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「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」七話感想

七話の感想やっていきます。

とその前に少しお詫び。
前回の文章を投稿後に読み返したのですが、誤字脱字が何個かあるのに気が付きました。特に、雪ノ下雪乃の髪型を”ツインテール”ではなく”ポニーテール”と書いていたところには自分でも衝撃。(頭ではツインテールと思ってました)
言い訳をさせてもらうと、新学期がはじまって忙しく確認がおろそかになってしまいました。
自分はプロではないので多少のミスはあると思いますが、今後もできるだけミスしないように気をつけます。よろしくお願いします。

ということで、七話の私的ざっくり感想は「雪ノ下雪乃の優しさがみえる回」です。
早速、ストーリーに沿って語っていきます。

アバン

平塚先生の(しつこい)メールに対応する八幡。
八幡のボッチあるあるネタが光ります。メーラーダエモンは世代ではないので経験がありませんが、こういうのを調べてみるのも面白いです。
平塚先生の結婚できない理由を垣間見たところでアバン終了。

Aパート

部屋着姿の小町登場。
勉強を頑張ったから千葉に連れて行けと、鳥人間コンテスト優勝できるくらい飛躍した理論で八幡を誘います。
ちーばちばちばちーばちばーと連れていかれた先で平塚先生と合流。

奉仕部の合宿ということで雪ノ下雪乃と由比ヶ浜結衣もやっはろーと合流。妹に騙されたショックで落ち込む八幡のところに、天使もとい戸塚がやっはろーと登場。(なにそれ可愛い、もっと流行らせようぜ)
ちなみに戸塚が走って来るシーンで、後ろに材木座らしき人が映っているのに気が付きましたか?(実際、材木座かどうかは分かりませんが)

千葉フェイクにより千葉駅でなく千葉村へと車で向かった一行。到着したところで他の車で来た葉山一行と合流。
小学生の林間学校のサポートボランティアをやるようにと言われ、早速葉山の挨拶により活動がスタートします。

葉山たちの参加に怪訝な様子の八幡と雪ノ下雪乃。そこでの平塚先生のセリフ「仲良くする必要はない。うまくやれと言っているんだ」。
良いセリフです。こういった処世術を身に着けて大人になれという平塚先生のメッセージを感じます。

小学生たちのオリエンテーリングが始まり、八幡たちもそのサポートに入ります。

小学生たちを見て「小学生まじ若いわ」という戸部に対しての「僕が小学生くらいの頃って、高校生は凄く大人に見えたな」という戸塚のセリフ。
これは凄く共感できて、中学生から見る高校生とか、高校生から見る大学生とか、大学生からみる社会人とか凄く大人に見えますよね。でも、実際なってみるとそうでもないっていうのまでが落ち。

てことで千葉村回の大きなテーマは「大人と子供」といったところでしょう。このテーマに関しては八話の感想で話します。

「愚痴をこぼしたり、汚い嘘ついたり、卑怯なことをしたり」と八幡の残念な大人像を聞いたところで困っている女子小学生たちを発見。
すぐさま駆け寄り対処する葉山。これが平塚先生の言う”うまくやる”という事でしょう。
そんな中、八幡と雪ノ下雪乃はグループから距離を置き独りでいる女の子・鶴見留美をボッチの性で見つけてしまう。

葉山はうまくやろうと鶴見留美を皆のところに引き込もうとします。しかし、雪ノ下雪乃の言う通り良いやり方とは言えません。

今回のハイライトシーン

それを見た八幡が「小学生でもああゆうのあるもんだな」と一言。
それに対しての雪ノ下雪乃のセリフ

小学生も高校生も変わらないわよ。等しく同じ人間なのだから

これが今回のめちゃくちゃ大切なキーワードです。
この言葉単体でも良いセリフですが、七話はこれなくしては語れません。

良いセリフも最後に聞けてAパート終了

Bパート

カレー作り開始。
「ローリエってティッシュのことじゃないんだ」や、「いきなり気安くするなよ、友達なのかと思っちゃうだろ」などなど会話が面白いです。

カレー作りも一段落着いたところで平塚先生に「見回って手伝いをするかね?」と提案(半ば強制的)されます。

その手伝いの途中、葉山はまた鶴見留美に話しかけようとします。しかし、鶴見留美はそれを拒むように逃げ出す。
そんな葉山の行為を八幡と雪ノ下雪乃が遠くから嫌な顔をして見つめます。

このシーンで八幡と雪ノ下雪乃が鉢合わせたのは偶然ではなく、二人とも小学生との交流がうまくいかずに、居場所がなくなって同じ場所にたどり着いたのでしょう。キャラの見せ方が自然です。

離脱してきた鶴見留美が「ほんと、バカばっか」と話しかけてきます。
鶴見留美って最初は雪ノ下雪乃に似てるなって思うんですけど、喋ってみるとひねくれ方が八幡にそっくりなんですよね。
だからこそ八幡は「早く気づけて良かったな」と鶴見留美の意見に賛同している。そして、それに対して雪ノ下雪乃は「あなたもその大概でしょ」と否定する。

すると鶴見留美は「名前」と、言葉足らずに名前を二人に聞いてくる。

それに雪ノ下雪乃は、
「人に名前をたずねるときは、まず自分から名乗るものよ」と説教します。

小学生相手にしてはかなり厳しいセリフだと思いませんか?
しかし、このセリフはきちんと筋が通っているんです
それは、さっきキーワードとしてピックアップした「小学生も高校生も変わらないわよ」というセリフ。
これは歳をとっても幼稚な心を持つ高校生に対しての皮肉の言葉でした。しかし裏をかえせば、小学生でも高校生と同じように年上や初対面の人間を敬うような礼儀を持つべきだとも言えませんか。
前に言ったセリフを行動で示している、凄く辻褄が合っているシーンなんですね。

また、このセリフは八幡の否定にもなっています。さっきも言ったように、鶴見留美のひねくれ方は八幡そっくりです。礼儀を正すということに、八幡みたいな人間になってはいけないという雪ノ下雪乃の意志も含まれているのではないでしょうか。

その後、由比ヶ浜結衣まで自己紹介を済ませると、鶴見留美は「そっちの二人は違う感じがする」と八幡と雪ノ下雪乃のことを指して言います。
これは八幡と雪ノ下雪乃を大人っぽいと言っているのでしょうが、実際は他の人の方が大人な行動をしているんですよね。
それが子供である鶴見留美の目からはわからないといのがまた良いところ。

中学生になればどうにかなるだろうと考えている鶴見留美に、雪ノ下雪乃は厳しく現実を突きつける。
由比ヶ浜結衣が「何があったの?」と聞き出すと、鶴見留美はなぜ自分がハブられるようになったのかを話し始めました。

その後、夕飯の席で鶴見留美が話題に上がる。
それを受けて葉山が「可能な範囲で何とかしてやりたいです」と言うが、雪ノ下雪乃は葉山が言った”可能な範囲で”という部分にかみつき、対するように「あらゆる手段をもって解決に努めます」と奉仕部として動き出す決意を表明します。
そして由比ヶ浜結衣も、鶴見留美の言いたくても言えないという気持ちを汲み取ってあげ、雪ノ下雪乃の動機付けをしてあげます。

そして作戦会議開始。
その中でも葉山は”みんなで仲良く”を主張しますが、それに八幡は皮肉めいた笑みをこぼし、雪ノ下雪乃はきっぱり否定します。
それが発端で雪ノ下雪乃と三浦の喧嘩勃発。葉山の一言でその場は収まりますが、険悪なムードの中その日は終了。


ここで一区切りつけたかったので、初めて区切り線をいれてみました。
本編どうぞ。

時は進んで夜。八幡はなかなか眠りにつけず外にお散歩へ。
歩いて森に入っていくと、そこに「きらきら星」を鼻歌で歌っている雪ノ下雪乃の姿があります。事情を聞くと、夕食の後も三浦がつっかかってきて泣かしてしまったと言う。

すると雪ノ下雪乃は「あの子のこと、何とかしなければね」と鶴見留美を救いたいと宣言します。
また、八幡の「知らない子のためにやけにやる気だな」という問に雪乃は、「知己の仲だからって手を差し伸べるわけではない」と答える。
その後、「由比ヶ浜さんにもああいう経験があるんじゃないかと思ったのよ」と言い、「葉山くんもずっと気にしている」と続けます。

この会話で私たちが感じなければならないのは、これまでの雪ノ下雪乃と夜話した雪ノ下雪乃との違いです。
七話のここまで雪ノ下雪乃は、間違っていると思ったことは即否定、小学生にも容赦がないような曲がったことを許さない厳格な人間というふうに描かれています。
しかし、実際はそうではない。雪ノ下雪乃は、泣かせてしまったのを反省し一人鼻歌を歌っちゃう、人間味のあるお茶目な女の子。そして、問題解決の先で救われて欲しい人間のことも考える心優しい女の子なんですよ。
これだけで、厳しく見えたシーンが全て優しさに変わるわけです。
このシーンをラストにもってくるっていうのに、制作陣の「雪ノ下雪乃を優しい女の子にしたい」という意思を感じます。
さらに、これは前回からのテーマである”雪ノ下雪乃の人物像の崩壊”にも合致しているんですよね。

次の会話で、雪ノ下雪乃と葉山隼人は小学校が同じで、親同士が知り合いであることが明かされます。

ここで大切なことは、葉山と小学校が同じであったということ。葉山との因縁は小学校にあるのでしょう。ここで、小学生の頃から1話等で言っていた雪ノ下雪乃に対する嫌がらせがあったとわかる。
そうすると、「小学生も高校生も変わらないわ」という言葉にもさらに厚みが増すわけです。

さらに、そんな因縁のある葉山を雪ノ下雪乃は気づかっているんです。それは、気を使ってもらっている葉山に罪の意識があるということ。つまり葉山の気を晴らすという事は、雪ノ下雪乃自身の因縁も晴らすという事になるわけです。
だから八幡は、、、、この続きは次回。

Bパート終

最後に

次回への布石をうつだけでなく、雪ノ下雪乃を魅せる。そんな回でした。

近頃のライトノベルやしょうもない漫画原作アニメは、原作のストックを消化するだけの、一話という枠を気にしない作品ばっかです。また、最近のアニメは配信が主流になり、全話放送後にまとめて一気見する人も多くなって、さらに一話の重みというのが無くなっているように思えます。
私は、時間の使い方にもテレビアニメとしての芸術を感じたいのです。
今回の七話のように、たとえ繋ぎの回だったとしても、何かしらの演出意図をもって一話一話やってくれる作品が増えてくれればなと思います。

こっからは完全に余談です。
最近思ったんですが、私の文章長いですかね?
これでも、まだ書き足りないなと思うくらいなんですよね。
しかし、できるだけ読みやすいように努力はしていますが、読みづらかったらすいません。
あと何本かはこのくらいの文章量になってしまいますが、楽しんでくれたらなと思います。

読んでくださりありがとうございました。

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