人学塾 智和輪

人生には、理屈だけでは到底受け止めきれないことがある。出会いと別れ、誕生と死、心や体の痛みなど、自分の小ささや限界と向き合うことになる。それを受け容れ、人生を前に進めていくためには、人間の知性だけでは足りない。人知を超えた何か大きなものの存在が不可欠になったとき、必要なものが、自分の内側にある「宗教性」である。自分の内側にある宗教性に自覚的であれば、これは何か違う、自分が求めているものではないと気づくことができる。逆に、科学的に説明できない存在を否定する硬い心は、折れやすく騙されやすくもある。

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