中山記念、阪急杯レース回顧

中山記念


過去5年平均ラップタイムと今回のラップタイム

ラップタイムとレース展開振り返り

走破タイムが1:47.1、前半通過タイムが36.4-48.2-60.0、後半上がりタイムが58.9-47.1-35.4で前半1000m通過タイムが60.0と過去5年で最も遅いラップタイムです。各馬なし崩し的にダラダラと脚を使わされる展開になった為、内前有利の馬場でも先行勢には厳しいラップタイムとなり、外の差し馬にもチャンスが出来ました。武騎手の絶妙なペース配分だったのでしょう。全周パトロールを見ましたが、風の影響もあったのでしょうか。
勝ち馬のヒシイグアスはスムーズな競馬が出来た事も有りますが、コース相性も良いのだろうと思います。今後は香港か大阪杯になると思いますが、どちらにせよ楽しみです。2着ラーグルフは内前有利な馬場で大外枠のハンデも有りながら最後はしぶとく伸びてきました。今回1番強い競馬をしたのはこの馬だと思います。大阪杯に出走してきたらこの馬も楽しみな一頭です。
3着ドーブネは最後苦しくなって斜行したのか、遊びながらフラフラしていたのか、本質的に距離が長かったのか、今後のレースをよく見たいところですね。8着イルーシブパンサーは好位につけて前が開けば勝ち負け出来たでしょうね。


レース当日の馬場差の振り返り


2/25日(土曜日)の2000m対象の馬場差は-0秒92/26日(日曜日)の2000m対象の馬場差も-0秒9でした。日曜日は風も強かったですね。中山記念のタイム差は+0秒6、馬場差は-0秒8、ペース補正が-0秒3入りまして完全タイム差は+1秒1、基準タイムは1:46.0でした。今後は当日朝に発表されるクッション値との関係性等も見ていきたいと考えてます。

レース後陣営、騎手コメント

<ヒシイグアス=1着>松山騎手 本当に今日は強いメンバーがいたと思いますが、その中で勝ち切ってくれて強かったと思います。あまりポジションは意識しないで、馬のリズムを大事にしました。風が強いので馬群の中に収めたいと思っていました。

<ラーグルフ=2着>菅原明騎手 外枠で厳しいと思ったが、状態がすごく良くて勝負どころも持ったまま上がって行けました。しまいもしっかり伸びているけど内外の差ですかね。力のあるところを見せてくれました。

<ドーブネ=3着>武豊騎手 いいペースで行けたと思う。リズム良く運べたが、もたれたりフラフラしたりしていた。

<シュネルマイスター=4着>バシュロ騎手 すごくいい馬でした。状態も良く最後まで頑張ってくれました。もし前が開いていればもっと上の着順に入れたと思う。小回りはきつかったので東京千八がベストと思う。

<スタニングローズ=5着>吉田隼騎手 ゲートが速くて思った以上に出てしまった。先行馬を行かせるイメージだったが、行かせるまで待つ形になった。それでも前に壁を作らない形で頑張ってくれました。

<リューベック=6着>田辺騎手 なかなか内にもぐりこめず、大ざっぱな競馬になった。でも坂くらいまでは踏ん張れそうな感じはあった。恵まれなかったが、重賞でもどこかでチャンスはあると思う。

<ショウナンマグマ=7着>石橋騎手 調教に乗せてもらって集中力を切らさず走れればと思っていました。3、4角の感触も良く直線いけると思ったが。差はないと思うし、中山は走りやすいみたい。

<イルーシヴパンサー=8着>M・デムーロ騎手 道中はいい感じでうまくいっていたと思う。スペースだけだったけど前が開かなかった。

<ソーヴァリアント=9着>横山武騎手 ゲートに入ってすぐは落ち着いていましたが、周りがカタカタしてテンションが上がった感じでした。競馬はいい位置で落ち着いて良い雰囲気でしたが、追い出してからの反応がありませんでした。こんなに負ける馬ではないんですが。

<モズベッロ=10着>大野騎手 初めて乗りましたがすごく元気がありましたね。1年2カ月の休み明けでもしっかり走ってくれました。

<ダノンザキッド=11着>北村友騎手 休み明けで元気も、ピリピリしている感じでした。取りたい位置は取れたが、出して行った分、気負ってしまい4角から脚を使えなかった。

<ナイママ=12着>柴田大騎手 この馬にはいろいろと条件が厳しかったです。一生懸命走っているし条件がかみ合えば頑張れる。

<ソロフレーズ=13着>武士沢騎手 馬はまだ若い。今日は久々の中央だったし、1回使って次うまく展開が向けばやれると思います。

<トーラスジェミニ=14着>原騎手 結果負けてしまいましたが、この馬に乗って初めて引っ掛かる面を見せてくれた。テンのもたつきが課題も、自分の競馬ならやれる感触はつかめました。

阪急杯


過去5年平均ラップタイムと今回のラップタイム

ラップタイムとレース振り返り

走破タイムが1:19.5、前半通過タイムが33.9-45.2-56.4、後半上りタイムが56.9-45.6-34.3で前後半ほぼイーブンペースでしたね。例年通りの展開でした。馬場差が-0秒1だった事も有り、持ち時計勝負ではなく馬場の巧拙が出た感じでしょうか。グレナディアガーズは直線伸びなかったですね。馬場が合わなかったのか、展開が向かなかったのか、仕上げが甘かったのか、原因は分かりません。高松宮記念のトライアルでも有りますので良くある事っちゃ良くある事ですね。

レース当日の馬場差の振り返り

2/25日(土曜日)の2000m対象の馬場差は-0秒12/26日(日曜日)の2000m対象の馬場差は-0秒2でした。阪急杯のタイム差は-1秒0、馬場差は-0
秒1、完全タイム差は-0秒9で、基準タイムは1:19.5でした。速いタイムの出る馬場では無かったですね。今週はチューリップ賞が開催されますが、馬場がどの程度まで回復するか土曜日のレースを注視したいです。

レース後陣営、騎手コメント

<アグリ=1着>横山和騎手 (昨夏に比べて)雰囲気や芯の入り方など何から何まで見違えていたので、今回は自信を持っていました。まだ良化の余地を残しているし、その中で勝ち切れたのは大きい。

<ダディーズビビッド=2着>浜中騎手 絞れていたし気合も乗っていた。うまくいったし勝ちたかった。勝ち馬をほめるしかないです。

<ホウオウアマゾン=3着>国分優騎手 しっかり走ってくれました。ハイペースの中で食らいついていってくれました。

<グレイイングリーン=4着>団野騎手 最後は詰めてくれたし、坂を上がってからも根性をみせて頑張ってくれました。

<ショウナンアレス=5着>戸崎騎手 自分のリズムでいけた。内々で狭いところを割って頑張ってくれました。

<ルプリュフォール=6着>横山典騎手 展開が向かなかったです。

<グレナディアガーズ=7着>岩田望騎手 いい位置にはつけられました。道中で外に張る場面がありました。(脚が)たまってなかった。今日に関しては力を全部出し切れなかった感じです。

<ミッキーブリランテ=8着>和田竜騎手 ラストまでしぶとく脚を使ってくれました。内容は悪くないです。

<サトノラムセス=9着>池添騎手 オープンのペースが速くて勝負どころで先に手が動いた。じりじり脚は使ってくれています。

<ロードベイリーフ=10着>酒井騎手 ラスト100メートルで鈍りました。

<ラルナブリラーレ=12着>鮫島駿騎手 阪神内回りは展開が向かないと厳しいです。

<メイショウケイメイ=13着>角田河騎手 相手が強い中、頑張ってくれました。

<ホープフルサイン=14着>幸騎手 気持ち良く走り過ぎると、最後は真剣に走らない気がする。

<メイショウチタン=15着>荻野極騎手 並ばれて抵抗ができませんでした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?