見出し画像

「専業子ども」も「ディーセントワーク」に出会えるといいな

次世代ファミリーコーチのベアちゃん(50代♀)です。
在宅勤務会社員を続けながら 癌サバイバーで今はフレイル気味の86歳実母と同居して介護実践しています。(母の希望に従って最期まで在宅で頑張るぞっ)

さて、今日の話題は「専業子ども」について。


1.「専業子ども」って何?

皆様は「専業子ども」って聞いたことありますか?
就職することを拒否し、おつかいや掃除、食事の準備をして親からお金をもらっている人のことです。中国で増えているそうです。この記事が背景含めてわかりやすいです。

日本の話じゃないし、社会現象になるほど多くなければ、「親子ともその状態がいいと言っているならいいんじゃない?」(というか、周りがとやかく言うことじゃない)って思われたかもしれませんね。

先日、TV朝日の「大下容子ワイドスクランプル」で特集組まれてましたが、中国では「失業率がものすごく高い」「就職すると996と呼ばれるものすごく辛い働き方になる」を理由として「専業子ども」になってしまう人が増えているとのこと。 「ワイドスクランブル」では 親の貯蓄も使いつくしてしまったり親が亡くなってしまった後はどうするんだろうね、本人たちはきっと全然考えてませんね・・なんてことがコメントされていました。

 日本は中国と違い今は働き手不足だから働きたい人は働けるハズなのだけど、ベアちゃんは、なんかこれ増えそうと思ってちょっと心配しています。実は 身近にすでに居たりするのかも、ってわけなのです。
 日本では どうか 「専業子ども」増えませんように・・とベアちゃんは願っています。
 世の中は働き手不足なんだから、働かせる側(経営者)は 働き手が望むように働き方を調整させてあげられるようにして、「専業子ども」がおうちの外での「ディーセントワーク」をちゃんと見つけられるようにしてあげてほしいな。

2.ベアちゃん姉は「専業子ども」かも?


 ベアちゃんは母と同居して介護するようになっても会社員は続けられてていますが  母が約2年前のコロナ中に1週間入院した時や退院直後はやっぱり相当大変でした。だから、姉が契約社員の契約を更新しないで「自分が通って介護する」と言い出した時はちょっとホッとしました。姉は、ケアマネさんも訪問看護や訪問リハビリも 断ってしまって、週4日、お昼前後に毎日通い介護してくれています。癌サバイバーの母と同居して8年くらいワンオペ介護(しかも育児とダブルケア)だったベアちゃんは、は姉が来てくれるようになって、介護がチーム化できた!と思えて、とてもありがたかったです。

 姉が来てくれるようになって、もうすぐ2年。時のたつのは早いものです。母はフレイルで弱弱しく、家の中でも半日以上一人にすると転んでいそうなので、常時誰かが家に居て見守る必要はあります。でも、姉とチームになれていれば、この体制で何年でも平気そうで、「お母さん長生きしてね」と自信を持って言えると感じています。

ただ、母が安定して元気であればあるほど、ちょっと心配なのは姉の将来。

 姉は、(私がまかせてお願いしているので)母の通帳管理など全部やっていて 母のための衣服や介護用品、季節に合わせて家を過ごしやすくするグッズ(加湿器だの暖房だの)全部姉が采配しています。
 ベアちゃんは、平日は仕事で多忙なので、姉がいろいろやってくれるのはありがたいと思っていて、「専業主婦に家を任せる」ってこんな感じかな、と思っていました。
 ただ、「収入が母の年金だけ」の状況だと、予定外の支出にはセンシティブになってしまう状況です。冷静に考えれば「その支出はある一定確率で発生しうるもので、今ここで出費することになるのは仕方がない」なのですが、姉は妙に機嫌悪に その支出が今ここで起きることを相手(状況)のせいにしたりします。大型家電が壊れた、とか、家の木に不具合があって木の伐採や家の修繕が必要とか、まあ、そんなことです。
 世の中の老人には、年金が足りないといって政府に対していつも怒っていたり、住んでいるマンションの管理費値上げに猛烈に反対したりする人は多いですが・・要するに入ってくるもの(収入)がぎりぎりで余裕がないからこうなってしまうんですよね。予防しておきたいものです。

3.請求書が来ると文句を言う老人にならないためには やっぱり収入(仕事)が必要


 一時期 姉は 私も仕事したいと言い出したので、この記事書いたようにベアちゃんは 暖かく応援していました。

ところがところが・・

子どものいない叔母さん夫婦・・旦那さんが軽度認知障害と診断されて、お医者様から早く施設を探しなさいと言われてしまって。叔母さまはずっと専業主婦だったし、ご自身も癌をやっとサバイブしたところだったので、家を片付けたり施設を選んだりができなくて・・。(旦那様、軽度認知障害ながら、「オレは施設は嫌だ」だったので、ケアマネに一任もできず。。)
来春までいろんなところをお試しでお泊りしてだんだん慣れていきましょうね、ってフェーズになっています。
そんな感じで叔母さん夫婦にご支援が必要なので、姉はすっかりそちらにも通い介護に行くようになって。ちょっぴりお小遣いももらえるらしいので、「叔母さんたちが施設に入るまでは仕事は無理だわー」というようになってしまいました。

ベアちゃんは子どもがいても保育園に行くのが当たり前で働き続けてしまいましたが、姉を見てはじめて「子どもが居るから仕事できない」っていう女性はこんな感じなのだ、と思ったりしています。

ケアする人がいるから働けない・・これを言い訳にするのは本当に危険です。すべての請求書に文句を言う老人にならないためには、ほんと、元気なら隙間をぬって仕事しておいたほうがいいです。家族を犠牲にしない仕事、暮らしを自分を大切にする仕事「ディーセントワーク」は絶対にあるハズだと思うんですよね。

4.扶養するー扶養される って・・対等じゃない気がする


家事や誰かのケア(育児・介護)は立派な仕事だから 家事・育児・介護をしている間は仕事はしなくて当然、誰かに扶養されて生活を支えてもらって当然・・という考えのヒトもいるかもしれませんが・・
扶養される(またはお小遣いをもらう)は やっぱり対等じゃない関係なような気がします。

ここから先は

1,495字

ファミリーづくり実践

¥300 / 月
初月無料
このメンバーシップの詳細

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?