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人間は死なない生き物である!?

『死について』考えると、昔テレビドラマ『101回目のプロポーズ』で言った武田鉄矢さんの『僕は死にませ~ん、あなたが好きだから』を連呼する場面が、何故か想起されます。(笑)

しかし、単純に考えて肉体が失くなれば、全て無になるので、それが死ではと広く思われていますし、死の定義になっていますね。

でも、人間は動物と違って肉体のみで生きているのではありません。精神、心も同時に操って生きています。

もちろん、人間に近い自我を持つ動物も、心があります。だから、私たちはペットとして、犬や猫を家で飼います。

ただ、知的生命体は人間だけです。

私が芸術家、特に小説家や哲学者に憧れるのは、彼らの作品郡は世界中で生き続けているからです。もちろん、絵画や音楽、彫刻などの作品も私たちの心を魅了し続けています。

2000年以上前に書かれたプラトン、アリストテレスの哲学書は今だに読みつがれています。

本が残って、誰かに読まれ、その人の心を動かしているというだけで、著者が生きている証拠だと思うのです。

芸術作品も人の心を動かしていますが、文芸作品は、より具体的に著者の心と後世へのメッセージを残しています。

自分のいなくなった後の世を心配しているということは、この世界をこよなく愛して、ともに未来でも生き続けたいという願望がこめられていると思います。

芸術の醍醐味が、そこにもあると思うのです。
単に、個を表現したいだけではなく、自分がいなくなった後も形として、それを見た人が思い出して、心を動かしてくれる。

人間は知的生命体なだけに、欲深いですね。
死んでも、なお生き続けたいと願うのですから。
その点、動物は死の後に何も残されない変わりに、死に対する恐怖心はないと思います。

こう考えると、人間に生まれたことが幸福なのか、ということに疑問符がついてしまいます。

何故なら人間が最も忌み嫌うのが、死だからです。

死について、考えない動物の方が幸福ではないか、とふと考えたりします。

このように考えていくと、神様は生命にある程度の平等を与えていることに気づいたりします。

でも、やっぱり人間は死にたくないのです。
だから、芸術家は作品を作り続けて形に残す。

このように論じていくと、『芸術家でなかったら精神も生き続けられないという論理になるじゃない?』という声がたくさん聞こえてきそうです。

安心してください。はいてますよ、ではありませんが、大丈夫です。

一般の方でも、家族や友人、知人の心に生き続けます。

ただ、芸術家の人との違いは、量の差だと思います。

素晴らしい芸術作品を残している人は、未来永劫生き続けられるから、私たちを魅了するのだと思います。

これ以上『死について』論じていると宗教団体の方に勧誘されそうなので、このくらいにしておきます。

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