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AOAアディショナル後ウヌエルビショップ解説

初めまして、アルファ(@ObbrW)と申します。
今回比較的使用者の少ないデッキを用いて目標のレート杯ラインに着地することができたため、解説記事を書いてみることにしました。
記事を書くのは初めてなため色々と拙い部分があると思いますが、温かい目で見守ってくれるとありがたいです。全文無料となっています。

本記事において以下の略語を用いています。
《信仰の一撃》→一撃
《光輝の宝珠》→宝珠
《オーキッドの試験場》→オーキッド
《バンブーディーの試験場》→バンブーディー
《マムの試験場》→マム
《ブラムの試験場》→ブラム
《天昇のプリズムプリースト》→プリースト
《詠唱:神聖なる雄叫び》→雄叫び
《詠唱:タウラスの加護》→タウラス
《フェザーテンペスト》→テンペスト
《エメラルドメイデン》→メイデン
《ミュースシェフ》→ミュース
《雷導の神鳥》→神鳥
《有翼の光輝・ガルラ》→ガルラ
《廃滅のスカルフェイン》→フェイン
《翼天の執行者・ウヌエル》→ウヌエル
《ムーンパラディン・アストルフォ》→アストルフォ

自己紹介

普段Twitterを動かしたりはしないため、自分のことを知らない人がほとんどだと思うので簡単に自己紹介させていただきます。
rage優勝者のきるかさんが在籍するSoAに所属しており、主にdsal、レート、各種大会での活動を中心に普段shadowverseに取り組んでいます。
筆者のshadowverseにおける実績は以下の通りとなります。参考程度にどうぞ。
rageマネーフィニッシュ×1
jcg優勝×1
レートランクイン×10


初めに

こちらが筆者のレート戦績となります。幽霊犬ナーフ前にレート着地したため、ナーフ後のデータは含まれておりません。

170戦109勝の64.11%で着地できました。
マナリア/葬送の持ち方に対して高勝率が出せています。
ウヌエルの試合数が少ないのは強さに気づいたのが終盤だったためです。
 

デッキ紹介

ウヌエルビショップは7tにウヌエル+フェイン、タウラス、ミュースなどの補助打点を組み合わせて20点以上出すことを基本プランとしているデッキになります。
他の勝ちパターンとしては6tにガルラ本体、スカフェ、神鳥、ミュースなどの打点で多少顔を詰めた後、7tのウヌエルで15点程度出し仕留めるパターンも存在します。また発生確率は低いですがフェイン、タウラスの2種を複数枚引いている場合、組み合わせることでウヌエルに頼らず最速6otkをすることが可能です。
一見ウヌエルなんてスカフェを序盤に引いてるだけの運デッキでしょ?と思われがちですが決してそんなことはなく、事前にタウラスを設置しておくことでスカフェがなくても20点出すことが可能であり、また耐久力についてもブラムや雄叫びの回復により7tを貰うことが十分可能であることからスカフェがなくとも勝ち目があり、アリアがない時のセッカエルフやオクトリス進化ができなかった財宝ロイヤル程度には自身の頑張り次第で勝つことができると考えています。

デッキリスト・採用候補カード

世間でよく見る確定枠
jcgやdsalのデッキリストまとめを参考にしています。
よく見る自由枠候補


一枚目に貼った確定枠については特にカードの役割など解説の必要がないと思うので、自由枠のカードについてのみ触れていきます。

・信仰の一撃
主に5,6tに中盤の除去として活躍することが多いカード。フォロワーに打つことで面を空にする使い方をすることも多いです。意外と序盤の除去としては神鳥、マム、アストルフォなどの優秀な除去札があること、序盤は基本的に場のアミュを対象として打つことになるためアミュ破壊カウントが進まないなどのデメリットがあり使うことは少ないです。
強い使い方としてはマナリア対面の中盤にプリーストや神鳥本体と組み合わせ盤面を空にして返したり、ディスカ対面のリーサルターンにノール&ブランを突破したり、葬送対面のケリド結晶を消すなどがあります。

・反転する翼
一撃と差別化できる点として変身させることでマナリアフォロワーの種類を稼がせないことができたり、当て先があればホーリーフレイムタイガーや打点を与えた後の疾走など必要ないフォロワーに打つことで自身の面を0コストで開けることができたり、自身の場に打ち堕天使を進化させることで3点回復として使うこともできます。その一方で相手の場に除去として打つ場合は2コストかかるうえに場に13が残ってしまうこと、自身の場に打ちたいと思ってもフォロワーがいないなど使いにくさが目立つ場面もあります。

・飛翔の看守
条件を達成するか、手動進化することで実質1コストでタウラスをサーチしてくれるカード。5tスタート時に条件達成していることがそこまで多くなくバリューを引き出すのが難しいこと、タウラスに関しては飛翔まで入れなくとも宝珠やミュースのサーチもあり大体引くことが可能なことから筆者は評価が高くないです。

・ミュースシェフ
アミュをプレイしていくことで1コストずつ下がっていく疾走札。テンペストの打ち先としても優秀であり、アミュを置いて自身の手を進めたいターンでも0コスになってくれるおかげで手を進めることと除去を両立することができる点が偉い。またファンファーレでアミュをサーチする効果も宝珠と同様の効果でありデッキの安定性に大きく寄与してくれる。

・教皇の祭器
カウントを進めつつドローができる1コスアミュ。筆者はこのカードの評価は非常に低いです。理由としてはウヌエル下で即割れしてくれないためサーチで引っ張ってきた際に邪魔になるところ、余計なアミュを増やすことでプリーストのサーチを弱くしてしまうことなどが挙げられます。

筆者がレートで使用していたリスト

一通り採用候補カードについて解説したため続いて筆者が実際に使用していたリストについて触れていきます。世間一般のリストと違う点として雄叫びが2枚採用な点、ミュースの3枚目を採用しているところが挙げられます。
雄叫びが2枚な理由については、このカードから出てくるホーリーフレイムタイガーが邪魔でハーフロックやロック状態に陥るやすいため、いくら回復が偉いとはいえ1ターンに2枚プレイすることが難しいこと、条件を達成していない状態で序盤に置くこのカードが余りにも弱すぎる点があります。
ミュース3枚目については、筆者はアミュを置いて手を進めながらでも0コストで投げることができ、処理とドローやタウラスの設置などotkの準備を進めることができる点を大きく評価しています。
また後ほど詳しく説明しますが、スカフェが絡まない打点パターンとしてよくあるのが事前設置したタウラス5点+ウヌエル下タウラス進化9点+1ppアミュ即割れアミュ×2の4点で合計18点であり、その際残りの2点を埋める要員として、また2枚目のタウラスを引っ張ってくる役割としても筆者は評価しています。

ウヌエルの7otk打点パターン

まず大前提としてウヌエルはプレイした後に5pp残るため、基本的にその中で準備を必要とせず出すことのできる最大打点は、タウラス進化9点+1コス即割れアミュ×2の4点で13点となります。そしてこの基本打点に補助打点として事前にタウラスを置いておいたり、プリーストを用いて0コスや1コスの雄叫びを加えておいたり、スカフェを組み合わせることで20点出すことを目指します。
打点の計算方法についてはタウラス5点、ウヌエル下タウラス7点、1コス雄叫び4点(2コス雄叫びは1コスアミュ2枚と打点効率は変わらない)、スカフェ4点、ミュース2点であることだけ覚えておき、あとはそのターンに割ることのできる1コスアミュの枚数を数えて都度計算していくのがいいと思います。打点のパターンが複雑なため打点表で暗記しようとするのは厳しいかと思います。
また宝珠やミュースのサーチでタウラスを引いたら勝ちみたいな場面で見切り発車する場面もあるため、山の中にあるアミュの枚数についても気を配っておく必要があります。プリーストで2種サーチしてたりすると意外に山のタウラス以外のアミュをほとんど引き切っており、50%や75%でタウラスを引けたりする場面が発生したりします。

・スカフェありパターン

スカフェがある際に覚えておいた方がいいのは7tにアミュを場に残すように立ち回りスカフェで割ることで、スカフェ自身の4点にプラスして効果で割った分のアミュ枚数×2点も入ることです。これによりスカフェがある際は場に残るアミュも組み合わせることで7otkをほぼ確実に取ることが可能です。
よくあるパターンとして6tに余った神鳥を設置しておいたり、ブラムを置いてハーフロックしつつターンを返したりします。注意点として場に残るアミュは3枚までにしておかないとウヌエルスカフェと動くスペースがなくなってしまいます。
スカフェを持っている時はタウラスなしでもotk可能でありパターンが広いため毎回しっかり打点を計算して動きを準備することが重要になります。特に事前に設置するべきアミュの枚数や実際に面が足りるかなど考えることが多いです。

・スカフェなしパターン 

スカフェなしパターンで勝つ際には大きく分けて二つのパターンがあり、一つはタウラスを2枚絡めて7otkをするパターン、もう一つはタウラスが1枚しか絡まないため、6tにガルラ本体や神鳥や雄叫びから出るホーリーファルコンやミュース顔進化をすることで事前に数点詰めておき次ターンの勝利ラインを下げておくパターンです。またスカフェがないパターンではプリーストの効果も重要であり、この効果で加えた0コスアミュや1コスになった雄叫びのおかげでリーサルを取れることも多いです。1コスになった雄叫びは1コス4点、進化込み6点札になります。(2コスのままの雄叫びは基本的に他の疾走フォロワーがある時は1コスアミュを2枚割ってるのとコスト効率は変わらない)
ただし基本的には面を埋めてしまうため、一番最後にプレイすることでホーリーフレイムタイガーを溢れさせる使い方をするためリーサルターンにおいても一枚しか使うことが難しいです。

・タウラス2枚パターン
このパターンの時は自由枠におけるミュースの項でも書きましたが、
基本的に4tか条件達成して6tに事前にタウラスを1枚設置しておき、ウヌエル下でタウラス2枚目を用いて13点出すことで合計18点出すことが可能です。そのため後の2点を如何に捻出するかが重要になります。基本的にはミュースかプリーストで用意した0コスアミュか1コス雄叫び(1コス4点換算のため実質0コス2点と一緒)を用いることになるでしょう。このパターンの際はタウラス2枚目はウヌエルターンのサーチで持ってくることも多いため特に山の中身を気にしておく必要があります。

・タウラス1枚以下のパターン
このパターンは主に6tを迎えた時点で1枚もタウラスを持っていなかったり、タウラスは1枚ハンドにあるが宝珠やミュースがなく2枚目をサーチしてくることが難しい場合に発生します。前提としてこのパターンでは1ターンに20点を出すことは難しいため、6tに何かしらの打点札を投げることでリーサルラインを下げておく必要があります。よくあるのが条件達成神鳥進化6点と残った2ppでプリーストや雄叫びを投げるパターンです。またタウラスを1枚持っている場合にはガルラ本体タウラス進化10点をやる時もあります。
タウラスが絡まないウヌエルであっても代わりに雄叫び使うことで10~12点程度は飛ばすことができるため回復の少ない葬送や復讐対面には、下振れのこの動きであってもワンチャンスを掴むことができます。
回復の多いディスカやマナリア対面には、この動きで勝つことは難しいため素直に諦めましょう。

おまけ 6otkパターン

このデッキの最大値の動きです。おそらくこれに勝つことのできるデッキはほぼないと思います。6otkを成功させる時は基本的にタウラス3枚+スカフェ、タウラス2枚+スカフェ2枚、タウラス2枚+神鳥本体スカフェのどれかを揃えていることが多いと思います。6otkをする場合は4tからスカフェを下げ始める必要があるため、そういった面でも要求値が高いです。筆者は約50戦中3戦程度成功させた記憶があります。

マリガン

マリガンで持つ可能性のあるカード

確定キープ
・スカフェ
・メイデン
・オーキッド

先攻のみキープ
・宝珠

序盤にフォロワーを並べてくる可能性のある対面(葬送、復讐、狂乱、マーズなど)
・神鳥

ネクロ対面後攻のみ
・テンペスト
持つ理由としては、後4の処理に古霊やリーズなどの34スタッツが重くテンペストを要求される場面がたまにあるのと、ミロエルの返しにテンペストが必要な場面も多いためです。そのためハンドが1枚多い後攻ならば、どこかで役割があるカードなので持ってもいいのではないのかと筆者は考えています。




各ターンの立ち回り

基本的な立ち回りとしては
1~4t アミュカウントとスカフェカウント達成を目標としつつ、ドローと除去を行っていきます。アミュカウントは5t開始時、または5t最初の1~2ppでスカフェを用いてアミュを割ることで5枚目を達成することを目指します。

5~6t 条件達成プリーストを投げたり、タウラスを設置することでotkの準備を目指します。スカフェのカウントについては、5tからコストを下げ始めればotkに間に合うため問題ないです。

7t ウヌエルを用いてリーサルを取ります。ごく稀にウヌエルを使わずガルラ本体、スカフェ、タウラス、神鳥のみを用いて分割リーサルを取れるパターンも存在します。

続いて各ターンについて詳しく説明していきます。

1t

ここで議論になりやすいのは、神鳥とメイデンどちらを先に置くべきかという問題だと思います。この話はスカフェの有無で変わると筆者は考えています。
まずスカフェがある場合を考えると、神鳥メイデンどちらから置いても最速で条件達成するターンは4tで変わりませんし、最速の要求値に関しても宝珠かガルラ1枚必要なことは変わらないです。
具体例で示すと、
神鳥から入った場合1t神鳥、2tスカフェ神鳥、3tスカフェ神鳥メイデン、4tスカフェ、1コス1カウントスカフェ これで4達成します。
メイデンから入った場合1tメイデン、2t神鳥、3tスカフェスカフェ神鳥、4tスカフェ、1コス1カウントスカフェ これで4達成します。
見て分かる通り両方のパターンでスカフェの達成速度は変わらず、メイデン置きから入った方が山上を早く見れ得しています。除去のタイミングについて比較してみると神鳥から入った場合2、3、4tでそれぞれ2点除去が飛んでおり、一方メイデンから入った場合は3、4tと神鳥から入った時と比べ除去が一回少なくなっています。
そのため先攻の際は除去タイミング的にほぼメイデン一択で問題ありませんが、後攻の際は神鳥から入るという選択肢もありになってきます。とはいえ環境デッキにおいて序盤からフォロワーで殴ってくるデッキはケルベロスを持っている葬送と復讐程度であり、やはり後攻であってもメイデン置きに傾く機会が多いと思います。そこら辺は対面と自身のハンドを元に検討しましょう。

次にスカフェがない場合についてです。この場合は5tにアミュカウントを達成できるかについても考える必要が出てきます。これは神鳥の割れるタイミングに起因するもので、1tに置いた場合3、5tで割れて1枚で2カウント稼ぐことができます。一方2tに置いた場合割れるのは4、6tと2回目についてはアミュカウントの達成に貢献しているとは言い難いです。また早めに除去を飛ばすことでライフカットにも繋がります。とはいえ神鳥から絶対置いた方がいいというわけでもなく他にオーキッドやアストルフォといった除去があるか、ドローを優先してスカフェを探さないといけない対面なのか、ライフカットを優先するべきなのかといった要素でも、どちらから置くべきかは変わります。あくまでスカフェがある時と比べ神鳥から入る可能性が高まるという話です。

2t

取れる択の幅としては1コスアミュを置くか、2コスアミュを置くか、プリーストを投げるかとなります。
主に択になるのはオーキッドの選択肢です。
基本序盤におけるオーキッドの選択はバンブーディーが最も多く、相手にフォロワーがいる際はマムを選びます。相手にフォロワーがいたとしても、必ずマムを選ぶわけではなく自身の手が弱い場合、ハンナやフレイヤなどの無視しても問題ないフォロワーの場合はドローを優先することが多いです。
プリーストを置く展開に関しては、除去札を持っていない場合や現状の手札ではアミュカウント達成が厳しそうな場合に選択肢に入ってきます。

3t

基本的にできることは2tと変わりませんが、3tからはタウラスを設置することが可能になります。他に使うことのできるカードがある時タウラスを投げることは、ほとんどありませんがタウラス以外使える札がない時はotkを考えて次に回すべきか悩むと思います。筆者の考えとしては3tに使えるカードがタウラスしかない時はアミュカウント達成も厳しい状態なことが多いため、otkに拘らず、少しでも条件達成をしやすくするためにタウラスを置いてしまった方がいいと思います。
このターンあたりからアミュカウントは5に達成できそうか?、スカフェカウントは5に達成可能か?など考えて使用するアミュを選んでいく方がいいです。例えばメイデンはスカフェカウントに貢献させる場合には、このターンに置かないと間に合いません。

4t

このターンは先攻か後攻かで動きの方針が変わりやすいです。
先攻の場合は3tまでと同様条件達成を中心に考えれば良いですが、後攻の際は相手の面を処理することを優先するか、スカフェのカウントを優先するかが難しいです。
面処理を優先する場合は、プリースト進化やコストの下がったミュース、テンベストで対応する場合が多いです。スカフェカウントを優先する場合は相手の面を放置する展開になりやすく、そのリスクが許容されるのか慎重に検討する必要があります。また後4でスカフェカウントを進めるリスクを減らすために、リソースに余裕がある場合は、相手の面に何もなくても3tにマムを置いておくことが有効な場合も存在します。
またこのターンになるとアミュカウントについても、考慮する必要があり、スカフェがない場合は無理矢理5カウント目を達成するためにオーキッドをエンハンスなしで使用する場面も存在します。具体的にはハンドにオーキッドしかアミュがなく、それが5枚目のアミュに相当する場合などです。その場合、4tに1コスで使用せず5tにエンハンスで使ってしまうと割れるのが7tになってしまい、6tにタウラスを設置することができなくなります。
また主に先攻での話になりますがタウラスを4tに置いた方がいいのか問題も存在します。筆者の考えとしては、安全に置けそうなら、スカフェが下がり始めるターンを4→5に遅らせたり、アミュカウント達成ターンを1t遅らせたとしてもタウラスの方を優先して置いてしまった方がいい場面も存在すると思います。これは5tを見据えた話にも繋がるのですが、実はスカフェのアクセラを5tに使いたい場面というのは意外に存在します。具体的には神鳥の2点を飛ばしたい場面や進化を使って処理をしたいがフォロワーを持っておらず、雄叫びを出したターンに割ってしまいたい場合などです。タウラスを置いた方がいいか、各種カウントを優先した方がいいかは状況により異なりますので毎回悩んで考えた方がいいと思います。

5t

otkの準備に入るターンとなります。基本的にスカフェは、このターンから下がり始めることが多いです。
中盤の5、6tで主に考えるべきことは、除去回復の吐き方、ハンドにある打点量の計算、7tが回ってくるかどうか、ハーフロックへの警戒、神鳥本体を検討するべき場面での結晶回数などです。
除去の吐き方として一番重要なのはテンベストを使うタイミングです。このカードはスカフェが絡んでいない試合ではリーサル時の守護突破にも使うことが多いため、本当に道中で使ってしまっていいかよく検討しましょう。
また条件達成プリーストを投げるのは、5tの方がいいことが多いです。回復が必要な場面ではプリーストから雄叫び、オーキッドを探しに行ったり、ウヌエルがない時はアズヴォルトを探しに行ったりします。5tにプリーストを使った方がいい理由はオーキッドやアズヴォルトを探しに行き引けた際、当然投げるのですが7t開始時に割れて欲しいためです。スカフェがある時はアミュが残っても構わないのですが、ない時は7t開始時に基本はアミュが残らないように調節しないと面が狭くて困ってしまいます。
結晶回数については6tに神鳥+テンベスト+2コスのように動いた方がいい場面も存在するため考慮にはいれておいた方がいいです。6tの相手面が強いことが想定されタウラスを設置することが難しい場面では神鳥+テンベストを使うことでタウラスを置いた時と同程度の打点を飛ばしつつ処理と回復を両立することが可能です。主にミロエルで6tに面を押し付けてくる葬送対面で発生しやすい動きになります。

6t

このターンの動きとしては2通り存在し、otkを完全に目指し相手の面を放置しタウラスを設置したりすることで準備を完了させるパターンと、otkに拘らずスカフェなども使ってしまい回復しながら打点を飛ばすことで安全に分割リーサルを目指すパターンです。
 
まずotkを目指すパターンについては、面を放置しても問題ないかと打点が足りてるかを考えます。またスカフェが絡むバターンでは盤面に置いておくべきアミュの枚数も考えます。他にはテンペストやミュースなどリーサルに絡むカードのコストダウンが間に合うかについても考えておく必要があります。
このパターンでは6tは下当たりや一撃を用いて面を空にして返すことを目標にします。場合によっては雄叫びを置いたとしても、次のターンに中身が出てくるのが邪魔になるので一撃で消してしまう展開も存在します。また相手の面を放置する都合上回復が欲しい場面も多くオーキッドでブラムを選択する場面も非常に多いです。
最もこのルートを通る際にやってはならないのは、回復がしたいあまり雄叫びを2枚おいてしまいハーフロックされてしまうことなので次ターンの面が足りるかは常に考えましょう。また0コスオーキッドをリーサルターンに使おうとしている場合はエンハンスを外さないといけない都合上、一見面の数が足りているに思えても実は足りていないということもあるので面が本当に足りるか脳内でシュミレートしてみることをお勧めします。
またotkの準備をする際に疑問になりがちなのは、タウラスの事前設置は有効だが、雄叫びについてはどうなのかという点です。
事前設置した雄叫びは0コス2点なため、それが必要な場面では有効という結論になります。ただしこれはコストの下がっていない雄叫びの話で、コストが下がっている雄叫びは6,7tどちらのタイミングで投げても0コス2点なので変わらないです。
注意点としては面を埋めてしまうということで、タウラス雄叫びと置かれている場合、7t開始時に3面埋まった状態なためウヌエルを投げた後は1面しか残らず、できる動きとしては1コスアミュ×2+タウラス程度になってしまいます。一応この動きをした場合は基本の18点+ホーリーファルコンでotkになります。問題はミュースや0コスオーキッドを投げる時で、例えば2枚目のタウラスを使わずそれ以外の手段で打点を稼ごうとした場合に支障が出てきやすいです。

次に分割リーサルを目指すパターンは、回復が少ない対面(葬送、復讐など)に後攻を取った際に発生することが多いです。また回復は多いですが例外的にディスカ対面にもノール&プランが立つ前に疾走打点を通してしまうために狙うことがあります。
このパターンを取る際はスカフェが絡むことが多く、他には上でも書きましたが神鳥本体とテンペストを絡めるパターンやガルラ本体とテンペストを合わせるパターンも存在します。
基本的にはライフに余裕がない時や相手の面をスカフェ以外で処理が難しく処理しないと負けてしまいそうな場面で、こちらのルートを通ることになります。
このルートを通る時に注意することは、次ターンのウヌエルで出すことのできる打点と相手の想定される回復量と自分がどこまで回復するべきかを考慮して、詰めるべき打点を決定することです。
ハンドにある打点札が限られている状況なら迷うことはそこまでないですが、例えば神鳥、ガルラ、タウラス、雄叫び、オーキッドなど大量の打点と回復可能な札を抱えている場合は、どれをこのターンに使って、どれをウヌエルのターンに回せばいいのか迷うと思います。タウラスはスカフェで割ってしまうと5点のままですが、ウヌエルのターンに使えば7点になりますし、雄叫びについてはウヌエルターンに使えば打点が2点増えますが、6tに使えば回復札にもなります。またガルラについても本体で使うのかウヌエルターンに結晶として使った方がいいのかという問題も発生します。
これらに関しては一概にこれをすれば間違いないと固定することができないため、毎回その場その場で最適解を考えることになります。難しいことが多いため時間内にわからなかった場合はリプレイを見返すなどしてじっくり考えてみるのがいいと思います。

次に例外的なパターンについて紹介します。ディスカ対面のノール&ブランは非常に重く、これがあるとタウラスを通すことが難しくなるため簡単にノール&ブランを処理できる一撃を持っていない場合には守護が立つ前に疾走打点を使ってしまう選択肢が存在します。このパターンを取る際の注意点として5点程度の中途半端な詰め方では簡単に回復されて意味がないため、やるならばスカフェ、ガルラ本体、タウラス2枚などを使用して10数点詰める必要があります。

7t

リーサルターンです。事前に計算してた打点を元にプレイしましょう。
リーサルに絡む面白いプレイとして、コストの下がっていないスカフェをアクセラとして使うことで事前に設置していたアミュを割ることができ実質1コスアミュをプレイしているのと同じ打点効率になります。7tは盤面を空にした状態で迎えるのが基本ですが、ハンドにある1コスアミュの枚数が足りない場合などにスカフェアクセラ運用をすることがあります。また神鳥をスカフェで割ってループするパターンもごく稀にですが存在します。
他にも対マナリアなどリーサルを取らないと返しに負けてしまう場合、宝珠やミュースからタウラスを持ってくることを前提にプレイすることもあります。

8t以降

基本的に回ってくることはありません。一応お互い下振れた試合で9tが回ってくる可能性もないわけではないため、9tのウヌエルウヌエル神鳥ループotkの存在だけは知っておいた方がいいかもしれません。筆者は対マナリアで1戦だけこのotkを決めて勝ったことがあります。

おまけ ウヌエルを引けない場合はどうするのか?

結論としてはスカフェがない場合は勝つことは不可能に近いです。ウヌエルもスカフェもない場合は運が悪いため諦めましょう。一応先攻ならば8tを貰えることもあるため、仮に7t時点でウヌエルがなくともドローを進めて1tだけ粘ってみましょう。
ではスカフェがある場合はどうプレイするのか?
これについては2通りあって、1つはタウラスとスカフェ複数の6otkコンボをターンを遅らせたとしても決めることです。もう一つはウヌエル以外の打点札をフル活用して分割リーサルを取ることです。回復が多い対面にはotkコンボを揃えることを目指し、回復が少ない対面には分割リーサルを目指すといいでしょう。

各対面への立ち回り

・マナリア対面

65〜70%程度の有利認識です。基本的に面を空にして返すことを徹底していれば、マナリア側が7リーサルを取ることは難しいためウヌエルターンが回ってきます。
この対面において重要なことはリーサル時にテンペストかスカフェがないと疾走を通せないということです。相手が一定以上のレベルの場合、ウヌエルターンに合わせてマナリアパーティーを用いて多面守護を立ててきます。
またマナリアは継続的な回復力は高くないですが、クレイグを使った瞬間回復量は高いため、この対面に分割リーサルは通りません。必ずotkを狙うようにしましょう。そのため場に出たホーリーファルコンなどの疾走も道中顔を詰める意味がないため、面に当ててしまった方がいいです。
この対面の難しいところとして、相手の面に付き合うかどうかというものがあります。基本的には放置に傾くことが多いですが、あまりライフで貰いすぎてしまっても秘術、マナリアパーティーのバフなどの追加打点で削り切られてしまうこともあります。

・葬送対面

先攻60%、後攻50%で計55%程度の微有利認識です。
この対面の特徴として分割リーサルが通ること、序盤のライフカットが重要なこと、自信が後攻の際7tを貰うのが大変なことが挙げられます。
葬送にはウヌエル対策のカードとしてラカンドウラ本体置きがあるため、それに対抗する手段は考えておくようにしましょう。
ケアラインとしては、葬送側はミロエルがかかっていても15点を暴食なしで1ターンに出すことは難しいため、まずは15点を意識しましょう。次に7tの1コス葬送ヴァイス暴食の17点があるため18点ラインも余裕があるならケアするといいでしょう。

・ディスカ対面

40〜50%程度の微不利認識です。
この対面はノール&ブランが非常に重いです。それに対抗する手段として一撃があり、ノール&ブラン2面ならばウヌエル進化と一撃を用いて突破しながらリーサルを取ることが可能です。このパターンでリーサルを取ろうとする場合、普段より多めに打点を準備しないと進化やppを守護の突破に使わされるため打点が足りなくなります。
基本的にスカフェがない場合この対面にotkで勝つのは打点の問題で苦しいため、事前にある程度顔を詰めてリーサルラインを下げる必要があります。

・復讐対面

50%程度の五分認識です。この対面はヴァルツとヴァンピィを持たれているか、ウヌエル側がスカフェを持っているか、どっちが先攻なのかでも話が変わります。
ウヌエルはルムサケアが容易なため、ひたすらケアし続けて相手が復讐に入らないことを祈りながら7otkを準備しましょう。
回復のために積極的にスカフェも投げてよく、ブラムスカフェの10点回復が強力です。

・狂乱対面

40%程度の不利認識です。
基本的に神鳥スカフェがないと除去が追いつきません。また4t以降の処理にテンペストが必要になる場面も多いため、マリガンの項では書きませんでしたが持ってもいいかもしれません。序盤を耐えれば回復量の多さでガロダートのリーサルラインから逃れることは比較的容易です。
またウヌエル対策のカードとしてデモンビーター本体があるため、それに対抗する手段を用意しておく必要があります。

・マーズ対面

先攻60%、後攻40%の五分認識です。
先攻の場合は相手の面をブラムを駆使してロックしながら7otkを取れば大丈夫です。一方後攻の場合は相手のヴァリアントフェンサーを耐える必要がありハードルが高くなります。
とにかく序盤のライフカットに尽力すること、自身が先攻の際相手の後3マーズを処理できる手札の残し方をすることが重要です。

終わりに

ここまで読んでいただきありがとうございました。
分かりづらい部分や読みにくい部分など、あったかと思いますが寛大な心で許していただけると幸いです。
初めての記事投稿でしたが如何でしたでしょうか?何らかのお役に立てたので有れば幸いです。もし今回の記事が好評であれば、次環境でも解説記事を作成するかもしれません。
ではまたいつかお会いしましょう。




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