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茶の湯稽古場から 桜

一昨年・昨年と早かった桜が、今年はだいぶ遅くなります。
わが社は月三回稽古なので、四週目はありません。桜の取り合わせが、出来そうも無く残念です。

「花は八重おも」の言葉が有る様に、花に因む道具は重なっても
良い事になっていて…

私も幾度か(花尽くし)の道具で、茶事茶会を楽しんで来ました。
年が寄り華やかな道具が、苦手となりました。それ故、どう桜を出すか苦心しています。

ある時は菓子だけ・蓋置のみ・茶碗の高台にと、天の邪鬼の私に相応しい出し方も。

世の中が桜・花と、浮き立ちます。
そこは逆に、花の道具は押さえたい!茶道修行も60年近くなり、ようやくそんな心境に成りました。

「大川さんも、やっと枯淡の域に達したのね」と笑われたので(はいな個単で、一つの道具を大切に使いたい)こう返答しました。