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アロマデローサ 22/9/17 レース回顧

中京9R ききょうステークス (2歳OP)芝1400m 54・福永  2番人気1着

レース概要

全頭がゲートインした後に①がゲートをくぐり放馬、競走除外というアクシデントがあり10分近く発走が遅れる。
ゲートは好スタート。そこからスムーズに流れに乗せて中団で落ち着く。レースはそのまま淡々と流れ、好位にいた有力どころは持ったまま直線へ。
2ハロン標から追い出しを開始。すぐに進路を確保すると前を捉えていく。坂までは同じような脚色だったが、坂を上がってから抜け出すと、②を振り切り見事1着でゴールイン。連勝を飾った。

レース振り返り

まずはアロマデローサ、福永騎手、池添調教師はじめスタッフの皆様、お疲れ様でした。ありがとうございました。レース後コメントで福永騎手が「今のところ教えることはない。」と話していた通り、完勝と言ってもいい内容でした。
ゲート内で待たされても、一旦外に出ても問題なく対応して、スムーズに出ました。映像を見ると③に比べかなり立ち遅れているように見えますが、これは③が内に切れ込みつつ進んだということもあるでしょう。⑤も早かったですが、自身も3,4番くらいの早さだったように見えます。
そこからは有力どころを牽制するかのように内1頭分を空けて追走。400m付近でぶつかっているように、かなり⑩と近い位置。池添騎手も多分意識してこのポジションを取ったと思います。その後は⑧が外3頭目を徐々に進出していくのに伴い⑩も並びかける位置に。ここで当馬にとって幸運だったのは、⑧が残り3ハロンで既に手を動かして下がって行き、⑩が交わしに行くタイミングで曲がり切れずに外に膨れたこと。これで⑩に蓋をされることがなくなったうえ、外1頭分スペースが出来て直線に向かうことに成功しました。そこから満を持して追い出し。
⑤が直線左にヨレましたが、②がそれで減速するほどではなかったと思います。ただ間を割るのが精一杯。⑩もほぼ同タイミングで追い出しを開始しましたが、坂で余力を失い、⑪はまだ1馬身後ろ。ラスト100mからは余力が違っていましたね。一気に抜け出してラスト50mでは余裕を見せるほど。レコードのおまけつきでした。
着差は1馬身程ですが、最後に突き放しての勝利でもあり、内容はそれ以上でしょう。内をうまく立ち回った②をレコードで上回ったという点からしても新馬以上に差がついていたとも。スタートも良くキックバックも嫌がらず、まっすぐ走りとまさにレースセンスの良さが存分に発揮出来たと言えますね。

次はどうする?

ネット記事ではJF直行という調教師の見解も見ました。1000万あればJFはまず出られるので、距離適性含め未知数とはいえ出走することになるのでしょう。桜花賞はその結果次第ですが、1000万では出走確定とは言えない(70%程度)だけにどう動くか。
ここからは余談。この馬の鋭い脚は2戦ともラスト1ハロンを過ぎたあたりで、そこから100m前後で勝負を付けています。なので上がり3ハロンは共に最速ではないですし、上がり1ハロンは0.1程度しか差を付けていません。要は道中はそこそこ前にいて、ラスト3~1ハロンで後ろに迫られたり、横と同じように逃げ馬に並んで、最後に突き放してそれらを2,3着に退けるという競馬です。
これが出来るのはレースセンスの賜物なのですが、じゃあ2ハロン以上の末脚持続が可能なのかと言われると良く分からないなあと思ってしまいます。
そして、桜花賞のような条件ではこういう小脚で勝ち負けになる馬はほとんどいない。この競馬から脱却して通用するだけの強さを持っているのか。相手強化で注目したい。


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