【エッセー・私小説】屍だった貴方は。
ー屍だった貴方は。幸せだったのだろうかー
どんな風に書いたなら、この気持ちは伝わるだろうか。
と、ふと思う。
だから、今まで筆を執ろうとは思わなかったし、
実際。書く勇気は正直、今もない。
それでも、ようやっと当人が亡くなって一年が確かに経って、
何かを残そうと思えたのは、事の全てを知っているたった一人の親友が、
「あんな日々だって、面白かったね」
と、先日。笑ってくれたからだった。
本当はとても怖い。
今だって泣きそうだ。
いつだって、人は誰かの弱さを受け入れら