茶道雑感 釣り釜

私は若い頃から(目が良く)、それが自慢でした。ですから釣り釜の点前で、鎖の目を数えるのも早い!
同門の姉上達は老眼だったのか?なかなか鎖の上げ下げに苦戦。

そこで師が良い考えを。三つ、五つ、の所へ短い、木綿糸を付けられました。これで皆さん、簡単に点前が~

わが社もこれに倣い…但し糸は白でなく、淡い緑。(柳の枝が揺れている様)と自画自賛。

私以上に口の悪い、茶弟が遊びに来て「大川さん、鎖にゴミがついてます」
嫌味たっぷりに言うので、社中が笑いました。

(揺れて柳のいとも春めく)古歌の下の句を、口ずさみました。いとは、トテモと糸をかけてあります。

(こんな細かい美や風情は、若い方には理解されなくて。もう少し学びが進めば、解る様になるかもね)
と釘を差しました。