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令和5年度空き家対策モデル事業9

マイクロベース株式会社


1. 事業概要

本取り組みは、住民基本台帳や不動産情報を活用し、再入居があった空き家を特定し、将来の再入居を予測するシミュレーターの開発を行いました。このシミュレーターは、空き家活用促進の施策検討や、空き家所有者への流通促進アドバイス業務支援に活用されました。


2. 取組内容及び成果

再入居予測アルゴリズムの構築:

再入居実績に基づき、価格や空き家期間の推移を学習してモデル化し、最適な価格や空き家を自動算出するアルゴリズムを開発しました。


再入居予測シミュレーターの構築:

予測アルゴリズムをAPI化し、ウェブアプリ上でユーザーが郵便番号やリフォームの有無、希望価格を入力することで、その妥当性や適正価格を確認できるシステムを開発しました。


再入居予測マップの構築:

市内全域で再入居のしやすさを確認できるマップを作成しました。これにより、庁内での施策策定検討や空き家所有者へのアドバイスに活用しました。


3. 再入居シミュレーターの概要

シミュレーターは、空き家を対象に、再入居(成約)の有無を予測するモデルを構築し、価格や期間を変えた場合の効果をシミュレーションすることが可能です。これにより、早急な売却希望の場合は価格を下げ、売上を最優先する場合は高めの価格設定が可能です。


4. 再入居予測結果

再入居予測モデルの精度は高く、正解率は93.0%に達しました。このモデルを用いて市内全域の空き家に適用し、再入居の起こりやすさをマップ化しました。


5. 空き家施策に向けた展開案

将来的な空き家予測を行い、施策実施エリアを特定した上で、所有者や予備軍への意識啓発を進める「住まいアンケート」を実施。売却希望者にはシミュレーターを提供し、流通促進を図るとしています。


この取り組みは、空き家流通の課題解決を目的とした、再入居予測シミュレーターの開発とその活用に焦点を当てた内容です。

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