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診断を受けるということ~子育てを振り返って~

久しぶりの投稿になってしまいました・・・が続けることに意味があると思ってぼちぼちですが書いていこうと思います。
目に留めてくださった方ありがとうございます。

今回は「発達障がいの特性があり、医療機関を受診する」ということについて、自分の経験+発達障がいの支援に関わっているものとして、感じたことを書いてみます。

相談の仕事をしていると、
受診すること、診断を受けることって、すごく重みがある決断・・・と語る保護者の方はまだまだたくさんいるように思います。
そして本人への告知も同様な気持ちでいらっしゃる方が多い気がします。

発達障がいを公表する人も増えたし、社会の中での認知度はあがってはいるのですが、わが子のこととなると、いろんな感情が出てきて、よくわからない先のことを不安に思って、どう受け止めればいいのだろうと・・・複雑な気持ちになるのだろうと思います。

それでも自分が仕事を始めた15年ほど前よりは、「受診が本人のためになるなら」「理解してもらった方がいいから」「そういう子って今多いですもんね」と意外にさらっと受け入れてくれる人が増えてきたような気はします。もちろん、それまでにたくさん、悩んだり不安になったりしてきたのでしょうが・・・

この仕事をしている私でも・・・受診には抵抗がなかったわけではありません。発達障がいの特性があることは理解していたし、療育も開始していたし、別に受診まではしなくてもいいかなと。わざわざ診断を言われに行かなくてもいいやと思っていました。
私自身「重みがある決断」だと無意識に感じていたんだと思います。

ただわが子の場合は自分から訴えることが本当に苦手で、困っていても放って置かれるタイプだったので、理解してもらう手段として「お医者さんの意見があった方がいい」という療育担当の先生からの意見もあり、受診に至りました。

すっきりしない部分も抱えながらの受診。
親からの聞き取りや検査、いろんな場面での様子から「特性はあるよね」と言われました。
診断書について聞いたとき、
主治医から言われたのは
「診断書はなんで必要?診断がこの子の支援の役に立つなら、いくらでも書きます」「ただ紙だけが一人歩きするのは良くない」「診断なんてそんなもんだと思っている」
とあっさりした言葉。

もやもやした気持ちが腑に落ちた感がありました。

受診する、診断を受けるって、たしかに保護者にとっては「重みのある決断」かもしれません。
これからのこと覚悟してくださいと宣告されるような、それを受け入れないといけないという覚悟。言われたくないという思い。

でも大事なのは、診断を受ける、受けないではなく
親としてその子を理解する、周囲に理解してもらい一緒にその子に合う環境を整えてもらう、親子を支えてくれる人を増やす
ということのような気がします。

信頼できるDr.に出会うと、親としての思いも受け止めつつ、先を見据えて必要なことを助言してくれます。時には厳しいお言葉もありますが・・(汗)

大事なのは、受診もその子を理解するためのひとつの手段であること。
私が好きなお医者さんが「診断名はあくまでも手がかりのひとつに過ぎない、わが子のありのままを見つめてみることも大切」と言われていました。診断にこだわり過ぎたり、診断名だけでその子を理解しようとすると、狭い見方になってしまうということでしょう。

ただし、医療機関でないとできないこと(お薬の処方や福祉サービスを利用するための診断書など)はありますので、それが必要な場合は受診が必須になってきます。

受診や診断が「親子の支えや応援」に繋がってほしいと心から願います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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