【アメジストを迎えた】すべての石は出会うためにある
マザーレムリアの石は、レムリア人が記憶を残すために作った石で、持ち主のもとに必ず帰る、記憶の石だから持ち主が握るとフィットすると聞いたとき痺れた。
すべての石が出会うべくして出会ってたら良いのに。
ということで今回は
幼いときから道の駅やらSAやらで見る度気になっていたアメジスト(クラック)を買った話をするワ
委託という形で売られていた天然石ブレスレットやら石やら。
その中に奴はいた。
「あっアメジストがいる」
最初はそれだけだった。
値段は伏せるが今どきなら小学生でもお小遣いで買えるであろう値段といえば大体想像つくだろうか。
買おうと思えばいつでも買える石故、私の中でアメジストは、いつでも行ける距離だからそのうちそのうちと思って全く行ってない近所の気になるあのお店くらいの立ち位置にいた。
だからか、去年今くらいの季節に委託販売を見ても「そのうち」と思って手に取らないまま気づいたら終わっていた。そして再会。
ここに来て私はまたなやんだ。
「不要なものを増やすのか」
今でも十分家に不要なものは転がってるしグッズやらお菓子やらはすぐにでも買うのに。
「無駄金だったらどうしよう」
そのときだけ自分を納得させる文句ではない、長い目で見た時必要なお金というものは後でちゃんと倍になって返ってくるものである。お金とはそういうものである。
「なんだろうなんでかこの石ムカつく」
挙句の果てに石に怒り出し、自分でも理解できないことに頭がパンクしそうになったとき思い出した。
「この感情、覚えがあるぞ?9割落ちてるのに理性で捻じ伏せようとしてるときの無駄な抵抗だ」
終止符を打つため袋ごと持ち上げて石を握ってみたらすっぽりだった。
陥落した。
店が閉まる5分前。店に並んでただけで苛つかれていた石はうちの子になった。
「やっとか」という声が脳内に直接聞こえた。
迎えたアメジストは、舗装されたてのアスファルトのような輝きと、雪が降って人に踏まれて土と雪がぐじゅぐじゅに混じった地面を思わせる淡い紫と濃い紫の塩梅。
汚いって?
最初見たときからの印象がこれなんですー。
スーパーブルームーンだかなんだかが過ぎて頭が欠けた満月の夜に月光浴を水晶と共に少しさせ、一晩寝かせてお伊勢さんスプレーに潜らせた。
握ってみたり、持ち上げてみたり話しかけてみたり。
そうしたら店にいたときツンケンして尖った空気を放ち見る者すべて睨みつける擦れたおっさんみたいな顔をしていた石とは思えないほど優しく美しく綺麗になった。
心なしか若返っている。
うちに来るものら、なぜこうも皆擦れてたり明らかに売れ残って今まで大きく成長しちゃったんだろうなというイモリだったりが集まるのかね。
私は修道士か。
以下迎えたアメジストの写真を載せるがいかんせんクラックなので集合体恐怖症の人はここでストップしてほしい。
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