人学塾「智和輪」テキスト

釈迦は「殺生」をしてはならないことについて、3通り教えた。1つ目は 自殺、2つ目は他殺、3つ目は随喜同業。自殺とは、首を吊って死ぬような、自ら命を絶つことではなくて、自分が直接生き物を殺すことである。他殺とは、自分は直接殺さなくても、他人に命じて殺させる殺生を他殺という。随喜同業とは、他人が殺生しているのを見て楽しむ心があれば同じ殺生罪になる。台所にゴキブリが出ると、奥さんが、「殺して」と言って、旦那に頼む。旦那が殺すと、子供が「お父さん、やった」と喜ぶ。この場合、旦那は、自殺という殺生罪、奥さんは、他殺という殺生罪、見て楽しんだ子供は随喜同業の殺生罪、一家そろって殺生罪である。

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