人学塾「智和輪」テキスト

「革命」と「クーデター」はその性格が大きく異なる。両者の最大の違いは、社会・政治のシステムが変わるかどうかにある。革命は、主義主張に基づいた理想的な社会を描き、それを実現するために立ち上がった人々が大義名分を持って社会に変革をもたらすことである。例としてフランス革命、ロシア革命などが挙げられる。一方クーデターとは、暴力的な手段を用いて非合法的に既存の権力を奪い、大きな政治的変動をもたらす可能性のある行動のことである。近年の例としてはミャンマー国軍によるクーデターが挙げられる。クーデターは支配階級内部の権力の移動にすぎない。被支配階級が権力を奪い、生産関係の変革を図る革命とは根本的に異なる。

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