智和輪 テキスト

源頼光は、寛仁2年1018年、一条天皇より大江山の夷賊追討の勅命を賜ると、頼光四天王(渡辺綱、坂田金時、碓井貞光、卜部季武)らを引き連れて、夷賊討伐を行った。大江山は「土蜘蛛」と呼ばれる中央政府に従わない野蛮人・盗賊がいて「鬼の一族」と呼ばれていた。首領の酒呑童子は、多くの鬼を従えていた。頼光らは、出家には手を出さないといわれる酒呑童子を欺くため、山伏の姿に変装し成敗した。酒呑童子の首をはねた刀「童子切安綱」は、天下五剣に数えられる名刀で、豊臣秀吉、徳川家康、徳川秀忠も所持した。現在は、国宝として東京国立博物館に所蔵されている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?