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テルツェット 22/7/31 レース回顧

札幌11R クイーンステークスG3 芝1800m 池添・55 1枠1番 2番人気1着

レース振り返り

本馬場先入れ。ゲートでは待たされた際にちょっと怪しさを見せたものの、大きな出遅れとならず。1角までに中団のインに収まる。そこからはスローぺースの中をじっと我慢。直線もインを突く競馬になり、前にいた③、続いて②が空けた内ラチとの1頭分のスペースに迷わず入り込み、②の外にいた④をギリギリ捉えたところがゴール。見事連覇を達成した。

レース感想

まずはテルツェット、池添騎手、和田調教師はじめスタッフの皆様、お疲れ様でした。ありがとうございました。
いや、あんなところ空くんだ。という感想を1年ぶりに思いました。今回は昨年以上かも。
課題のパドックはなんとか落ち着いていたものの、馬場入場の時にはテンションが上がっていたらしいですね。観衆でパニックになっているのか、何なんでしょう。
近2走が酷かったスタート。今回は最内だけに致命傷になりかねないところでしたが、なんとか許容範囲に。また、②③が前に付けたがった上、③がスタート直後に左に寄れたため、④が内に入ることができなかったこと、後、これはなかなか知られていないことですが、1番ゲートは内ラチから2頭分ほど離れた場所に設置されているということもあり、中団をしっかりと確保できました。
そこから1角で⑦が頭を上げて内に斜行した影響(丸山に戒告)で狭くなるところもありましたが、エキサイトすることもなく乗り切ります。逆に挟まれた格好の④はこれで1頭分下がることに。
ここからは②がスローで逃げて、⑩が番手で睨むという、如何にも前残りで決まりそうな流れ。そんな中、テルツェットは外に馬がいない状況でもひたすらインを追走。外前で2頭が並走していたので、外に持ち出せば必要以上に外を回らされる危険があったのでしょう。
そこからコーナーで④が仕掛けるのに呼応してその⑦⑭も並びかけ、テルツェットの1列前では4頭が並ぶ状態に。この段階でどこかを割らないといけなくなったのは確定。300mでは③と⑦の間が若干空いたものの、そこは⑥が失速していて使えず。この時点で「わー空かないー!」と思ってました。
案の定⑥を内からパスした③は、そこから②が内を閉めてしまっていたため外から抜きに行ったのか、内ラチを開けて、テルツェットはそこに活路を見出すことに。手ごたえは十分(なにしろ、200m地点でまだスペースないときに一旦手綱を抑えないといけないくらい。)
さらに、②は鞍上の右ムチに反応し、徐々に外に移動し、1列前も綺麗に空いてくれました。この段階で、④のほうが若干前かなと見えましたが、最後の脚色が違っていました。綺麗なピッチで捉え切ってくれました。

パフォーマンス的には今年もギリギリの勝利。しかし、今回は56キロでこの勝ち方。昨年以上に価値がある勝利だったと思います。最大の長所である勝負根性と切れ味が遺憾なく発揮されました。

次はどうする?

昨年と同じローテで勝利。去年はここからエリ女に行ったものの、距離が長すぎて大敗。それでも相手関係は一番楽なG1だけにそこを目指すのか。
それとも、まだ実績のあるマイルで勝負をかけるのか。
とりあえず1年で体質が強くなって(今年は最終追い切りで強め調教が出来た)、間隔がそこまで空いていなくても大丈夫(テンションはまた別だが)と判断して府中牝馬にするのか。
調教師も多様な選択肢と注目のコメントをしている。


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