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宴のあと

第3回「清水いはらフェス」は、球場1日のキャパシティとしてはほぼ一杯の5,000人来場を記録し、無事終了した。
路上整理が思いのほかうまくいき、相当な車列となったものの大した混乱もなく、午後2時には渋滞も解消されていった。

今回は事務局長という立場から、あまり撮影は出来なかった。最近スタッフになった21歳女子にいきなり一眼レフを持たせ、即席で動画撮影のポイントなどレクチャーしながら代行させる。ムチャぶりである。

それでも若いというのは大したもので、一度教えた基本操作(パンとかチルトとか)をそのままマスターし撮影している。この際だから、編集まで教えてしまおうかと思っている。少し時間はかかるが、そのうち公開したい。「楽しい」とご本人が言うのだから、好きこそ物の上手なれで、きっと上達も早かろう。

前日は午後いっぱい、当日はまる1日歩き通しで、合計すれば数万歩になっているはずだ。
ふだん全く動かないので、ふくらはぎから下が痛い。筋力の衰えは足腰からと言われるが、その実感もひとしおである。いつもより長く風呂に浸かり、ぐっすりと眠った。
それでもイテテな状態は続き、1年分は歩いたから当面は動かんでいいなと一人納得する。それじゃイカンのか。

本日は否応なく、事務処理に忙殺され一日を過ごすことになる。会計は別の人がやってくれるからいいにしても、事務的な書類の作成が好きでない。誰か振れる人材、出てこないものか。

明日からは、月1開催を予定している「清水いはらマルシェ」の準備に入る。初回は、3月3日と決定した。
「清水いはらフェス」は、あくまで年に一度の祭りの場である。
ハレの日のフェスに対し、「清水いはらマルシェ」は行政に頼らず自ら収益化を進める、ケの日にしていかなければならない。僕個人にとって規模は小さかろうと、こちらのイベントこそ重視している。
「道の駅」を目指す過程の中で、関係者が少しずつでも自立していくための模索が、いよいよ始まる。

昨日、マルシェを公募したところ、すでに10店を超える出店希望のメールが届いている。なんか最近、マルシェというのは人気らしい。馴染みのキッチンカー旦那の言によれば、マルシェもお客が来るところ来ないところの二極化が、ずいぶんと進んでいるようだ。看板商品・目玉商品のないところは閑古鳥が鳴いているらしい。
これはノウハウをつける場としても、有効活用できそうである。フェス同様、人が集まる空間を目指そうじゃないか。

フェスが終了した夕暮れ、渋滞で迷惑をおかけした球場向かいの施設に、代表とご挨拶に伺う。
山の中腹に建つその駐車場から臨む球場と清水の街並み、その先には駿河湾が拡がっている。
人けの絶えた球場を見下ろし、「まるで何事もなかったようだね」と代表がつぶやいた。ハレの日が終わったのだ。
宴のあと、静かな日常の物語が始まる。我々の手で毎日を、祭りに染め変えていく準備のために。

https://news.yahoo.co.jp/articles/4ff835b45941aebe2ae531b5dbe3e2ba4b5a7527

イラスト hanami AI魔術師の弟子

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