イニストラード:真夜中の狩り探訪の評価の反省

※この日記は主にレガシー・モダンの環境を想定しています
過去にした評価:https://eternalblue.diarynote.jp/202109121919534376/
この記事に存在する全ての画像の引用元:               マジック:ザ・ギャザリング日本公式ウェブサイト


輝かしい聖戦士、エーデリン 今回の大誤算その1
似たような能力を持つオレスコスの王、ブリマーズがモダン以下で採用されていなかったので、初見では全く評価してませんでしたが、
・自身が攻撃しなくても、1/1トークンを生成できる(地上が止まっていても、他の飛行持ちで攻撃すればOK)
・クリーチャーが4体以上並んでいればブリマーズのパワーを超える上に「人間」である
以上の2点が買われたためか、実際にはモダンの人間デッキの半分以上で2、3枚採用されていました。

聖戦士の奇襲兵 置物破壊ができる「2マナの」クリーチャーである点が買われたためか、モダンのハンマータイムの4割ほどのレシピのサイドに1、2枚採用されたほか、護衛募集員が入ったレガシーのデスタクで高い採用率(主にメインから1、2枚だが、稀にサイドにのみ1枚)を誇りました。
(2マナ3/1瞬速と、なかなかの戦闘能力を有する点も評価されたか。他にもレガシーのサルベイジャーコンボなどにも採用されていたのが確認できました)

聖戦士の奇襲兵

静寂の呪い 今回の誤算その1
初見では1マナでキーカード(実物提示教育など)が決まっている相手への時間稼ぎができることは評価していたものの、耳の痛い静寂ほど非クリーチャー系コンボデッキに強くない点を気にしていました。
しかし「白1マナで」出して妨害できる点が買われたためか、モダン・レガシーのエンチャントレスの半分弱のレシピのサイドに2、3枚採用されていたほか、レガシーのデスタクのごく一部のサイドにも採用されていたのが確認できました。
(エンチャントレスなら「先にエンチャントレス系のカードを出しておけば、1マナ払って出すだけで1ドローできる」という点だけでも評価できるか)

運命的不在 相手に調査を行わせてしまう上にクリーチャーかプレインズウォーカーにしか触れず、既に流刑・剣鋤・虹色の終焉が存在するためか、採用実績はごく一部(主に青白メイン)のデッキのサイドに1枚差しされるに留まりました。
(後に発売された神河:輝ける世界で冥途灯りの行進が出てきたからは、元からかなり低かった採用率がさらに落ちてしまいました)

剛胆な敵対者 今回の大誤算その2
初見では2マナ3/1絆魂という中々のスペックに、出たときに追加で2マナ払うたびに武勇カウンターを1つ置ける「人間」である点をけっこう高く買ってました。
しかし、実際には人間デッキにすら入る枠がなかったためか、ほとんどのレシピで採用されてませんでした。

黄昏の享楽 ビートダウンやバーン相手に「2マナで4点ライフを得つつ、1/1トークンを2体出す」ことができるかもしれないのが評価されたためか、モダンの青白入りコントロールの4割弱のサイドに1、2枚入っていたのを見かけました。
(一方、スケープシフトや不屈の独創力への採用率は2割ほど、リアニメイトへの採用率は27%ほど、レンアンドオムナスへの採用率は2%ほどでした)

黄昏の享楽


考慮 今回の大誤算その3
モダンではマイナーなフェニックス系デッキの基本パーツになったほか、カウンターモンキーの7割以上のレシピや青赤ストームのほとんどに4枚積まれるなどしたものの、枠がなかったためか他のコントロール系のデッキへの採用率は低かったです。
(レンアンドオムナスに至っては、採用しているレシピが見当たりませんでした)
レガシーでは、主に最後の審判デッキに「最後の審判を撃つ前は1マナキャントリップとして使え、撃った後は1マナで山札の一番上を落としつつ1ドローできる」点を買われてか1枚差しされていたのが確認できました。

考慮


記憶の氾濫 今回の大誤算その4
既に存在する嘘か真かがモダンでも活躍しているという話を聞かなかったので、初見では全く評価してませんでした。
しかし、長期戦になった際に7マナ払ってフラッシュバックすれば「ライブラリーの上から7枚のうち、2枚を手札に加えて」大きなアドバンテージを得られるためか、実際にはモダンの青白・青黒コントロールの7割以上に2枚ほど採用されたほか、レンアンドオムナスの1/6弱ほどのレシピにも1、2枚採用されていました。

記憶の氾濫

異世界の凝視 モダンの発掘デッキには8割ほどのレシピに、グレイブヴァインには6割ほどのレシピに4枚採用されてましたが、後者では不可思の一瞥が優先されていたのも見かけました。
そのほか、ジェスカイフェニックスの1/4ほどのレシピにも信仰無き回収の代わりとしてか、4枚積まれていたのを見かけました。

異世界の凝視

幽体の敵対者 今回の大誤算その5
初見では2マナ2/1飛行・瞬速という基礎能力に加え、終盤でも邪魔なクリーチャーや置物をどかせるため無駄になりにくそうな点を評価していました。
しかし、そのために最低でも4マナ必要なのが気になったためか、モダン・レガシー共に採用実績はほとんどありませんでした。


滅びし者の勇者 初見では全く評価してませんでしたが「黒1マナで出せ、後続が出るたびに強化される」点を買われてか、モダンのゾンビデッキでは基本パーツとして4枚積まれていました。
(一応、採用されていないレシピも一部存在しましたが)

冥府の掌握 今回の大誤算その6
初見では黒単での除去の有力候補と評価してましたが、2マナかつ2点失うのが痛かったためか、実際にはモダンのごく一部のデッキに1枚差しされたに留まりました。
(2点ライフを失う点に注目されたためか、死の影デッキへの採用数が一番多かったです)


安堵の火葬 今回の大誤算その7
クリーチャーかプレインズウォーカーに3点与えられるためか、初見通りに白を含まないモダンの発掘デッキに採用されていたのは見かけましたが、既に身震いする発見が存在するせいか採用実績はほとんどありませんでした。

揺らぐ信仰の呪い 今回の誤算その2
初見では呪文を連打するデッキ対策として、赤系のデッキに入るかもしれないと思ってました。
しかし、既に同じ赤の大歓楽の幻霊に加え、耳の痛い静寂・エーテル宣誓会の法学者・減衰球も存在するためか、モダン・レガシー共に採用実績は全くといっていいほどありませんでした。
(単純に入れる枠がなかったのも、原因といえるでしょう)

月の帳の執政 初見では全く評価してませんでしたが、4マナ4/4飛行に呪文を唱えた際の手札入れ替え(手札がなければ、確実にアドバンテージを得られる)&死亡時の火力飛ばしがついている点が評価されたためか、実際にはモダンのグルールムーンの一部に4枚積まれたのも見かけました。


秋の占い師 既にクルフィックスの狩猟者が存在するため、初見では全く評価してませんでした。
しかし、集会の条件を満たせばクリーチャー呪文も唱えられるためか、モダンのヨーグモス医院やエルフデッキのごく一部で、召喚の調べからのサーチ先として1枚差しされていたのが確認できました。

垂直落下(再録) 初見では使われているという話を聞いてませんでしたが、赤緑で濁浪の執政を除去できる点を買われたためか、モダンのグルールムーンの一部のサイドに採用されていたのを見かけました。

多色
信仰の繕い 今回の大誤算その8
2マナのルーター呪文という点が気になったため、初見では全く評価してませんでした。
しかし、2点のライフを得られる上に3マナでフラッシュバックできる点が評価されたためか、実際にはモダンのリアニメイトやジェスカイフェニックスに基本パーツとして4枚採用されていました。

信仰の繕い

確固たる討伐者、レム・カロラス 今回の誤算その3
初見では「3マナではあるものの、2/3飛行・速攻に火力呪文のダメージを1点増やしてくれる能力がついている」点を評価して、モダンのバーンに2枚ほど入る可能性があると思ってました。
しかし、3マナとやや重い上に、自身には除去耐性がないのが気になったためか、モダン・レガシー共に採用実績は全くといっていいほどありませんでした。

大スライム、スローグルク 今回の誤算その4
土地・カードが3枚墓地に置かれないと、自身の能力で手札に戻すことも墓地の土地を3枚まで回収できないのが気になって、初見では全く評価してませんでした。
しかし、実際にはモダンのアグロロームの半分ほどのレシピに突撃の地鳴りと共に3、4枚ずつ積まれるなどしていました。

アグロロームでの回し方の一例(たぶんこれでいいはず)
①大スライム、スローグルクが出ている状態で、突撃の地鳴りの能力を使い土地を3枚捨てて6点飛ばす
②除去されそうになったら自身の効果で手札に戻しつつ、墓地から土地を3枚回収した後に出し直して①に戻る(除去されなければ、そのまま殴る)

大スライム、スローグルク

アーティファクト
ジャック・オー・ランタン 今回の誤算その5
墓地対策としては弱いので初見では全く評価してませんでしたが、墓地に落ちていれば使い切りのマナフィルターとして使える点が評価されたためか、実際にはモダンのスパイ(ゴブリンの放火砲も入っている)の6割ほどのレシピに1、2枚採用されていました。

変身する両面カード
先立たれた生存者/不屈の報復者 今回の誤算その6
初見ではクァーサルの群れ魔導士あたりとの相性の良さを評価して「デスタクやマーベリックに試しに採用されそうだ」と思っていました。
しかし、不屈の報復者になっても能力を生かすためには、攻撃した際に墓地にマナ総量が2以下のクリーチャーが必要な上に、自身もパワー2以上のクリーチャーにブロックされたら倒されてしまうためか、モダン・レガシー共に採用実績はありませんでした。

粗暴な聖戦士/月憤怒の粗暴者 今回の大誤算その9
初見では「人間」である点を生かしてモダンの人間デッキに入りそうだと思ってましたが、実際にはモダンの人間デッキへの採用実績は全くといっていいほどなく、むしろモダンのデスタクやレガシーの人間デッキへの採用実績の方が多かったです。
(全体的に見たら、このカードの採用率は低かったです)

心悪しき隠遁者/心優しき霊 
全体的な採用率は低かったものの、第1面・第2面ともに打ち消し呪文対策として役に立つためか、モダンのスケープシフト・神託者コンボなどや、レガシーのナーセットエコー系・ANT・最後の審判・実物提示教育系・サルベイジャーコンボ・ペインターなどとそれなりに幅広く採用されていました。
(採用レシピ数はレガシーの方がモダンの倍以上多く、サイドに採用されたのがほとんどでした)

心悪しき隠遁者

心優しき霊

炎の媒介者/炎の具象化 今回最大の誤算
初見では火力を当てるだけで「火力を当てた後、1マナ払えば衝動的ドローができる3/3になる」点を見て、火力が多いデッキには4枚積まれてもおかしくないと評価していました。
しかし、2マナでこれを出した後に1~2マナの火力を当てて変身させるのが悠長だと判断されたのか、モダン・レガシー共に採用実績はありませんでした。
(手札に火力がなかったり、火力呪文を弾かれたら変身できないのもネックだったか)

くすぶる卵/灰口のドラゴン 今回の誤算その7
初見ではインスタント・ソーサリーが多く入ったデッキとの相性の良さを評価してましたが、のべ7マナ分の呪文を唱えないと変身しないのが悠長だと判断されたためか、モダン・レガシー共に採用実績は全くといっていいほどありませんでした。

辺境地の罠外し/激情の罠破り 今回の大誤算その10
初見では白を含まないモダンのデッキのビートダウンのサイドに採用されそうだと思ってましたが、再利用の賢者の存在が気になっていました。
しかし、夜になれば3/3になる上に殴るだけで置物破壊できる点が評価されたためか、実際にはモダンのアミュレットタイタン・ジャンド・ヨーグモス医院・人間デッキ・ヴァラクート系デッキなどのサイドに1、2枚入りました。
一方のレガシーでは、マーベリックの4割ほど・ダークデプスの約1/6のレシピなどのメインやサイドに1枚差しされていました。
(正直言って、既にクァーサルの群れ魔導士が存在するにも関わらず、白を含むデッキにも入るとは思わなかったです)

辺境地の罠外し

激情の罠破り

炎の媒介者を火力が多いデッキには4枚積まれると評価した一方、記憶の氾濫・信仰の繕いを全く評価しなかったと、相変わらず評価基準がいい加減でしたね…
(実際に回さずにフルスポイラーを見ただけで評価をしていた上に、カードの評価自体が難しいので、ある程度は仕方がないとも思いますが)

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