多言語放浪記1

日本語は楽である。母語というのは素晴らしい。何も考えずとも、経験に裏打ちされた言葉が淀みなく出てくる。

第2言語となるとそうも行かない。私の第2言語は英語であり、かれこれ8年ほど連れ添っている。授業を英語で受け、英語で論文をかき、英語で娯楽動画を漁る。英語の存在が日常の中にだいぶ浸透した。なかなか話すのが下手だが、一応グループワークを進められる程度にはある。しかし、英語は苦手である。どうもバリアがある気がしてならない。まず日本語を思いついてしまうことのほうが圧倒的に多いからである。

人生の半分近く英語を学んでも、生まれたときから連れ添う母語、日本語には勝てないのかもしれない。

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