今日の俳句 かたくりの花 碇草

 ふと、かたくりの花が見たくなり、練馬区の清水山の森に出かけてきた。ガイドさんが親切に案内してくれて、雨嵐の日が続き花が傷んだことや気温の上昇で殆ど枯れたとの説明があった。万葉集を編んだ大伴家持が越中守に赴任した時に詠んだ句でかたくりが有名になった。

「もののふの 八十娘子が 汲みまがふ  寺井の上の 堅香子の花」

 二輪草や山吹草、春蘭、ホウチャクソウ等も咲いて、新緑も美しい公園だった。


             かたくりの花に優しくそよぐ風

             かたくりや嵐にいたむ花哀し

             堅香子や家持も見し北の国


             しつかりと土に根を張る碇草

             碇草いざ新しき歩を進めん

             碇草出航の銅鑼聞く丘に



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