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幾田りらさん、20代じゃないでしょ?幾田りらさんのSWEET MEMORIESを聴いて。

幾田りらさんの「 SWEET MEMORIES」のカバーを聴いて、度肝を抜かれた。

いくらちゃんなんて呼ばれてるけど、マダムいくらだった。

「SWEET MEMORIES」はアイドル界のレジェンド、松田聖子さんが歌った名曲中の名曲。
久しぶりに聴きたくなったのでApple Musicで検索したところ、なんとYOASOBIで有名な幾田りらさんがカバーをしていたと知った。


ドルヲタの私は松田聖子さん以外妥協なし!って感じで、

いくらちゃんがカバー?若すぎるよwあの子まだ22とかでしょ?

と、やたらと上から目線で斜に構えて、何の期待もせずに再生した。

イントロが流れ、いくらちゃんが歌い出した瞬間、、、

とんでもない色気で腰が抜けそうになった。


え、いくらちゃん、20歳そこそこの小娘だったわよね?とWikipediaを確認しにいったほど。

松田聖子さんのオリジナルバージョンだと、失恋を経て少し大人になった女性がイメージされるのだけど、
(聖子ちゃんのちょっとかすれたキャンディーボイスがいい感じに大人になりつつある女性を表現してるのよ。)

いくらちゃんのカバーでは
酸いも甘いも、人生のイベントを全て経験してきたマダムが歌ってた。


Madame Ikura!!!!


聖子さんの再現ではなく、真新しい解釈の「SWEET MEMORIES」がそこにあった。

失恋した頃を振り返るパートでも、やっと立ち直った私ではなく、「そういえばあの頃傷ついてたわよねぇ」と余裕をもって回想するMadame Ikura。

「友達ならいるけど あんなには 燃え上がれなくて」

ここ、聖子ちゃんver.だと、「完全には吹
っ切れてない切なさ」があるのだけど、

Madame Ikuraは違うの!

まぁ?友達はいるけど?そうねぇ恋って感じじゃないよねぇ。そもそも、もうそんな若い頃みたく燃え上がることもないのよフッ

って言ってる!言ってるの!!!!!

全てを一通り経験したMadame Ikuraだからこそ、悟り、そしていい意味で恋愛と距離を置けるようになったの!

「色褪せた 哀しみも 今は 遠い記憶」

「過ぎ去った 優しさも今は 甘い記憶」

ここでも大人の幾田りらが炸裂してた。脳汁ドバドバ出るほどすごいの!!!!!!

色々あった若かりし頃の思い出、そしてあの頃の私をそっと包み込んでた。
ふんわりラップをかけるとか、そっと布団をかけてあげるとかそういうのじゃなくて、

いくらちゃん、Madame Ikuraは‥‥

求肥だった。


それもめちゃくちゃ高級で口のなかに入れたらホロッと溶ける求肥。

Madamだからこそ出せる大人の女性の包容力。包み込んでくれるのだけど、決してギュッと抱き締めるのではない、余裕のある女性らしい柔らかな優しい抱擁。

いくらちゃんが歌う「SWEETMEMORIES」の私は、求肥なんだよ。
餅のように粘りもないし、歯応えもないんだけど、ちゃんとしっかりアンコを包み込める柔らか~な求肥。

いやぁカバーでここまで興奮したの初めて!

もちろんね、聖子ちゃんはネ申よ。

でも、レジェンド松田聖子とは全く違ったアプローチで、実年齢も関係なく「全てを知った女性」を表現して、曲を自分のモノにしてた幾田りらさん、

間違いなく天才。

YOASOBIとも全く別の顔してたわ。
こんなすごい人だと今日まで知らなかったことが恥ずかしい。

松田聖子ちゃんのコアなファンでもこれは唸るんじゃないかしらね。

だってすごいもん!!!

引き込まれるのよ。

Bienvenue dans le monde de Madame Ikura!!!状態。

(ようこそマダムいくらの世界へ)

才能を見せつけられたわ。

鬼のようにリピートしてる。

あんな風に歌えるって、いくらちゃん、22歳じゃないでしょ?!
40歳越えてるでしょ?!!!(褒め言葉)


素晴らしい「SWEET MEMORIES」を見せてくれてありがとう。幾田りらさん。
過去最高のカバーだと思いました。


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