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災害復旧 屋根に登らずブルーシート掛け

昨日NHKで、災害復旧にあたるNPO法人が、建物屋内にブルーシートを張る方法をレクチャーしていた。
傷んだ建物の屋根に登ることは、絶対にNGと周知し、最低限の対策として屋内にブルーシートを張り、家財道具守ることを指導されていた。
そこで、屋根に登らずとも張れる方策があることを伝えたく、ここに記す次第。
願わくば、拡散して欲しいと思う。

方法はシンプルで危険は無い。 
私が実際に災害復旧ボランティアで数軒で作業した。
必要な物は
◯ハトメ(穴)のついた厚手のブルーシート
◯水糸(建築用の黄色い化繊のヒモ)
もしくは荷造り用のヒモ等
◯トラロープもしくはトラックロープ

ここでは野球の球を使っているが、
割れた瓦や瓦礫にヒモを巻き付ければOK
水糸の長さは建物の大きさ次第
30mくらいは必要
トラロープも30mくらい必要
水糸の末端とトラロープの末端を
決してほどけないロープワークで
硬く結ぶ
トラロープのもう一端をブルーシートの
ハトメ(穴)に通して
ほどけないロープワークで結ぶ
ブルーシートが短い場合、
ブルーシートを継ぎ足す。
その際ハトメ穴とハトメ穴を重ねて
結束バンド等で連結させる
結束バンドは念のため2本か3本で
ギュッと連結
ハトメの数だけ同じ物を作る
この場合4本作る
忘れてならないのは、終点側にもトラロープをハトメ穴に結んでおくこと

水糸をぐるぐる巻きにした瓦礫を、
屋根越しに反対側へ投げる。
作った物全てを投げる。
反対側に落ちた瓦礫を確認できたら
軍手や手袋をつけて、黄色い水糸を引っ張り続ける。
するとトラロープが現れるが、全てのトラロープが掴める位置まで来たら、
トラロープを引っ張る人数を集める。
せーの、などと声を合わせて同時に引っ張る。
屋根にブルーシートが上がったら、
ブロック塀やフェイス、電信柱や交通標識など、動かないものにトラロープを縛る。
そして、終点側のトラロープを引っ張る。ある程度ピンと張ることで、強風でめくれることを防止する。 
張れたらトラロープを堅牢な動かない物にしっかり結ぶ。

蛇足だが、ドローンがあれば、トラロープだけでも張れる。
業者待ちはあてにならないので、自分達でやろう。



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