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嫌な事を気にしたくない気持ちと付き合う方法

「こんなこと言ったら、バカだと思われるかな」
「さっきの発言、みんな引いたよね・・・」
「私ずっと黙ってて、空気悪くしてるよね・・・」

・・・あ、また気にしすぎてる。
気にしないようにしなきゃ。
私はいつも気にしすぎるから。嫌われてもいい、バカだと思われてもいい。
私、プライド高いんだよ。自意識過剰。
気にしすぎ、気にしない気にしない気にしない・・・
みんな私のことなんて気にしてないんだから、気にしない。
・・・本当にそうかな・・・、気にしてなかったら、あんなこと言われないよね、いや、気にしすぎか、あれもただのその人感想。気にしない。
いや、気にしてるから、○○さん、あの時微妙な表情した気がする・・・
やっぱ、何か話さなきゃ、自分から話さないと!
・・・・できない。できない。

ダメだだめ。気にしないで、私。気にしないよ、気にしない、気にしない気にしない・・・



気になるんだよ。

気になる。気になるものは気になる。考える。

動物園から逃げ出したライオンが目の前に現れたとして、
「いや、怖くないから、気にしてないから」ってできないくらいに、
気になるってレベルを超えて、怖い、不安、恥ずかしいって
些細なことまで気にしてしまう、私のココロ。

"気にしない"って、自分の気持ちを気にしないってことかもしれない。
私が感じることをないことにしよう。
私が感じることはダメな事、私が考えることもダメな事。
だから気にしない、感じないし考えない。

"考えてはいけない、感じてはいけない。"

だけどココロは感じているし、考えている。
否定や拒否されるのは誰だっていやだ。
批判や拒絶されるのはココロだっていやだ。

お前いらないって、ココロに言っているから、ココロが悲しんで、本当のことを、本当に望んでいることを、
教えてくれなくなる。
もういいよ、ってそっぽを向く。

"自分がわからなくなる。"

私は何をしたいのか、どうなりたいのか、何が欲しいのか。

わからなくなる。

私に拒絶されて傷ついたココロは、私に背を向けて引きこもる。ココロの奥底に。私が解決のアイデアを持っていたとしても、向き合ってくれなくなる。ココロは私を動かす原動力だから。


自分が感じることを気にしないって否定が、解決の糸口を見失わせる。

そうしてココロが自分の中に不在のまま生きていくのは、本当は苦しい。



朝の瞑想を5分程、それが日課になりつつある。
"今、ここ"の自分を見つめる時間。最初はそわそわして、不安が強いと5分は長く感じる。最近では5分は短いので、10分程瞑想することもある。

瞑想する時、頭の中にいろんな考えや気持ちが浮かんでくる。特に仕事前の朝は。ほとんどは不安やネガティブな気持ち。
「仕事行きたくない。」「休憩中の雑談がつらい」「昨日の微妙な空気、思い出して嫌になってきた」
ネガティブな気持ちが浮かんだ時も、ポジティブな気持ちが浮かんだ時も、少しその気持ちから距離を取って観察する。
「休憩中の雑談がつらいと、思っている」「今私はつらいのかな?」「つらいんだね」「つらい中、よく頑張ったね、だって、仕事行ったじゃん」
そうして、今の自分に気持ちを戻していく。

「本当はどうしたい?仕事辞めてもいいよ。辞めたとしたらその先はどうしたい?」「どんな気持ちになれたら、心地いいかな」「どんな気分でいられたら、しあわせかな」
気にしたくないネガティブな気持ちは否定せずに受け止めたら、その気持ちは否定せずそのままに、どうなったら今より良くなるのか、何を感じたいのか、自分のココロに聞いてみる。

なにも浮かんでこなくてもいい。「そっか、今は、何も浮かばないんだね」

それだけ。

この、「今は、何も浮かばない、それだけ」って事実を俯瞰して感じることって、なにか大切な事のように思う。
どうしてかというと、
これを否定すると、そこからネガティブな思考は止まらなくなる。マイナス思考の怖いところはここにあると私は感じる。
一旦始まった、否定(批判)的な考えや感情は、芋づる状に、次々と、真実かもわからないネガティブで批判的な考えや感情を引っ張り出してくる。

真実かもわからない、否定や批判。それって、もう、イジメだ。

真実かどうかも判断できない状態から抜け出すこと。
その為に、静かな場所で、"今、ここ"の自分に集中する。
そして、自分の状態に気付くこと。
泣きじゃくる子どもに寄り添うみたいに、そっと背中をなでるように、見守ってみる。観察してみる。他の刺激から離して、距離を取って。
安全な場所に連れて行って、落ち着くまで傍で寄り添って。
そして、じっくり話を聞いてみる。

「大丈夫、大丈夫、どうしたの?」

だけど、何も感じられないことが続くのはよくないだろうから、自分で自分のココロに向き合うのが難しい人は、やっぱり、専門家の手を借りることも必要かな。




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