アロマデローサ 24/3/17 レース回顧

阪神9R 山陽特別4歳以上2勝C芝1400m 56・ムルザバエフ 3枠3番 3着(1番人気)

結局1番人気に落ち着いた当馬。五分のスタートから逃げ馬を行かせて2番手外。直線では外を選択するも前との差は詰まらない。その内を突いた⑤と追い比べもやや競り負けての3着だった。

まずはアロマデローサ、ムルザバエフ騎手、池添調教師はじめスタッフの皆様、お疲れ様でした。
9番人気でずっと短距離の馬の逃げを放っておいて逃げ切りを許すのも、外に出して後ろに付けていた2番人気の馬に内を掬われて競り負けるのも、単体ならしょうがないと思えるのですが同時に起きると「おいおい」となってしまいますね。

今回は最大の理由を馬場に求めるべきでしょうか。昼過ぎから急に降り出した雨は降水確率50%のものとは思えないもの。レース直前には馬場状態は稍重に。Aコース4週目で使い込まれた所に降雨が重なり、反発が得られにくい馬場に。ここでエネルギーを使ってしまったことで余力がない状態になったか。前走も3~4角の荒れた馬場で脚を取られたように馬場を選ぶ馬かもしれない。
岡崎特別ならば鞍上弱化でも良馬場でパフォーマンスが良かったかもしれない、というのは天気が分かってからの話だけに結果論でしかない(大阪は金曜までの発表では雨はなかった)。
というのがコメント通りの仮説。

とはいえである。勝った馬は最内を通った逃げ馬、2着馬は力があるとはいえ当馬の内を突いて伸びてきた。さらに阪神大賞典は道中内を通った馬で決着して、外差しは壊滅。内が使えないというわけではなかった。
もっといえば、雨が降り始めたのは5R以降で、9Rまで内回りのレースはなかった(外回りが2R)。この状態で、「3~4角の馬場」はそこまで悪くなるのか?と。もちろん馬場適性は抽象的な概念なので、そこまではっきりとしたことは言えないが、仮にこの馬場でも力を出せないなら今後のレース選択はかなり難しくなってしまうだろう。
他方、馬場のいいところに導いたらしっかり伸びたという騎手のコメントにも引っかかる。よく、余力のない馬は馬場のいいところに導いてあげられないという話を聞くが、ちゃんと外に出せるパワーは残っていたということだ。そして、ラップタイムを見ると、後半2F目でレースラップが伸びているのだ。逆に4~3F目でラップが落ちていて、しかも単騎だった。十分余力がある流れだった。
ここまでを踏まえると、馬場状態ではなく、単に決め手負けしたのではないか?という可能性が浮上してくる。つまり早めに仕掛けたほうが良かったというのが見解だ。

この近辺の条件から変える理由は何一つないだろう。ただ、陣営は近2走を踏まえて、開催終盤は避けるだろうなという感覚はある。ただ、2か月後のこの時期は京都の開催が5,6週目となる上に、阪神のスタンド改修の影響で6月まで京都開催。その次は1400mのない小倉開催となっている。
それならばいっそ、4/27の御池特別(1400m)や5/4の平場(1600m)の方がいいかもしれない。両方とも土曜で京都の重賞が行われる日だけに騎手の確保も悪くないだろう。
中5か6になりそうだが、JFでの実績を考慮しても、ここは強く推したい。

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