グランテレーズ 23/11/25 レース展望

京都5R 2歳新馬 芝1400m

有力馬解説

ヤマニンアストロン

1日に好時計もここまでじっくり調整。今週も併せ相手をちぎった。

ラブリーサイン

牝馬ながら雄大な馬格。攻め馬も水準以上をこなしている。

ヴィダル

アイルランド産馬。父のメイクビリーヴはミシュリフを輩出している。

シャッフルガール

近親モズカッチャン。入念に乗り込まれている。

予想オッズ

⑧(ヤマニンアストロン)2.0倍、③(グランテレーズ)4.6倍、⑤4.7倍、⑩6.2倍、⑪22倍、②⑥24倍、①32倍、⑨65倍、以下100倍以上

レース展望「攻め水準達し」

シルクホースクラブで2000万円で募集された当馬。当初は6月には移動の計画も見込めていたものの、疝痛で頓挫。8月中旬まで移動がずれ込み、そこからも基礎体力を付けつつの調整で、ここでのデビューとなった。

レース選択に見る違和感

シュヴァルグラン×エリシオ、兄弟はアドマイヤラクティ、ジャスタ。いくら牝馬とはいえ、字面の血統ではどう見ても中距離以上である。実際にカタログの距離適性は「やや長め」に分類されている。自分も11月の開催と聞いたとき、19の2000mか26の1800mだろうと思っていた。ところが牝馬限定でもない1400mである。

そもそも京都でデビューというのも意外だった。トニービン持ちの京都適性のなさはよく知られている通りで、実際シュヴァルグランの産駒も今年デビューで9戦して1勝(シュヴァル自身の勝利数が2なのでこれでも多いと言えるのだが)、その他8戦は掲示板外である。

それでもデビューをここにしたのは「力強さに欠ける」というしがらきでのコメントの通りで、あまり坂コースに適応する力が(現時点では)ないということかもしれない。「素軽い動きをするので実戦向きかもしれない」という地雷感あふれるコメントもあるので、正直、期待されていないのかもしれないと思っていた。帰厩2週目までは。

騎手選択に見る違和感

ところが騎手は松山Jである。この開催は短期免許騎手が大勢いるとはいえ、一応日本人栗東騎手では川田に次ぐ位置づけでいいだろう。その騎手に依頼を掛けているのは期待度の表れなのか、それともメンバー上有力騎手が乗る馬がいなかったからなのか。
とにかく、松山Jが乗るおかげでかなりレース選択の自由度は高くなっただろう。内枠でもしっかり折り合い、我慢を教えながら競馬が出来るはずだ。

もともと予定からNF系の馬が当馬しかおらず、さらにモレイラ騎乗予定の馬は回避。水準以上に動けている馬は1頭、水準は3,4頭程度。正直、相手関係には恵まれたといえる。
シュヴァルグラン産駒は35頭出走して新馬勝ち0。ウマ娘として活躍しているらしい(見ていない)今だが、リアルの世界でも存在感を出すために、この馬にも頑張ってほしいところだ。

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