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【POG愛馬】⑧ダイワスカーレット

ダイワスカーレット
父 アグネスタキオン
母 スカーレットブーケ

※この指名馬についての記事はこちらより
POGヒストリーvol.8 https://note.com/lovely_auklet755/n/n1cb4532853d6

ぼくがいまでも日本競馬史上最強の牝馬だと断言する馬です。
アーモンドアイ?リバティアイランド?ちゃんちゃらおかしい。逃げて抜かせないのが最強なんです。

この馬はデビュー前からマツクニ牝馬として目をつけていました。ドラフト時は時計を出してはいなかったのですが、牝馬で最初に指名しているように一番の牝馬と見ていました。

しかし、秋に入厩してから時計をだし始めるとハンパな動きではないんです。
マツクニ先生は騎手を武豊に依頼します。しかし、希望していた牡馬混合の2000には、豊はウインスペンサーの先約が。豊は同日の1400を進言。しかし先生は2000にこだわります。ここで安藤さんとのゴールデンコンビが誕生しました。
新馬は決して楽ではない展開でした。道中番手の位置をキープしていたスカーレットでしたが、スローに業を煮やした豊のウインが動いて前のスカーレットには厳しい展開だったのに、直線アッという間に突き放して1.8倍にこたえてくれました。

2戦目はオープンの中京2歳S。のちの皐月賞一番人気のアドマイヤオーラとの一騎打ち。番手から抜け出して安藤さんがオーラを待つ余裕までありました。圧勝。

年明けてシンザン記念は、道中アドマイヤオーラにくそマークされた分、初めての敗戦。ま、2着ですが。いい勉強になりました。

そして次はチューリップ賞。
ここで宿命のライバル、ウオッカと出会います。
ここで安藤さんは試します。
最後の直線、当たり前に先頭に立ったスカーレットは、抜け出さず、ウオッカを待ちます。安藤さんはウオッカと馬体があわさった瞬間にムチを一発!瞬発力を計っていたのです。わざわざ待った分、レースには負けましたが、安藤さんと四位騎手は、お互い笑いながらゴールイン。お互いやるねえ、と言わんばかりの前哨戦でした。

桜花賞。寝れなかったなあ。
中山競馬場でグランドPOGメンバーみんなで見ました。
スカーレットは、シンザン、チューリップと2着続きだったのと、大外18番を引いたせいで、ウオッカ、アストンマーチャンに続く3番人気。
しかし、安藤さんはかかってしまったアストンマーチャンの後ろについていくんです。
あわててウオッカは脚をためずついていくしかありません。4角回ってウオッカを待たずに仕掛けましたビシッ!
ぐんぐん伸びるスカーレット。ウオッカが迫った時にはもう既に安藤さんはガッツポーズをしていました。
初めてのクラシック制覇!
声でたよ~。泣いたよ~。嬉しかったなあ。今でも鮮明。人生を賭けた単590円。うんこもれるくらい買いました。

このあとスカーレットはオークス表明。もう勝てないとばかりにウオッカはダービーへ。そう。ウオッカはスカーレットのおかげでダービー勝てたんです。
しかし、スカーレットはオークス週の木曜に熱発回避。
期間内は14400cで幕となりました。しかし、一生のプレゼントをくれました。そして3年連続マイルG1制覇と初優勝。もう誰も重賞勝てない長田、なんて言わなくなりました!

秋にローズで復帰したスカーレットは、くそ楽勝。
秋華賞もウオッカなんかに並ぶ間も与えず捻りつぶしました。
実況の、
ダイワスカーレット、
ダイワスカーレット、
ダイワスカーレット!
最高。

つぎのエリザベス女王杯は、これ以上負けられないウオッカは出走取り消し。け。
もうまったく危なげなし。
今にして思えばこのエリザベス。2着はアーモンドアイの母ちゃんでした。しかも騎手ルメールね(笑)

このあとの有馬記念は、まさかのマツリダゴッホッホの内差しをくらいうっかりの2着。5番人気なめるなよ!安藤さんが外のメイショウサムソン気にしてたら、あ!内?みたいな。
ウオッカもでてたけど、もうこれで3連勝。ライバルではないね。

年が明けてスカーレットはなんとドバイワールドカップ参戦表明!!!
練習のため緒戦はフェブラリーSへ。しかし、調教中、右目に砂が入り角膜炎回避。
結局まだG2だった大阪杯で復帰。これまた余裕のうんこで楽勝。2着のエイシンデピュティが宝塚勝ちましたからね。どんだけ強いか。
ヴィクトリアマイルに向かうはずが、脚不安で休養。
長引いてしまい、秋の天皇賞ぶっつけになってしまいました。これは大ハンデ。
1番人気はくそウオッカ。3番人気はこの年のダービー馬、ディープスカイ。

この日ぼくは友達の俳優がフジテレビのゲスト出演だったので、ブレーンとしてスーパー競馬のスタジオにいました。

スタートしていつも通り逃げるスカーレットにウオッカ陣営はもう自分だけでは到底勝てないので、同厩舎のトーセンキャプテンを途中からかぶせていくズル。これは痛かった。かかってしまったから。
直線入って、くそウオッカとディープスカイが伸びてきた。ああ、馬群だ…。その時スカーレットがまた伸びるんです!信じられない!そしてゴール!テレビ放送に入らないほどの写真判定の結果、2センチ差で2着?

本当に強いのはどっちか、有馬記念で決めることになります。
ぼくも生で観戦しに行きました。

堂々と逃げるスカーレット。
誰もこない逃げ切り。なかなかしない安藤さんのガッツポーズは永遠。
37年ぶりの牝馬の有馬記念勝ち。涙が止まらなかった。心臓止まりそうになったけど。

いよいよ海外!海外のレースを3戦勝つ!と有馬記念の会見で高らかに掲げました!

しかし。屈腱炎。
夢は夢のままで終わりました。でもね、
1.1.2.2.1.1.1.1.2.1.2.1
この成績完璧じゃない?
アーモンドもドカ負けあるのに。これが最強馬の証。
今でもダイワスカーレットが牝馬の最強です。

最強牝馬 ダイワスカーレット

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