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2023/8/7 mtgの禁止制限改訂

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モダン
禁止解除 定業
特に気になった点(一つの指輪と一つの指輪編)

先日直接モダン入りする3番目のセットである『指輪物語:中つ国の伝承』が発売され、先週末行われたそのセット名を冠したプロツアーの舞台が
整いました。
最初に話題になった無色のアーティファクトである《一つの指輪》は多種
多様なデッキで使用され、そのすぐ後に《オークの弓使い》が勢いを
増しました。
新カードの使用率は《一つの指輪》と《オークの弓使い》が1位と2位で
あり、これは高レベルのエターナルのトーナメントでは珍しいことです。
この2枚のカード、特に《一つの指輪》は今回のプロツアーやモダン環境に大きな波を起こしましたが、モダンに存在する他のあらゆるものを覆い隠すことなく、このフォーマットの中で快適に競技が行われるよう様々なデッキや主要アーキタイプに適応することができます。
《一つの指輪》を複数ターンの間出したままにすることでゲームが決まってしまうことが頻繁に起こりえますが、モダンのようなパワフルな
フォーマットで4マナのカードを強すぎると断ずる基準は高いものです。
《一つの指輪》か《オークの弓使い》のどちらかの逃げ切りによってすぐに決まるゲームは多くはなく、プレイヤーに何度も有利不利の入れ替わる対話のあるゲームを行わせます。
トーナメントの結果は健全で、地域チャンピオンシップ予選においてこの
フォーマットをより深く掘り下げる余地もあるのですが、この2枚のカードの使用率は高いままであるのも事実です。
我々は《一つの指輪》のプレイパターン、特に戦場に出たときの能力を繰り返すためにループやリセットする能力を与えるプレイパターンの楽しさを
長期的に監視していきます。
同じように、《オークの弓使い》はモダンでラクドス想起以外で《敏捷な
こそ泥、ラガバン》があまり使われなくなるほど環境からタフネス1を駆逐する働きをかなりの数成し遂げています。

→指輪物語が出た後の大会(参会者6人)で、一つの指輪とオークの弓使いのどちらも入らない死せる生が3人存在したことを考えたら、現時点では両者を禁止にする必要はないと言えるでしょう。
(オークの弓使いは能力が強い上に瞬速持ちとはいえ、2マナ1/1なので簡単に除去できる点が救いと言えるか。タフネス1への圧力が問題視される
なら、とっくの昔にレンと六番が禁止になっているでしょうし)
しかし、一つの指輪は4マナとはいえ無色マナのみで支払えるのでトロン
にも入る・唱えて出した次の自分のターンまでほぼ無敵になれる(時を解す者、テフェリーのー3能力で使い回せば…)・残り続ければ莫大なアドバン
テージを稼げるといった三点が問題視されれば、モダンでは禁止になってもおかしくないカードとは言えそうでした。

(定業編)

現在のモダンは平均的に双方向性が大きく増していて、その要因の一部は「モダンホライゾン」シリーズによるものです。これらのセットを発売した目的は対戦相手のコンボを止め、長くプレイできて双方向性のあるゲームにするための強力な選択肢を提供することでした。
結果として、我々は《定業》がコンボ戦略の安定性を単純に増加させるの
ではなくフェアな青いデッキを強化すると考えています。
これはまた『モダンホライゾン2』発売から『指輪物語:中つ国の伝承』
発売までの間最も人気のあったデッキの1つだったが、《オークの弓使い》の登場によりそれ以降人気が落ちているイゼット・マークタイドに何かを
返そうという目標の一部でもあります。

→解禁された場合、コントロール系のデッキには他のパワーカードを
押しのけてまで入らないであろう一方、カウンターモンキーや青赤果敢
あたりには1マナのドローソース兼媒介者や濁浪の執政のための
ソーサリー枠として採用されそうです。

レガシー
禁止解除 精神の願望
特に気になった点

マジックは豊富で様々な物語のある歴史を持ち、その中には史上最速で
禁止された《精神の願望》の逸話があります。
その当時、マジックの脅威の強さは回答よりもはるかに強く、レガシー
(またはタイプ1.5)のメタゲームでクリーチャーが占める割合はとてもとても小さなものでした。今とは大違いです。
《精神の願望》の禁止から20年が経過し、その間にクリーチャーは強く
なり、新しくプレインズウォーカー・カードが導入され、複数のフリー
スペルのサイクルができたことでストーム・メカニズムの愛好家になることは難しくなりました。
この呪文コンボの存在以外にも、レガシーのメタゲームは『指輪物語:
中つ国の伝承』で進化し続けています。《オークの弓使い》はメタゲームに大きな影響をもたらし、このフォーマットに昔から大量に存在していた軽いドロー呪文を咎めています。
今のところ、《精神の願望》が咎めるであろうデッキの多くはこれまで過小評価されていたアーキタイプが輝く余地を残しながら適応しているように
見受けられます。

→初めて精神の願望が解禁されることを知った際には「マジで!?」と
驚きましたが、禁止されたころとは違い
・ガドック、エーテル宣誓会、2マナのサリア、狼狽の嵐、精神壊しの罠、虚空の杯、三なる宝球などといった、ストームデッキが苦手とするカードが急増した
・メイン戦ではだいたいの場合2ターン目までに大型クリーチャーを釣り
上げられるリアニメイトや、リアニメイトよりは遅いが墓地対策が効かない実物提示教育系デッキといった、強力なコンボデッキが台頭してきた
以上の2点などのせいか、青を含むとはいえ6マナという重いコストを有する上に、不確実性が高めなこのカードが相対的に弱くなったのもあって、
解禁されるに至ったんだろうと思いました。
(解禁された後、むかつきの代わりにこれを採用したストームデッキが
台頭してくるかも?)
ドローソースとタフネス1への圧力を考えたら、レガシーではオークの
弓使いの方が禁止になってもおかしくはないと思いました。
(一方の一つの指輪は、4マナという重さを考えたら禁止はほぼありえないでしょう)

正直言って、今回の禁止解除は想定外にもほどがありました。
個人的には、オークの弓使いが存在するのでレガシーで6マナのヨーグモスの取り引きが解禁されても良さそうな気はしましたが、されないのは自身の強さよりも実質グリセル8枚体制になってしまうのを危惧しているからだと思いました。


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