智和輪 テキスト

隠元は、江戸時代前期の僧侶で、黄檗宗の開祖で、明から来日した。明朝禅を伝え、日本の禅宗に大きな影響を与えた。1654年、63歳の時に来日し、インゲン豆、西瓜、蓮根、孟宗竹、木魚などを日本に紹介した。煎茶道の開祖とも言われ、現在でも、全日本煎茶道連盟の事務局は、黄檗山萬福寺内にある。明朝体という文字は、隠元や鉄眼を介して日本に伝わった。普茶料理と呼ばれる中国の精進料理も、隠元が伝えた。隠元のもたらした茶は、釜炒り茶で、煎じ茶のことを隠元茶とよんだりする。隠元の弟子、高遊外は、九州嬉野にこのお茶の製法を伝えたため、今でも九州には、煎じ茶の製法が残っている。

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