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POG2024 ドラフト馬評価【新種牡馬産駒・22頭】

はじめに

POG歴26年目。今年のドラフトも無事指名が終わりました。
我々のPOGチームで指名された150頭について、産駒別に現時点での評価を書いていきたいと思います。
なお、当評価は完全なる筆者の独断と偏見によるものです。辛口すぎる表現もありますが、ご理解ください。

※なお、新馬戦開幕週の前からコツコツと書き溜めているため、時世がおかしい表現や、すでにレースの結果が出ている馬もいます。ご了承ください。

ドラフト指名馬10頭×15チームはこちらの記事へ↓


サートゥルナーリア産駒

マックスキュー(牡)

父:サートゥルナーリア 母:イストワールファム
90点

初年度サートゥルの最高傑作。クラシックを目指す馬の雰囲気がある。ストライドも滑らか。スピードを上げた際、重心が少し下がるのも良い。これまでの美浦の中ではビカイチ。7月の福島開催でデビューの模様。
ほんと、ドラフト時期にグングン良くなった馬で、かなり楽しみにしている。

クライスレリアーナ(牝)

父:サートゥルナーリア 母:シユーマ
90点

東京開幕週のデビュー戦、3着でしたがルメールはかなりの手応えを感じたはず。一瞬の脚は強烈なインパクトを与えました。それでいて体調が悪かったんですから。体調が戻って馬体もたあと20キロ増えてくれたらクラシックホースです。
サートゥル初年度からなにかは出てくるとは思いましたが、うまくとらえたようです。

ジュゼロ(牡)

父:サートゥルナーリア 母:ラルケット
60点

当初はサートゥルの一番馬だと思っていた馬。入厩してからの動きが見れてよかった。
怪物ではなかったのがわかったので。ラケダイモーンよりは遥かに上。しかし、フリームファクシよりは少し劣る感じ。走りが軽いか重いかでいえば重いというか。2500万稼ぐイメージ。だからエースにしているので5000万クラスなら成功、と考えるかどうか。
本当にスゴければあんなに早く入厩したわけだから、必ずデビューして勝たせて休養させるはず。これは間違いない。

トロピカルレイン(牝)

父:サートゥルナーリア 母:シュガーショック
55点

これは確実性を重視しました。エコロブルーム、ラーゴムの妹。兄たちと同等まで、みたいな贅沢は言わないが2000万越えならかなりの確率でいけるはず。
加速ラップでしっかり上がってきていたし、時計はまだ地味だが、印象としては上々。
しかし、問題はデビュー戦。7月13日の小倉と言えば、あの怪物とぶつかるわけで…。そこが問題だ。

ホウオウレイヴン(牡)

父:サートゥルナーリア 母:コンテッサトゥーレ
35点

セレクトSで小笹さんが9000万でつかまされた馬(笑)
とにかくセールの時、歩くのが早くて目立っていました。母の子では一番ポテンシャルがあるのでは?
いつもキビキビ、運動神経の良さは感じますが、やはり短いところになってしまいそう。矢作先生がどこまで作れるかが見物です。

ナダル産駒

クラリネットソナタ(牝)

父:ナダル 母:レニーズドットシップ
65点

今年の2歳馬入厩第1号。
残念ながら5月27日にフレグモーネになって放牧に。仕切り直しですね。
手先が軽くクッションも利いていて、このタフな美浦坂路をこの勢いで上がってこれる2歳馬はそうそういません。
ナダルは芝も走れることがわかってきたのでますます戻ってきた時が楽しみなんです。

カルデライト(牝)

父:ナダル 母:コーディエライト
65点

これはドラフト直前に突然驚くような時計を出してきた馬。
デビュー戦はスターウェーブにやられましたが、やはり走ることはわかりました。まあ新潟で勝って、スターウェーブと新潟2歳で再戦したいですね。
ナダル、やっぱり走りますよ。

バレアリックシー(牡)

父:ナダル 母:シースプレイ
60点

これは隠し玉だったんですが、丸ごとPOGの照哉さんインタビューで隠し玉だ、くらい書かれてバレた(笑)
社台Fスタッフのオススメ穴馬。ナダルってもしかして当たりかもよ。みんな調教動くもん。POG的な活躍を期待してます。つまり2500万くらい稼ぐイメージ。

クァンタムウェーブ(牡)

父:ナダル 母:クァンタムミス
35点

これは馬体を見てもガチガチのダートでしょ。
少し鈍重な感じはしますが、頑丈でバワフルな馬、という認識でした。
でもなんかこれはダートの未勝利は勝ち上がるような(笑)

リアライズスマイル(牝)

父:ナダル 母:スクラッタ
60点

千葉セリでずば抜けてよく見えた馬。やはり最高価格になりました。なんたって12100万。リアライズの今福さんが落としました。
実は供覧や調教の動きが素晴らしく、ぼくもリストにいたんです。
ただ、馬名が決まってないし、厩舎もわからなかったのまで指名にふみきれませんでした。リアライズ、というのもまだ手が出ませんでした。
でもこれいい馬ですよ。2500万くらいはやってくれそうに思います。ただ、芝かダートかはやってみないとわからないなあ。

フィエールマン産駒

ダノンセンチュリー(牡)

父:フィエールマン 母:シャンブルドット
35点

セレクトセールの時はちょっと違う身のこなしを見せていましたが、その後はコンパクトで、成長が遅く、パッとしなくなってしまいました。
しかも遅い血統にハギテキ。これはホントにおそいですよ。
POG期間終わってから活躍するタイブに感じます。

レイヤードレッド(牡)

父:フィエールマン 母:エキナシア
30点

フィエールマンでミルファームですか。これ西山牧場生産なんですね。
手塚先生が、マイル以下で好感触らしいですが、見た目ゴロッとしてて、オーキッドロマンスのほうが全然よく見える。
6月東京デビューとか言ってますが、現状ではハミ掛かりが悪くて超平凡。調教を実際みてのことなので、ぼくの判断は間違いないので、たぶん放牧になって秋デビューでは?ムリヤリ1000とか走らしたら馬が崩れますよ。
血統はいいんだから、丁寧にやればいいのに。

ベリーズブルー(牝)

父:フィエールマン 母:ストロベリーズ
30点

パワーホールの妹ですね。この調教師でいいんですか?
サマーセールの時って、パワーホール新馬戦圧勝の直後だったのに、脚付きの悪さで値が上がらなかったんですよね。そういったことも踏まえ、POG指名レベルではないのでは?と思いました。
パワーホール以外カスしか産んでいない母の子だしも気になりました。

ビリングス(牡)

父:フィエールマン 母:トレジャーステイト
30点

晩成タイプ。まだ非力で気持ちもかなり子ども。
POG期間終わってからの馬じゃないの?
ただ、フィエールマン産駒の中では出来ているほうではあるが。

ルヴァンスレーヴ産駒

トリポリタニア(牡)

父:ルヴァンスレーヴ 母:トリプライト
60点

ダート四天王の小結。
今年始めの頃はダート血統の割に馬体が案外だったんで見切ってたんですが、5月に入って、馬体に厚みが増し、動きは素軽くなっていて、非常に良くなっていたんです。これならダート路線でやれるだろうと見越して指名しました。2500万越えとか狙っています。

バルジール(牝)

父:ルヴァンスレーヴ 母:ソロダンサー
35点

5月8日生まれの牝馬、ハギテキ、まだわからない新種牡馬、母父はゴールドアリュール、兄はダ1200専用機、という、取る理由を見つけるのが困難な(笑)
スゴく答え合わせが楽しみです。

シュドゥン(牝)

父:ルヴァンスレーヴ 母:ヌチバナ
30点

新種牡馬ルヴァンスレーヴの牝馬。去年まあまあ活躍したクリスマスパレードと同じG1レーシング。アンタレスを逃げ切ったミッキーヌチバナの妹になります。
ザ・ダート血統で、スクミ持ちで体が減りがちな馬、という認識。歩きなど見ると硬いところがないので、バリバリ攻めれるようになればもっとよくなるはずなんですが…。
それとこの母の子は総じてPOG期間内は間に合わないことがデフォなので、あまり高い評価はつけれませんでした。

アドマイヤマーズ産駒

エンブロイダリー(牡)

父:アドマイヤマーズ 母:ロッテンマイヤー
75点

東京開幕の新馬戦は2着。やはり着火に時間はかかったが、伸び始めたらアッという間に上がり最速で突っ込んで2着。
走るのはわかったんで放牧にでました。たぶん牝馬2歳の重賞が勝てるレベルにあることがわかりました。あとは新進気鋭の若手調教師にかけるしかありません。
アドマイヤマーズの初年度最高傑作ですね。

バニーラビット(牡)

父:アドマイヤマーズ 母:トレジャリング
35点

アドマイヤマーズの期待馬としてトップクラスの評判。
しかし、バランスを崩して右にモタれるところがあり、ペースダウンして、1度様子を見ながら作り直すことになりました。はやくても秋になります。幸四郎厩舎の手腕が問われます。
母の繁殖レベルはどうなんだろうね。

タワーオブロンドン産駒

レイピア(牡)

父:タワーオブロンドン 母:アンナトルテ
65点

京都開幕の新馬戦は2着。うまく内をついて伸びてきたんですが、逃げ馬を捕まえきれませんでした。しかし、能力は確かめることができました。
芝の短距離で活躍できると思います。坂路の動きが抜群で、ドラフト直前にリスト入りしてきたんですが、これだけ動けていながら無駄なことは一切しないのが魅力。
新馬戦でもうまく折り合っていました。復帰戦が今から楽しみです。オープンで勝てる素材です。

アーリントンロウ(牡)

父:タワーオブロンドン 母:ユキノトキメキ
60点

シルクの追加募集。バランスが完璧。まあ大物だ!とはいかないかもしれないが、小当たり率としては90%ある、というくらい堅そう。2500万とか。
6月22日京都芝1400に西村淳で出てきます。これ案外もっとやれるかも?松下厩舎というのも頼もしい。結構楽しみにしています。

シスキン産駒

グロスビーク(牡)

父:シスキン 母:アドマイヤセプター
30点

見たところ脚の外向は大丈夫そう。モノは良いと思うんです。ただ、走る気があんまりない感じ。筋肉もつきづらい体質みたいで、まだメドは立ってない現状。
間違いなく数は使えないのでチャンスはおのずと少なくなります。姉でさえ、なかなか勝てなかったわけですから。

おわりに

いかがでしたでしょうか。
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