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「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」五話感想

五話の感想始めます。
私的ざっくり感想は「真の俺ガイルを見た」って感じです。
ようやくここまで来ました。俺ガイルの語り甲斐があるのはここからですよ。
早速ストーリーに沿って語っていきます。

アバン

八幡が遅刻して登校。重役出勤とのたまう八幡をなだめる平塚先生。
八幡って落ち着ついてて、難しい言葉使うから大人のように感じるけど、平塚先生に軽くあしらわれているところを見るとまだまだ子供ですよね。

衝撃のファーストブリットを食らってダウンしたところに川崎沙希が登場。黒のレースです。

Aパート

八幡が資料を手に予備校から出てきたところに川崎沙希がポスターを眺めて立っている。

その後、カフェに立ち寄った八幡は、勉強会をおこなう雪ノ下雪乃、由比ヶ浜結衣、戸塚彩加を見つけます。
風が吹けば京葉線がとまるからの千葉県横断ウルトラクイズの流れ最高。というか、雪ノ下さんは微積の教科書開いておいて英語と国語の問題出すって、まともな問題出す気ゼロじゃないですか、、、。

見かねた八幡が三人に話しかける。純粋に八幡が来たことに喜ぶ戸塚、呼んでない人来ちゃったと気まずそうな顔をする由比ヶ浜結衣、それを包み隠さずぶつける雪ノ下雪乃。キャラの性格を理解したセリフに、ボッチネタがついてくると俺ガイルのギャグは最強です。

そこに、小町と川崎大志登場。

自己紹介を済ませて大志の話を聞いてみると、姉である川崎沙希が朝帰りをする不良になってしまったという。そして雪ノ下雪乃は大志の依頼を奉仕部として依頼を受けます。

ここの会話での好きなシーンを二つ

一つ目
八幡の「お前友達じゃないの?」からの「女の子にそういうこと聞かないでよ」という由比ヶ浜結衣の言葉に、女子の人間関係の難しさが出てていい。

二つ目
「バリア効かないとかどんだけ強力なんだよ比企谷菌」。確かに。

後日、川崎沙希更生作戦開始。
ここは、平塚先生が可哀そうなのと葉山隼人wwwくらいしか語ることないのでぶっ飛ばし。

川崎家に川崎沙希のバイト先から連絡が入ったと電話を受けて、Aパート終了。

Bパート

エンジェルと名の付くお店一軒目、メイド喫茶。
ここもメイド服可愛いねしか特に言う事ないです。

二軒目、エンジェルラダー 天使の階。
正装に着替えた奉仕部の一行は、カウンターで働く川崎沙希の姿を見ます。

川崎沙希を説得する三人だが、「私のためにお金用意できるの?」と川崎沙希も強く反論してくる。

四話で八幡は将来の夢を専業主夫と言い、また働いたら負けとまでも言っていた。川崎沙希に会ったからこそわかることは、こんな戯言が言えるのはお金に余裕があるからこそということです。
今回の川崎沙希回というのは、働きたくないというだけで専業主夫になりたいなんて言う八幡に鉄槌をくらわし、四話でこのギャグに笑っていた我々にも問題提起をする回になっています。

その場では話がつかなかったため、小町と大志の二人と合流し場所を変えて話すことに。

話していく中で、川崎沙希は自分の学費を稼ぐため、家族に心配をかけないように働いていたのだとわかる。ここで小町が手をあげ、「下の子だって心配かけたくないんだ」と意見し、大志自身も同じ意見だと伝えます。
そして八幡の「スカラシップって知ってる?」という”ずる賢い生き方していいんだぜ”的な提案で一件落着。

並んで歩く川崎家の二人を見て、雪ノ下雪乃が「兄妹ってああいうものかしら」と一言。それに八幡は「一番近い他人ていう言い方もできるしな」と答え、雪ノ下雪乃は「それはよく分る」と納得します。

ここの会話は六話への布石なので超大事。

その帰路の途中、小町に重大な事実を聞かされます。

ここからが、真の俺ガイル

ここからは話口調が多くなると思います。
それだけ語りたいところってことです。

舞台は変わり職場見学。

一人で歩く八幡に由比ヶ浜結衣が話しかけるが、八幡の返答は妙に優しくよそよそしい。そして事故の件に触れてる八幡。その拳はずっと強く握られたまま、最後に冷たい声ではっきりと一言
「気にして優しくしているなら、そんなのはやめろ」
と言い、拳をより一層握りしめます。

八幡はこれまでずーーーーとボッチであったわけで、自分にはまともな交友関係などないと思っているんですよね。特に、それが女子であるのならば。
ここまで、由比ヶ浜結衣との関係に気持ちよくなって、疑うことを忘れてしまっていた。そこに疑わざるを得ない理由が転がり込んできてしまった。
そうなったら八幡は見過ごせないんですよ。
自分だったらあやふやにしちゃいます。しかし、八幡は「石橋を叩いて渡るどころか、石橋を叩いて割って作り直してから渡る」そんな男なんですよ。

ただ、八幡は本当に由比ヶ浜結衣が気を使っているだなんて思っていないんですよ。だって、由比ヶ浜結衣が良い子なのは分かっているから。
でも、確認しなければ気が済まない。
この葛藤と、由比ヶ浜結衣を傷つけてしまうという罪悪感が拳にあらわれ、最後の一言で強く拳を握りしめることで受け止めているのです。

その後、回想で
「どこまでも優しい由比ヶ浜は、多分最後まで優しい」と決めつける八幡。
しかし、由比ヶ浜結衣は怒った表情で涙を浮かべていた。
八幡はそれに驚いたあと、目をそらす。
由比ヶ浜結衣は「バカ」と言い去っていく。

「どこまでも優しい由比ヶ浜は~」というのは、この会話が終わって、これまでの様にたわいもない話をしてその場は別れ、また学校で何気なく挨拶を交わす。そしてどんどん、周りの女子と同じように、八幡にとって由比ヶ浜結衣はただクラスメイト的な存在になっていくのだろうという八幡の想像が含まれた言葉なんですね。

しかし、由比ヶ浜結衣は泣いて怒ってしまった。

否、泣いて怒ってくれたんですよ。

このシーンっていうのは、ただ由比ヶ浜結衣を傷つけてしまったというだけじゃなく、泣いて怒ってくれるほど由比ヶ浜結衣は八幡と真剣に向き合っていたという意味なんです。
真正面からぶつかってくれる雪ノ下雪乃、寄り添ってくれる由比ヶ浜結衣。ここで、奉仕部の二人が八幡にとってどれだけ特別だったんだと自覚するんですね。
だから八幡は目をそらす。
傷つけることでしか確かめることができなかったというのがもどかしい。

そして五話ラストの「優しい女の子は嫌いだ」。この長ったらしい文章がこれまでの言い訳になるんですね。
なんか筋の通っていそうな話と、説得力のある語りを聞いたら大げさに聞こえますが、本質は責任転嫁という人間のみみっちいところです。
前にも言いましたが、こういう人間の醜いところがみえてくるところも俺ガイルの良いところです。

どうですか、これが俺ガイルの心理表現、キャラ表現、アニメーション表現ですよ。
これまでの回はコメディによっていたので見えづらかったですが、この繊細さこそが俺ガイルであると私は思います。

最後に

上では話す機会を逃しましたが、声優さんの演技も素晴らしいです。特に、江口さんと東山さん。

ってな感じで感想は終わりです。
正直なことを述べると、1~4話の感想より、5話以降の感想の方が面白い自信があります。
もしここまで全部読んでくれている人がいるなら、安心してください!ここからが本番ですよ。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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