全面的に解放され、党の組織体制が大きな力と活力をもって構築され、新型の軍事人材の形成が加速され、党の中共と軍隊に対する全面的厳正統治の効果が顕著になったのは、まさに実働によるものである。"道は単純で、実務が不可欠である"。新たな旅路は栄光と夢に満ちた遠征である。 私たちは、空論は国を惑わすという単純な真理を肝に銘じ、実務が国を建設し、党委員会の指導的役割、戦場としての草の根党組織の役割、先駆者・模範者としての党員の役割を十分に発揮し、軍隊を不破・不屈の戦闘集団に固め、党の指導を肉体のように強く、腕のように強力なものにしなければならない。

　三

　党の全面的指導とそのすべての活動は、党の強力な組織体制にかかっている。中央軍事委員会が発表した「100年軍隊建設の目標達成の文脈で党の軍隊建設を全面的に強化することに関する意見」は、軍隊の強力な党組織体制を構築するための包括的な計画を立てており、われわれはこれを深く理解し、断固として実施しなければならない。
　組織の機能を強化するために努力すべきである。組織機能が十分に発揮されればされるほど、軍隊強化の大義はより重要なものとなる。われわれは、党の組織に対する認識と概念を強化し、党の革新的理論を利用してわれわれの心を強くし、党の法規を研究し、意識的に思想的に組織と同一化し、政治的に組織に依拠し、仕事において組織に服従し、感情的に組織を信頼しなければならない。われわれは党組織生活の制度を厳格に執行し、勇気を持って批判と自己批判を行い、すべての党組織が乱気流をかき乱し、空気を一掃する戦場となり、すべての党員が悪を正し、退治する戦闘員となるようにしなければならない。党組織の標準化を強化し、綿密な調査と研究を行い、制度化された統制、標準化された建設、洗練された管理を通じて党建設の道を探るべきである。
　草の根をつかんで基礎を固めるという原則を堅持する。草の根は部隊のすべての仕事と戦闘力の基礎である。われわれは党組織が草の根を助ける重要性を常に強調し、党支部の建設を助け、書記を助け、幹部を助ける仕事を定期的に行い、「三大組織」を共同で建設・創造する措置を絶えず革新すべきである。われわれは、草の根レベルの傾向的な問題を是正するために大いに努力し、草の根レベルの士気をしっかりと統治し、将校や兵士の周りの腐敗や非倫理的な慣行を是正するために大いに努力し、将校や兵士の周りの萌芽的で傾向的な問題をできるだけ早く是正し、軽症が大問題に発展するのを防ぐべきである。定期的な基礎作業を行い、自主的に実践に基づく建設作業を行う能力を向上させ、定期的な思想作業を改善・強化し、幹部に対する尊敬と兵士に対する愛情、将校と兵士の団結という素晴らしい伝統を引き続き継承し、内部関係における団結、友愛、調和、純潔を発展させる必要がある。
　良質で専門的な幹部と人材を育成する。兵士は戦争のために生まれ、才能は戦争のために教育される。われわれは、戦争の準備と人選・雇用に重点を置き、戦える人材を確保し、戦い上手な人材を雇用し、勝つことに長けた人材を雇用することで、戦い上手な幹部を効果的に選抜し、戦い上手なチームを強化しなければならない。われわれは、ウィンウィンの基準に基づく優秀な人材チームを構築し、共同戦闘指揮、新型戦闘部隊、ハイレベルの科学技術革新、ハイレベルの戦略管理人材などの育成を加速し、軍人の現代化を大きく前進させ、重点分野の人材育成で大きな突破口を開くべきである。軍人の科学技術リテラシーの向上を加速させ、科学精神を精力的に普及させ、科学知識を普及させ、科学技術のフロンティアに焦点を合わせて学識を把握し、将来の戦場を目指して技能を強化し、将校と兵士に科学技術の潮流における先駆者と模範となるよう鼓舞し、軍隊と訓練を強化する。
　党員が率先して行動するよう強化する。軍の党員と幹部は、目標に向かって一歩一歩、闘争の姿勢で最初になることを敢えて、フィールドで行うには、意識的に強い軍の大義のために人生の座標を定め、秀でるために目標を明確にする。実利的な計画、実利的な役員、厚い山を移動する愚か者の野心を植え、石を貫く水の忍耐力を養うために、エリートを実践するために自分の位置に基づいて、勝つために求めている。私たちは長い間働き、良い成果を上げ、気を抜かず、忍耐強く、厳格な組織体系、強力な組織機能、独特な組織的優位性、壮大な組織力に頼り、100年軍隊を建設するという目標を達成しなければならない。（了）