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「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」一話感想

はじめに

俺ガイルの第一話、どんな物語になっていくのでしょうか。
はじめに私のざっくりな一話の感想をいうと、「良い導入」って感じです。
早速、ストーリーをおさらいしながら語っていきましょう。

青春とは嘘であり、悪である。

というインパクトの強い語りからスタートします。こういった主人公のモノローグから始まるラノベ原作のアニメだと、パッと思いつくのは”涼宮ハルヒの憂鬱”でしょうか。ハルヒの「サンタクロースをいつまで信じていたか…」と同じぐらいのインパクトはありますよね。

平塚先生に呼び出される八幡。先生からお叱りを受けます。

そして、奉仕部へ

平塚先生に半ば強制的に奉仕部に連れていかれ、学校一の美少女・雪ノ下雪乃と出会います。
八幡は最初、雪ノ下雪乃をそこら辺のリア充と一緒にして嫌厭する。しかし意見を交わしている間に、雪ノ下雪乃は周りの人間とは違い、真っすぐな人間だと気づきます。
ただ、その真っすぐさは周りに理解されているわけでなく、雪ノ下雪乃も八幡と同じようにボッチなのです。そこに親近感をおぼえる八幡。それに対して雪ノ下雪乃は一言で八幡を一蹴します。

この二人のボッチネタも面白く、
「まず、どこからどこまでが友達なのか定義してもらっていいかしら」
「もういいわ、それは友達いないやつのせりふだわ」
のやりとりとか大好き。

初めての依頼

そんな奉仕部に、八幡と同じクラスの由比ヶ浜結衣が依頼者としてやってきます。由比ヶ浜結衣を見て、すぐに名前を言い当てる雪ノ下雪乃。

それからの、「全校生徒覚えてるんじゃねぇの?」「そんなことないわ。あなたのことなんて知らなかったもの」以降の会話

これですこれ!これが俺ガイルの面白いところですよ。

こういう面白い会話がサラッと出てくるのがこの作品のいいところであり、長く見ていられる理由ですよね。

一回お互いの意見を交わしあった仲だからこそ、ズバズバものを言い合う八幡と雪ノ下雪乃。それを見た由比ヶ浜結衣は「なんか、楽しそうな部活だね」と一言。

そして、由比ヶ浜結衣の依頼”クッキーをつくる”の解決のために調理室へ。しかし、由比ヶ浜結衣はクッキー作りに苦戦し、それを才能のせいにします。

それを受けて雪ノ下雪乃のセリフ
「最低限度の努力もしない人間には才能を羨む資格はないわ。成功できない人間は成功者が積み上げた努力を想像できないから成功しないのよ」

素晴らしいセリフ。これを雪ノ下雪乃が言うからこそ意味があるんですよね。

それを言われた由比ヶ浜結衣はもう一度頑張ろうと決意する。由比ヶ浜結衣は、いつも周りに合わせてばっかりで自分を持っておらず、それに雪ノ下雪乃が喝を入れる形となった。

その後も、奮闘するがうまくクッキーが作れない。そこへ、見かねた八幡が斜め下の方法で解決する。
この一件から由比ヶ浜結衣は奉仕部に顔を出すようになっていきます。

てな感じで簡単にストーリーをさらっていきました。
1話は導入でありキャラ紹介であるのでストーリー説明はこのぐらいでいいかと。

ざっくり話のまとめ

ひねくれた性格の比企谷八幡と真っすぐで純真である雪ノ下雪乃は、それぞれの信念をもつがゆえに対立する。そこへ、周りに合わせて自分を持てない由比ヶ浜結衣が相談にくる。他の人に比べ、八幡と雪ノ下雪乃は変人ではあるものの、由比ヶ浜結衣にとって二人はしっかりと自分を持っている強い人間であるように見えている。
あと、由比ヶ浜結衣は八幡に気があるっぽい?

これが一話で押さえて欲しいポイントです。
なぜこんなまとめ方をしたかというと、一期のストーリーはこれを基準にして進んでいくからです。私もこれを前提に話していきます。

ここを見て!

これまではストーリーをおさらいしましたが、ここからは語りきれなかった一話の最大の見どころを紹介!それは、、、

比企谷八幡のアフレコとアニメーション

何言ってるねんって思われるかもしれませんが、改めて素晴らしさを語りたいなと思います。

一話のシーンで、雪ノ下雪乃の「女の子と話したのは何年ぶり?」という質問に対し、八幡は「あれは確か、二年前の6月」と回想する。
これから分るように、比企谷八幡という男は

痛い、痛すぎる

この男は痛いやつなんですよ。女の子と話をしたことをそんな明確に覚えているなんて、、、悲しすぎる。例としてこのシーンをあげたけど、「青春とは嘘であり、悪である。」なんて文書いてる時点でやべーやつなんだけどね。

他にも痛々しいシーンはありますが、この痛々しさはセリフだけはありません。

例として八幡と雪ノ下雪乃が対立するシーンを見てみましょう。

まず、真っすぐ話し相手を見つめる雪ノ下雪乃に対し、八幡はきょろきょろと全く相手を見ようとしません。由比ヶ浜結衣との初対面のときも同じような仕草してます。

そして、それはアフレコにも表れます。はじめの八幡の喋りは弱々しく、その声は低めです。しかし、「変わるってのだって現状からの逃げだろ、どうして今の自分や過去の自分を肯定してあげられないんだよ」のシーンでは、八幡は腕を組み、自信満々に顎をあげ上からものをいう姿勢をします。普段はまともに女子と喋れないくせして、自信のある持論をひけらかす時は強い言葉で物を言う。これが最高に痛々しすぎる。

でもこれが、人間の醜さのリアルであり、比企谷八幡が持ってしかるべきものなのです。

制作陣がこれを明確に描き分け、演技指導を行っているのが作品から伝わってきます。これこそキャラを十分に理解しているアニメーションでしょう。

こういったキャラ描写の素晴らしさも俺ガイルの大きな強みです

もちろん、八幡以外の描写も素晴らしいですが、一話は八幡の描写がピカイチなので語らせてもらいました。

批判のコーナー

ここまでは一話の良いところを語っていきましたが、ここからは少し批判をさせてもらいます。ここでの批判は一話だけでなく、1~3話の批判です。

アニメでの1~3話は、原作での1巻にあたります。この1巻は良い意味でも、悪い意味でもコミカルなんですよね。
そのため、セリフや話の展開にアニメ臭い部分が多々見えます。人間の醜さのリアル感がこの作品の魅力でもあるので、そのアニメ臭さはマイナスポイントです。

最後に

てな感じで一話感想は終わりです。読んでくれてありがとうございました。

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