書籍要約 -夢をかなえるゾウ1-
本書は、今の自分を変えたいと思う主人公に、ガネーシャという関西弁を使うゾウの神様が課題を与え、少しづつ変わっていくという物語です。
ガネーシャが出す課題を達成すれば、必ず成功すると彼は言い張ります。
主人公はガネーシャから出される課題に、最初は疑問を持ちながらも、1つずつ課題をこなしていきます。
そしてだんだんと成功するための本質を理解していくという物語です。
この物語の課題は、私達でもすぐに実践できるものです。
早速ガネーシャの課題を1つずつ紹介していきます。
①靴をみがけ
最初の課題は、主人公が会社に毎日履いてる靴を見て出されます。
「靴をみがけ」
これは、「自分を支えてくれているものを大事にしなさい」という意味が込められています。
このシーンではもう1つ大事なことも伝得られています。
それは、成功しないための一番重要な要素は「人の言うことを聞かない」ということです。
人の言うことを聞かないとは、自分の考え方にしがみついているということで、そんな人が成功できるわけがありません。
②コンビニでお釣りを募金する
ロックフェラーの収入の1割を寄付するという習慣を例に、お金について語られています。
お金とは、人を喜ばせて、幸せにした分だけもらうものであるため、
お金持ちとは、人を喜ばせたいと思っている人だということです。
身近にできる行動の1つとしてコンビニでお釣りを募金するということを課題としています。
③食事を腹八分におさえる
健康のためという理由では、ありません。
こちらは、自分で自分をコントロールすることが目的です。
普段何も考えないと、お腹いっぱいまで食べてしまいがちな主人公に、まずは毎食必ず腹八分で留めるようにと課題を出します。
自分で自分をコントロールすること自体を楽しめる様になると
生活も変わってきます。
④人が欲しがっているものを先取りする
お金を稼ぐことは、どれだけ他人の欲を満たすことができるかという数字がそのまま表る。
ビジネスが得意な人は、それが得意な人である。
そのような人になるための課題として、この課題が出される。
誰かに出会ったら、「この人が欲しがっているものは何か」を考えながら接するようにするということだ。
⑤会った人を笑わせる
この課題は、場の空気づくりの重要性を理解するための課題です。
笑わせるとは、その場の空気を良くすることができ、そのような環境で仕事をすれば良いアイデアが出てきたり、やる気も出てきたり、周りの人からの印象まで良くなりと良いことづくしです。
そのような空気を作れるように、まずは会った人を笑わせることから始めましょう。
⑥トイレ掃除をする
トイレ掃除とは、一番汚いところを掃除することであり、誰もがあまりやりたがらないことです。
そういった人がやりたがらないことをやることで人から喜ばれ、価値が生まれるのだと伝えています。
⑦まっすぐ帰宅する
会社が終わった時間は、自由に使える一番重要な時間であり、そのような時間を自分の大事なことに使うためにも、まっすぐ帰宅しろと伝えています。
また、「反応」もしてはいけません。
世の中のほとんどの人は「反応」して生きており、そのような反応して生き続ける限り、自分の人生を手に入れることはできません。
自分の人生を手に入れるには、自分で考えて計画を立てて、その計画どおりになるように自分から世界に働きかけることが必要です。
⑧その日がんばれた自分をホメる
成長したり頑張ることは楽しいと自分に教えていくために、自分ががんばれていることを確認することは重要なことです。
頑張ろうと思っても、頑張れない本当の理由は、頑張らないといけないと考える事自体が楽しくないからです。
楽しくないことは続きません。
1日の最後に、自分の頑張ったことを褒めて、頑張ったり成長したりすることが楽しいことだと自分に教えていく必要があります。
⑨一日何かをやめてみる
いつもやっていることや、時間をつかっていること、前からやめたいなと思っていたことなど何でもいいので、それを1日やめてみましょう。
これは、時間の使い方に繋がる課題です。
変わりたい、今までとは違う人生を生きたいと思った時、通常何か新しいことを始めようとするのが、一般的です。
しかしそれだけで変わるのはなかなか難しいものです。
なぜなら、すでにその人には1日、24時間という器がパンパンで過ごしているからです。そんな状態から何か新しいことを始める時、まずやらないといけないことこそ、何かをやめて時間をつくるということなのです。
⑩決めたことを続けるための環境を作る
こちらは、人間の意志の弱さとと、何かを変えるために一番強力な方法を教えてくれます。
意識を変えようとするのは、とても楽な逃げであり、本気で変わろうと思ったら、意識を変えるのではなく、具体的な何かを変える必要があります。
例えば、「テレビを見ないようにする」の具体的な何かとは、コンセントを抜く、テレビを捨てるといったことです。
つまり自分がこうすると決めたことを実行しつづけるためには、そうせざるを得ないような環境を作れということです。
⑪毎朝、全身鏡を見て身なりを整える
こちらは10で出した課題「決めたことを続けるための環境を作る」のもっとも身近な行動として挙げられています。
服は自分で変えられる環境の1つであり、内面を変えるよりも最も手軽ですぐに変えることができる対象です。
⑫自分が一番得意なことを人に聞く
自分の得意な分野を徹底的に伸ばすことが成功に繋がります。
社会に自分が貢献できる分野を見つける上でも、自信の得意分野を知ることはある意味で義務です。
ここで重要なポイントは「人に聞く」ということです。
自分で自覚している自分の得意なことと他の人が認識している自分の得意なことは異なることがあります。
自分の仕事が価値を生んでいるかどうかを決めるのは、顧客でありそれは自分以外の誰かです。
なので、人に自分の一番得意なことを聞き、自信の得意分野を知りましょう。
⑬自分の苦手なことを人に聞く
こちらの課題は先程の課題と関連します。
自分な得意のことをもっと簡単に見つける方法として、この課題が出されます。
長所と短所は自信の持っている同じ性質の裏表になっているもののため、苦手なことがわかれば、その逆が実は得意なことというわけです。
⑭夢を楽しく想像する
この課題は、夢とは本来どういうモノであるのかということを考える課題になっています。
本来の夢とは、誰に言われるわけでもなく、勝手に想像してワクワクしてしまうようなものであり、考え始めると楽しくて止まらなくなるものです。
そういった想像の仕方を大事にすべきで、夢を想像することにプレッシャーを感じたりするようなら、それは本当の夢ではありません。
夢を楽しく想像し、ワクワクすることは生きていく上で重要です。
⑮運が良いと口に出して言う
ある出来事が起こった際、同じ出来事でも良いように捉える人もいれば悪いように捉える人もいます。両者には大きな違いがあります。
それは、自分の身に起きた出来事から何かを学ぼうと考える人か、そうではないかということです。
運が良いと口に出すことで、頭の中で勝手に運が良い理由を考えだします。そうやって世の中のあらゆる法則を学ぼうとすることが、成功するために重要です。
⑯ただでもらう
ガネーシャがお金持ちになる方法として、この課題を伝えました。
これは、「営業力」を身につけるための課題です。
ただでもらうためには、相手からの「モノ」とこちらが何を「交換」できるのかということを考える必要があります。
それは成功するために必要な能力の1つです。
⑰明日の準備をする
この課題は、何事にも準備が重要であることを理解することと、準備の習慣をつけるための課題です。
リンドバーグの準備の緻密さや孫子の「算多きは勝つ」という言葉も合わせて説明されています。
一流の人間とは常に結果を出し、そのためには普通に考えられているよりも綿密な準備を必要とします。
⑱身近にいるいちばん大事な人を喜ばせる
人間は自分にとってどうでもいい人には気を使うのに、一番お世話になった人や一番自分を好きでいてくれる人といった、自分にとって一番大事な人をぞんざいに扱います。
自分にとって、大事な人にもっと時間を注力することは、ビジネスにおいてもどこにリソースを注力するのか?といったことを考えたりすることにも関連します。
普段から身近な大事な人を喜ばせることを実施しましょう。
⑲誰か1人のいいところを見つけてホメる
人が集まるのは、自分の自尊心を満たしてくれる人のところであり、そのような人は応援され押し上げられるような人です。
そういった人が成功していきます。
そのような人になるために相手の自尊心を満たすための行動として、まずは誰かをホメるということが課題になっています。
⑳人の長所を盗む
サービスとは、人の自尊心を満たす、人を喜ばせる、人を気持ちよくさせるというものです。
そして、成功するためには、他人にサービスすることを考え、そのことを自分の喜びにするという「人の欲を満たすこと=自分の欲を満たすこと」というガネーシャ方式が重要です。
そのサービスをするためには、人を見続ける必要があります。
ホメるところを探すのと同時に、人の行動を盗む。
人の行動を盗むことは、最も効率良い方法です。
㉑求人情報を見る
成功しようと思うのなら、自身の持っている能力100%発揮できる仕事を見つける必要があるが、日本人の多くはその仕事を見つけることができません。
なぜなら、圧倒的に仕事の経験数が少ないからです。
社会の経験がほとんどない状態のときに、面接を受け就職をします。
そのような状態では、自身のやりたい仕事など見つかるわけがありません。
自身の能力が発揮される仕事を見つけることができず、いやいや仕事をすることは、人生を棒に振ることど同意です。
自分の能力が一番発揮される仕事を探し続ける必要があり、そのための課題として、求人情報を見て、様々な仕事を知るということから始めましょう。
㉒お参りに行く
世の中の多くの凡人は、面倒くさがりです。お参りに行くということは一見ムダなように感じ、面倒なことだと主人公はガネーシャに伝えます。
しかし本当に成功したいと心から思っている人は、少しでも可能性のあるものは何でもやってみるものです。
この課題は、お参りに行くこと自体ではなく、まずは何でもやってみるという行動習慣を身につけるための課題と言えます。
㉓人気店に入り、人気の理由を観察する
人気店の理由を観察することで、ビジネススキルを身につけるということも目的として挙げられますが、もう1つ重要なことを得るための課題でもあります。
それは、人と違う視点や発想で、世の中を眺めていくことが成功するために必要だということです
みんなと同じような視点で同じようなことを考えていては、みんなと同じような結果しか出せません。
成功したいなら、他の人と違った視点や発想をしていくことが重要です。
㉔プレゼントをして驚かせる
お客さんが喜ぶのは、自身の予想を超えた時、つまりサプライズされた時です。
サプライズをすることは、、人から頼まれた仕事や、期待されていることを、ほんの少しでも超える結果を出すことです。
サプライズをすれば、自分の評価も上がりやりたい仕事に関われたり、報酬が増えたりするから、まずはプレゼントして驚かせるというサプライズから始めましょう。
このタイミングで、主人公が自身の変化を感じながらここまでの本書をまとめています。
主人公は、自分の現実を変えるためには、知ることではなく、行動して経験することだということを理解し、教えの本質を理解することになります。
ここからは、ガネーシャの最後の課題になります。
㉕やらずに後悔していることを今日から始める
やりたいことを見つける方法は「体感」すること1つだけです。
つまり、実際にやってみて全身で感じるしか、やりたいことを見つける方法はないということです。
まずはやってみることの対象として、やらずに後悔していることが課題として出されます。
㉖サービスとして夢を語る
自分の夢をもっと大きく広げていくと、最終的には自分だけの夢で収まらず、みんなを幸せになる夢になるものです。
みんなを幸せにする夢であれば、自然とその夢はみんなに応援されます。
そのような夢を語り、人を行動させるようになるために、まずはサービスとして夢を語る必要があります。
㉗人の成功をサポートする
成功するためには、どれだけ人を幸せにできるか、そのことにどれだけの喜びを見いだせるかということが重要です。
そして成功するための一番の近道は、人の成功を助けることです。
㉘応募する
劇的に人が変わる方法が存在します。
それは、「不幸」です。
不幸は、それまでのやり方を変えるための方法ですが、それを自分で作るのは、困難です。
そこで、不幸のようなインパクトの強い事件が必要になります。
そんな事件を起こす方法が「誰かに才能を認められる」ということです。
そのためには、自身の才能を世の中にアピールするという「応募というアクションが必要でうs。
自分の才能が他人に判断されるような状況に身をおいてみることで、「誰かに才能を認められる」という事件を起こすことができる準備ができます。
㉙毎日感謝する
「大きな欲を持っている」とは「大きく欠けている」、つまり「足りない」と感じている部分が多いということです。
しかし、「足りない、足りない」と思えば思うほど、その欲からは離れてしまいます。
なぜなら、足りないと感じているということは、自分が満たされていない状態であり、そのような状態では人を喜ばせることはできず、人を喜ばせることができないということは成功できないからです。
しかし、足りないと感じてしまうことはあります。
そのような状態を変えるための方法として、「感謝する」ことが重要です。
自分の中に足りないと感じてることがあり、そこで何かを埋めようとするのではなく、十分に満たされている、自分は幸せだから他人の中に足りないものを見つけ、そこに愛を注いでやるという状態になったとき、お金や名声、が自然な形で手に入りだします。
足りていない自分の心を「ありがとう」をいう言葉で満たし、人に愛を注いでいくことが成功するための方法です。
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