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「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」八話感想

八話の感想やっていきます。
八話の私的ざっくり感想というかトークテーマは「大人と子供」です。
今回はサクッと語っていきましょう。

アバン

特になし

Aパート

朝食を済まし、キャンプファイヤーの準備も終わらせて川にくる八幡。そこで遊んでいる小町と由比ヶ浜結衣に遭遇。

水着を見せつける小町に八幡は「世界一かわいいよ」と軽くあしらう。
私には比較的仲の良い姉がいるんですが、このやりとりの空気感めちゃ共感できます。

そこから雪ノ下雪乃や平塚先生も合流し八幡以外は川遊び。

そんな中、木陰に座る八幡のところに自由行動で一人になってしまった鶴見留美がくる。鶴見留美は由比ヶ浜結衣の誘いを断り、「小学校の時の友達っている?」と質問します。
その質問に八幡は「いない。大体みんなそう」と答え、雪ノ下雪乃は同意する。それを受けて由比ヶ浜結衣は「この人たちが特殊なだけだからね」と言う。

ここからが個人的好きなシーン

八幡のセリフ、「特殊で何が悪い、英語で言えばスペシャルだ」。それに対して雪ノ下雪乃は「日本語の妙よね」とつぶやく。

続けて八幡は、小学校の友達が必要ではない理由を説明していきます。

その中で、「八方美人の由比ヶ浜結衣ですら、、、」という八幡のセリフに照れる由比ヶ浜結衣。それに「褒められているわけではないわ」と雪ノ下雪乃のツッコミ。

そして、胡散臭いパーセンテージを導き披露する八幡に頭をおさえる雪ノ下雪乃と、その数字を鵜吞みにしちゃう由比ヶ浜結衣。

ここまでの会話はギャグとして面白いのはもちろんのこと、このシーンの何が良いかと言うと、雪ノ下雪乃と由比ヶ浜結衣のキャラが会話から見えるということです。

このシーンで八幡は、鶴見留美を言いくるめようとしています。その手段に小学生には難しいような言葉や理論を使って攻めていく。これは、勉強という高校生の方が優位をとれるテリトリーへと鶴見留美を引き込んでいるんですね。
ここで高校生と小学生という、大人と子供の関係をみせてきている。
大人げない。大人げないぞ、八幡。まあ、これが八幡の優しさなのですが。

この八幡のてきとうな言動に頭のいい雪ノ下雪乃は頭を抱えるも、八幡の気持ちを察して沈黙する。対して、おバカな由比ヶ浜結衣はてきとうな理論を信じるものの、それでも鶴見留美に寄り添おうとする。
雪ノ下雪乃の頭の良さや、由比ヶ浜結衣のおバカさを会話のギャグでみせながら、ここに落としてくるというのが素晴らしい。

八幡の話を聞いてもなお、今の環境をどうにかしたいと望む鶴見留美。
そこで八幡は「みじめなのは嫌か」と鶴見留美から言質をとります。

ここで八幡は自ら動く理由をもらいます。
何故言質をとったのか、それは鶴見留美を救うというのを建前にするため。
前日の夜の雪ノ下雪乃との会話から、八幡が救おうとしているのは、由比ヶ浜結衣とそして雪ノ下雪乃とわかるでしょう。
自分の力のちっぽけさを知っているからこそ、身近な人間だけでも自分の持てる全てをもって救いにいく。これこそ八幡の強さでありカッコよさです。

Aパート終了。

Bパート

途中までは特に言う事ないので、高速でいきます。

肝試しの準備をする中、八幡が鶴見留美のことで提案をする。その提案に他の人は渋々といった形で乗ります。
そして肝試し本番。八幡たちはかなり外道なやり方で鶴見留美のグループを引きはがそうとする。そこで鶴見留美が皆を助け、なんともあっけない幕引き。

肝試しが終わりキャンプファイヤーをおこなう小学生たち。その様子を見る八幡に平塚先生が話しかけます。

平塚先生はまず「時間も無い中よくやった」と八幡を褒めます。しかしその後、「君は最低だ」と否定する。

これが今回のポイント

前回、平塚先生は八幡に「うまくやれ」と言いました。しかし、今回の八幡の行動は”うまくやれていた”かというと、そうではないですよね。
でも、”うまくやること”が身についてしまった大人にこれができたかというと、無理でしょう。
だから平塚先生は、うまくやることが身についてしまった大人として、八幡を褒めそして否定したのです。

高校生って、大人になることを強要されるのにカテゴリーは子供っていういびつな期間を過ごしていると私は思うんですよね。特に最近は成人年齢も引き下げられ、より一層それを感じます。
八幡の今回の案は、子供では到底思いつかない、けど大人では動くことはできない。このいびつさが高校生の描き方としてよくできていると思いませんか。

八幡の目の前を黙って通り過ぎる鶴見留美。何かを成し遂げてみせたことを称賛する雪ノ下雪乃。気分は悪くないというがどこか浮かない様子の葉山隼人。それぞれ皆の心に爪痕を残し、夏合宿終了。

帰ってきてひと悶着ありBパート終了。

最後に

八話の感想終了です。
平塚先生は「一歩間違えば問題になる」と言っていましたが、問題にならない方がおかしいんじゃね?と思うこともあるけど、まあ良い回でした。
これまでの解決法とは違い、今回の解決法はすっきりしないものでしたね。ただ、これを機に俺ガイルによりブーストがかかってきます。

P.S.
俺ガイル完のゲーム買ってOVA見ました。(このためにSwitch買いました。)
完の円盤特典で話は知っていましたが、キャラたちが喋っているのを見て感動でした。ずっとあの会話を聞いていたいもんですね。

今回も読んでくださりありがとうございました。

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