ほぼ10分で読める蓮ノ空(103期編)〜Part 4〜
▼『ほぼ10分で読める蓮ノ空(103期編)』とは?
毎月お届けしている『リンクラ新聞部』の特別版として、まだ「蓮ノ空」を知らない、「リンクラ」をプレイしたことがない方に向けて、「ほぼ10分で読めるまとめ」として、複数回にわたってお届けします。
Part 4の今回は、2024年1月度~3月度の話題を【ネタバレあり】の大ボリュームでお届けします。
今回は活動記録とFes×LIVEのつながりをより強く感じていただくため、構成を変更してお届けしております。ぜひ順番にご覧ください。フォロー・スキもぜひよろしくお願いします!
🪷活動記録あらすじ(第15~16話):全国大会敗退。それぞれの思い
「そこは、夢のおとぎ話のような場所でした。」
「光が瞬くように。星が流れるように。
すべては、あっという間の出来事で」
「だから、今でも。
実感が、わいてこないのかもしれません──」
ラブライブ!本戦敗退――。
夢のようなステージのあとに残ったのは、ただそこにある現実。
まだ実感のわかない花帆は、一見いつも通りの梢とともに、ほかのみんなの様子を見に行くことに。
全国大会を経て「自分だけが、みんなのようなスクールアイドルではなかった」と感じてしまった瑠璃乃。
大いに荒れて、落ち込み、結局は勝手に立ち直る慈(梢談)。
そして、「試合はやってきたことの積み重ねの結果」とある意味で達観しているさやか。
今の自分の気持ちがわからなくなってしまった綴理。
梢からの励ましや言葉を受けた4人は、自分たちなりの答えを出し、それぞれに前を向く。
これでひと安心、と笑顔を見せる花帆。
だが梢は、「もうひとり、話をしたい人がいる」と花帆を引き留める。
戻ってきた部室で、梢は花帆にギターを奏でてみせる。
花帆と出会った頃を振り返り、「この子とならラブライブ!を目指せると思った」「あるいは、一緒に目指したいと思った」のだと語る梢。
その言葉に、花帆の瞳がうるんでいく。
「でも、あたし」
「あたし、初めてのステージで舞い上がって、ずっと梢センパイに頼り切っちゃって。
応援してくれる人の顔も、ぜんぜん見えなくって••••••」
「あんなにいっぱい、練習したのに••••••」
「負けちゃった••••••」
涙をこぼす花帆に、梢はやさしく語りかける。
「楽しそうにライブをするあなたの笑顔が、好きよ。
一緒だから、私もこんなに毎日がんばれているの」
「あなたがいてくれて、よかった」
「ごめんなさい、梢センパイ••••••。ごめんなさい••••••」
ようやく気づいた本心を吐き出し、すっきりした花帆。
梢となごやかな会話を交わし、ひとり寮に戻ろうとするのだが••••••
そこで偶然目にしてしまったのは、ひとり涙を流す梢の姿。
ここでようやく、皆を励ましてきた梢の本心が明かされる。
「悔しいの」
「あと、もう少しだったのに」
「幼い頃から、ずっと目指していたの! 夢だった!
ようやく叶えられるって、思ったのに! 私はまた、ダメだった••••••!」
「ダメだったの••••••私は、いつもそう••••••!
本当に欲しいものだけ、手に入らないっ••••••!」
「私には、もう、なにも……」
悲しむ梢を前に、花帆は必死に考える。自分に何ができるのか。
後輩として、そしてスリーズブーケとして、梢の隣に立つ者として――。
「──優勝しましょう!」
「今度こそ、あたしたちでセンパイの夢を叶えましょう!」
梢がどんな決意でラブライブ!に臨んでいるのか、花帆はわかっていなかった。
ずっと梢のそばにいたのに。梢が、何度も夢を話してくれたのに••••••。
「ひとりでがんばるのが大変だったら、すぐそばに、あたしがいますから。
くじけそうなときでも、今度はあたしが支えますから」
「だから••••••。
なにもないなんて、言わないでください」
「梢センパイには、日野下花帆がいるんだって。
そう信じてもらえるように、がんばりますから」
「一緒に、夢を信じてくれる••••••?」
「もちろんです!」
「あたしたちで──夢を叶えましょう!」
そして6人は、卯辰山公園に。
次の一年に向け、決意表明をしに来たのだ。
それぞれが自分の目標を宣言する中、花帆はたくさんの願いを口にする。
その中には――。
「あとはね、あとはね!」
梢の顔を見て、にこりと笑う花帆。
「ラブライブ!優勝っ!」
「みんな。来年こそは必ず、全員で願いを叶えましょう」
「頼りにしているわね、花帆」
「――はい!」
思いを新たに、クラブ活動に打ち込む一同。
そんな中、花帆はあることを思いつく。
ラブライブ!出場に向け、お世話になった人たちに「ありがとう」を伝えるライブを開催したいというのだ。
スクールアイドルクラブの面々も同じことを考えており、ライブの開催自体はすんなりと決まるのだが••••••。
何やらずいぶんと、悩んでいる花帆。
格好をつけて、スリーズブーケの新曲をひとりで作詞すると宣言してしまったのだ。
そんな花帆に手を差し伸べたのは、沙知だった。
沙知はライブの招待状を届けるという名目で、花帆をあちこちに連れ出してくれる。
近江町市場のれいかさんのところ、ゆのくに天祥の女将さんのところ。さやかの姉である、つかさのところにも。
行く先々で受け取ったのは、「エネルギーをもらった」「勇気をもらった」という感謝の言葉。
花帆は「応援してもらったのはこっちなのに」と、どこか不思議そう。
だが、「花帆も、そういう経験あったりしない?」という沙知の言葉をきっかけに、ひとつの答えにたどり着く。
「これって、おんなじですか••••••?
あたしたちの夢見る気持ちが、繋がった人たちに響いていくのって!」
「応援してくれた人たちから、エネルギーをもらうばっかりだと思っていたのに、それって巡ってるんですね!」
「だって、スクールアイドルって──!」
「おっと、そこまでだよ。
その先は、ステージの上から伝えてほしいな」
「キミの歌詞《ことば》でね」
数日後。
花帆が書いた歌詞は、ついに完成。
梢のお墨付きももらい、あとは曲とステージの完成を残すのみ!
「それじゃあ、蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ!この1年間応援してくれた人たちのために──がんばるぞー!」
「おー!」
6人、そして先輩である沙知の力を結集させた「ありがとう」を伝えるためのFes×LIVEは、こうして開催を迎えるのだった。
ライブの詳細は、次の『Fes×LIVEレポート』コーナーにてお届け!
🪷1月度Fes×LIVEレポート:「『ありがとう』を届けるために!~Special Thanks~」
103期1月度Fes×LIVEは、石川県立図書館特設会場で行われました。
まずはFes×LIVE初披露の『Yup! Yup! Yup!』からスタート。
「『Yup』は『Yes』の砕けた表現で、『Yup! Yup! Yup!』は大好きな友人と『うん、そうそう!』と笑顔で頷きあうイメージになる」のだそうです。
スクールアイドルクラブのメンバーも少し落ち込むことがあったけど、顔をあげて元気出していこう!ということでこの曲を選んだとのこと。
ここで、ラブライブ!の全国大会について、決勝での敗退が伝えられました。
悔しいけれど、次こそは!という決意をそれぞれが語ってくれました。
そして、年末に行われたFes×LIVEへの改めての感謝、「蓮ノ空のこと好き好きクラブのみなさん」をはじめとした、たくさんの人に支えられていることへのお礼が続きます。
花帆「言葉だけじゃ、全然、言い足りないけど、精一杯の恩返しがしたい!
だから••••••今日のライブは、感謝のライブ!みんなへのありがとうを込めて歌うね!
だから、最後までよろしくお願いします!」
全員「よろしくお願いします!」
ここからは、怒涛のユニット曲3連続。
ラストは、花帆が作詞をした――
そして、1月度Fes×LIVEの最後を飾る曲は••••••
「蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ」で『永遠のEuphoria』!
瑠璃乃が加入した103期7月度、そして初めて現メンバー6人が揃った103期8月度Fes×LIVEと、これまでも節目になるライブで歌われてきた1曲です。
ライブのラストとなるMCでは、それぞれが「今年の誓い」を発表してくれました。
梢「わたくしはもちろん、ラブライブ!優勝です。これに尽きます。皆様のご期待に添えるよう、誠心誠意つとめてまいります。どうぞ、よろしくお願いいたします」
綴理「ボクはね。さやと、みんなと、もっとすごいスクールアイドルになりたい。蓮ノ空、さいきょー!」「あとね、今年はオープンキャンパスに来てくれた子たちが、蓮ノ空に入学してくれるかもしれないから、それもすごく楽しみ」
慈「私はもちろん、最強無敵のスクールアイドルになって、世界中を夢中にさせてやること!」
瑠璃乃「ルリは、スクールアイドルでもっともっと『楽しい』を見つけたい。めぐちゃんと、みんなと一緒なら、絶対できるとルリ思う、ゆえにルリあり!」
さやか「わたしは、心堅石穿(しんけんせきせん)。これからも今の自分に甘んじることなく、村野さやかとして、たゆまぬ努力を続けたいと思います。みなさん、期待していてください」
花帆「あたしは、花咲くあたしになれるように頑張ります!それで、沢山の人の笑顔を花咲かせて、100万人でライブをしたいです!」「そして、今度こそラブライブ!優勝!」
6人の誓いが出揃ったところで、部長である梢から締めくくりの言葉が。
「以上が、蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブの、各メンバーの誓いです。それぞれが抱く夢は異なってはいても、成就のため、前に向かって進むということに違いはありません。どうか今年も、わたくしたちを見守っていてください」
こうして、ひとつの区切りであり、新しい1年のスタートとなるライブは幕を閉じました。
「スリーズブーケ」による『Special Thanks』ライブビデオはこちら
🪷活動記録あらすじ(第17話):みらくらぱーく!解散の危機!?シャッフルユニット結成へ
2月のある日。
瑠璃乃は日々の配信やラブライブ!出場を通じ、スクールアイドル活動や、応援してくれるみんなへのより強い思いを抱き始めていた。
そんな瑠璃乃は、自分なりに「やりたいこと」を考え出すのだが••••••
それは、慈の考える「楽しさ」と相反するものだった。
「毎日頑張ってると、うおーって盛り上がるほどの元気もなくなっちゃう人もいるんだ。
そういう人たちにも、楽しんでほしい。楽しめるものが、やりたい」
言葉を選んでいく瑠璃乃だが、慈はピンときていない様子。それどころか──
「るりちゃんはスクールアイドル始めてまだ半年だからね。
ほら、いったんはめぐちゃんに任せておきんしゃい」
「──るりちゃんがスクールアイドルに付き合ってくれてるだけで、じゅうぶん意味はあるんだからさ」
「付き合ってくれてる」──その言葉が、瑠璃乃の逆鱗にふれる。
慈に付き合っているだけのつもりはなかったし、これまでの瑠璃乃の言葉が、慈にまったく届いていないとわかったからだ。
ふたりの言い争いは、次第にヒートアップしていき••••••
小さなすれ違いは、大きな亀裂へと変わってしまうのだった。
「みんな」を楽しませるためには、ただ楽しいだけではいけない。
自分は間違っていないのだと、慈に見せつけたい。
そんな瑠璃乃が考え出したのは、くじ引きによるごちゃまぜユニット。
いつもと違うメンバーとユニットを組み、お披露目ライブをしようというのだ。
こうして、花帆&慈、さやか&梢、瑠璃乃&綴理の3ユニットが結成。
配信大好き、楽しいこと大好きな花帆と慈は、配信やライブに全力投球。
順調さの中に物足りなさを感じ、しかしその解決策もわかっているさやかと梢。
一方で瑠璃乃は、綴理に向けた自分なりの「スクールアイドル」を見せるため、綴理を色々な場所へ連れていく。
そして迎えた、シャッフルユニットお披露目ライブ。
新曲を歌い終えたあと、瑠璃乃は客席に語りかける。
「もしも今、楽しいことが何もなくて、なんにもする気が起きない子がいたら――誘ってあげて欲しい。声をかけてあげて欲しいんだ。ルリたちのライブを、見に来てって。配信画面を開いて、ってさ」
「そしてこう伝えてあげて」
「『大丈夫、全然疲れないから。嫌な思い出なんて、ひとつも残さない。
ルリたちが、ちゃんと楽しい思い出にするから、任せて』」
ペンライトを準備するファンを待って演奏をスタートしたり、みんなが疲れないよう着席を促したり──寄り添うような瑠璃乃と綴理のライブに、来場者は大きな歓声で応える。
瑠璃乃が考える「楽しさ」もまた、正しかったのだ。
しかし••••••
慈は瑠璃乃の力を認めた一方で、瑠璃乃の主張が正しかったこと、自分が瑠璃乃の魅力を引き出せていなかったことにショックを隠せない。
寄り添おうとする瑠璃乃のことも、拒絶してしまう。
落ち込む瑠璃乃に、綴理は語る。
「るりは、目の前に元気のない子がいたら――それが誰であっても、元気にしてくれる。
ねえ、るり。
きみはめぐの幼馴染だけど、もうそれだけじゃない」
「きみはひとりの――スクールアイドルだ」
ユニットを組んだからこそわかる、瑠璃乃というスクールアイドルの形。
瑠璃乃は理解する。みんなや綴理だけではなく、ひとりひとりに向き合うことが大切だと。
そして自分にとっての慈は幼馴染であり、同じステージに立つ相手であると同時に、誰よりも元気にしてあげたい相手なのだ。
慈を探し、走り出す瑠璃乃。
しかし当の慈は手紙を残し、瑠璃乃が留学していたカリフォルニアに旅立とうとしていた。
自分は瑠璃乃に劣っていた。だから武者修行をして帰ってくる、瑠璃乃をまた夢中にさせられる私になって••••••。
そう語る慈に、瑠璃乃の怒りが爆発する。
「なんのために、一緒にスクールアイドルやるつもりだったんだよ。
ふたりで、世界を夢中にするって、そう言ったじゃん!」
「ルリ、分かったんだ。
世界中を夢中にするって言うのはさ。めぐちゃんと、ふたりでやらなきゃ出来ないんだってこと!」
「俯いてる子ひとりひとりに、顔を上げて笑ってほしい。
それが、ルリのやりたいこと。できること。ルリの、スクールアイドル。
ルリが楽しませられるところに、めぐちゃんは届かない」
「でもね。めぐちゃんの言ってたことも、全然間違ってない。
いえーって盛り上がってるとこに行くのは、絶対楽しい。
そんでその盛り上がる場所を作るのは、やっぱりルリは出来ないんだ」
慈はようやく、瑠璃乃の思いを理解する。
お互いに届かない世界がある。けれど、ふたりでいれば、そのすべてに手が届くのだ。
自信を取り戻した慈は、改めて瑠璃乃に呼びかける。
「ね! ふたりで」
「うん、ふたりで」
「世界中を夢中にしよう!!」
こうして、「みらくらぱーく!」はさらにパワーアップして復活。
スクールアイドルクラブ全体を巻き込んだ一連の出来事は、笑顔で幕を閉じたのだった。
🪷2月度Fes×LIVEレポート:「楽しく優雅にのんびりと。新たな一面で魅せるシャッフルライブ」
103期2月度Fes×LIVEは、蓮ノ空女学院音楽堂で行われました。
オープニングから、シャッフルユニットの衣装で登場した6人。
まずは、花帆と慈によるユニット「かほめぐ♡じぇらーと」が歌う『ハッピー至上主義!』からスタートです。
2曲目は、さやかと梢によるユニット「蓮ノ休日」で『Pleasure Feather』。
そして3曲目は、瑠璃乃と綴理によるユニット「るりのとゆかいなつづりたち」で『Colorfulness』。
MCでは、今回のシャッフルユニット企画が瑠璃乃の発案であったことや、ユニットごとの見どころが語られました。
花帆と慈による「かほめぐ♡じぇらーと」は、「スクールアイドルの形は色々あるという大前提はありつつも、その中でも楽しくてかわいいことを前面に押し出した曲を作って披露した」「みんなと一緒に楽しめるような曲がいいなということで、みんなに呼びかけるような歌を心がけた」とのこと。
さやかと梢による「蓮ノ休日」は、ユニット名について「見てくださっている方の安らぎの場になればいいなという思いが込められている」とのこと。
また、曲については「いつも頑張っている自分を認めてあげよう」というメッセージが込められており、ふたりのハーモニーを意識した一曲だと語ってくれました。
瑠璃乃と綴理による「るりのとゆかいなつづりたち」は、新しい発見があってすごく楽しかったとのこと。
また、瑠璃乃は「めぐちゃんの話にも繋がるんだけど、めぐちゃんがかわいいと楽しいを作ってくれたら、るりはみんなをひとり残らず連れていける存在になりたい。みんなに寄り添える、そんなスクールアイドルになりたい」と、自身の思いを語ってくれました。
MC後は、6人揃って2曲をお届け。
そして最後の1曲は••••••
10月度以来となる『Dream Believers』!
10月度はさやかがソロ曲を披露したFes×LIVEであり、今回と同じく『Trick & Cute』『Dream Believers』が歌われたライブでもあります。
同じ1年生である瑠璃乃が自分の道を見つけ出した今月に、ぴったりの選曲だったのかもしれません。
最後のMCでは、改めてシャッフルユニットの感想も。
「もしまたやるなら、今度は別の組み合わせも面白いかも。3人でも4人でもやれるし」と新たな可能性にも言及。できることはなんでも試していこう、と締めくくりました。
活動記録 第17話「ルリ思う。」 + 103期2月度Fes×LIVE全編映像はこちらから!
🪷活動記録あらすじ(第18話):めぐる季節、四度目の桜に思いをはせて
ちらほらと桜が咲き始めた、ある日のこと。
2年生の梢、綴理、慈は、3月末に開催される蓮華祭に向け、ひとつの計画を立てていた。
スクールアイドルクラブの先輩であり、生徒会長を務めた沙知の卒業にあたり、新しい曲を贈ることにしたのだ。
歌は梢、ダンスは綴理、言葉は慈――。
かつての沙知の言葉を思い出した3人は、それぞれの持つ力を合わせて曲を作ろうと意気込む。
作曲を担当する梢は、花帆とともに実家での週末合宿を。
振り付けを担当する綴理は、さやかとともに街をめぐり、沙知の思いを探る。
作詞担当の慈は、かつて封印した自身の過去に、瑠璃乃とともに向き合うことにする。
その中で梢たち3人は、それぞれに沙知との過去と、教えられたことを振り返る。
「沙知先輩とユニットを組んで、お互いの意見を交換しながら、曲を作る。
その過程で新しいものが生まれ、私の想像を超えた素敵なステージが形作られてゆく」
「私ひとりの世界に、次々と色が生まれて••••••。
楽しかったのよ。夢を追いかけることだって、ぜんぶ。
これがスクールアイドルなんだって、ようやくわかったの」
一方で綴理は、かつて沙知と訪れた市場に足を運び、雨上がりの瞬間を待つ。
DOLLCHESTRAというユニットは、劇場の名にふさわしく、舞台の上で人々に想いを伝える“居場所”そのもの。そう語った沙知の言葉を紐解いた綴理は••••••
「この市場みたいに、みんなが居る場所が••••••ボクの居場所なんだって今は分かる。今のボクの周りには、みんなが居る。だってボクは、スクールアイドルだから」
「さちが、居るだけで良いって言った理由。DOLLCHESTRAを選んだ理由。
それは、ボクに“スクールアイドル”を教えるためだったんだね。
いつかボクがボク自身を、スクールアイドルだと思えるように」
綴理が導き出した、沙知へと贈る思い。それはとても、シンプルなものだった。
『ボクにスクールアイドルを教えてくれて、ありがとう』
また一方。映画館のスクリーンを貸し切り、1年生の頃の「ナメた」配信と向き合った慈は••••••
「スクールアイドルは、みんなが楽しいって声をあげてくれる。コールして、私たちの名前を呼んでくれる。レスポンスをリアルタイムでくれる。
相思相愛なんだって、ちゃんとわかる」
「それが本当に楽しかったから。
スクールアイドルは新しい、私の“夢”になったんだ」
「今は配信ナメてるかもしんないけど。あんた(1年生の自分)だって、すぐに気づくからね。
沙知先輩が教えてくれたんだよ。私に、新しい夢を」
夢を教え、自分を変えた沙知に責任をとってもらう、ズタボロに泣かせてやる!と意気込む。
そして――
後輩の力を借り、それぞれに「全力」を出した3人は、沙知に届ける150点の歌を作りあげる。
しかし、ひとつ気がかりなことがあった。
卒業を前にした沙知が、うかない顔をしているのだ。
心配した梢たち3人に、沙知は語る。
梢たちが1年生たちとの出会いを嬉しく思っているように、自分にとっても梢たち新入生は救いだったのだと。
「あたしは、先輩に恵まれた。後輩にも、本当に恵まれた。
でも、だからかな」
「その間を繋いでいたあたしは、先輩に恵まれた分を、後輩に返せた自信がない」
「思えば、多くつまずいてしまった。
キミたちを傷つけてばかりだったし••••••助けてもらってばかりだった」
先輩として、キミたちに充分、何かを返せたのだろうか。返せていないなら、せめて――。
沙知の心中を察した3人は、ひとつの決意をする。
それは、全力を傾けた新曲を沙知のためだけに歌うこと。
「ごめんね。さちに貰ったものは、後輩に返せばいいって言われてたけど••••••どうしても、さちにも返したかった」
「これが、私たちの気持ちです」
「――ねえ、沙知先輩。
私たちがここに居るのは、あなたが居たからだよ」
歌に込められた思いと、蘇る過去の断片に、沙知は涙を流す。
そうして、梢たちからの「お返し」を受け取った沙知が告げたのは――
1年かけて作った、第二音楽堂の存在。
「せめて、キミたちに何かできることがないかと思って••••••お詫びの、つもりだったんだけど」
「今なら堂々と言えるかな。お詫びじゃなくて、後輩へのプレゼントだって」
「ここがあればもう••••••狭いステージで危ないことが起きたりはしない」
新しいステージに込められた思いを感じ取り、気合いを入れる一同。
蓮華祭では、新曲『抱きしめる花びら』を改めて披露し••••••
ついに、沙知との別れの日がやってきた。
1年後に待つ梢たちの卒業を予感した花帆に、沙知は告げる。
「春は出会いと別れの季節、ってよく言うだろう?
あれは少し正確じゃないんだ」
「順番が逆なんだよねぃ。
別れがあって、出会いがある。別れにはつらい気持ちになることもあるけど••••••未来は意外と明るいんだってことを、憶えておいてほしいな」
そう言って踏み出す沙知を、一同は見送る。
いつか自分たちも見ることになる、四度目の桜に思いをはせて。
🪷3月度Fes×LIVEレポート:「卒業生への感謝を込めて!全員で彩る蓮華祭ステージ」
このコーナーでは、先月末に行われたFes×LIVEのライブレポートをお届けします。
103期3月度Fes×LIVEとなる『蓮華祭』は、新設された蓮ノ空女学院 第二音楽堂で行われました。
開幕を飾った楽曲は、『Dream Believers』。
Fes×LIVEでは締めくくりとして歌われることの多い『Dream Believers』ですが、今回は1曲目での披露。1年間の集大成となるFes×LIVEの始まりを、大いに盛り上げてくれました。
演奏後のMCでは、今回の会場である第二音楽堂が卒業生の発案で建てられたものであること、そしてこの音楽堂の命名権が、スクールアイドルクラブに託されたことが明かされました。
一同が考えに考えた結果、名付けられた名前は
『八重咲ステージ』。
アイディアを出した花帆は「ここは先輩たちの思いが、形になって咲いた場所。そして、これから先もずっとずっと、咲き重なっていきたい」と、名前に込められた思いを語ってくれました。
続いて披露されたのは、『On your mark』『ツバサ・ラ・リベルテ』の2曲。
『On your mark』は「位置について」という意味であり、これから旅立つみんなを応援する1曲。
『ツバサ・ラ・リベルテ』は、大空に自由に飛び立つ曲。「スクールアイドルクラブの先輩が遺してくれた大事な曲だから、ここで歌いたかった」との思いが語られました。
そしてライブはいよいよ、最後の1曲に。
綴理「たくさん、色んなものを貰ったよ。それをひとつひとつ重ねて、歌にしたんだ」
慈「きっと、みんなそれぞれに思い出があるよね。それを思い出しながら、聴いてくれると嬉しいな」
梢「それでは、聴いてください。 すべての旅立つ人たちと、見送る人たちに」
3人からのメッセージのあと、披露された新曲は『抱きしめる花びら』。
ライブ終了前のMCでは、一同から「少しだけ時間をください」とのお願いが。
「本来この場で、わたくしごとを語るべきではないのですが……」と前置きのうえ、スクールアイドルクラブにとって大切な人に言葉を届ける時間が設けられました。
「大賀美沙知先輩!卒業おめでとうございます!」
これをもって、103期を締めくくる『蓮華祭』は終演。
そのあとのFes×LIVE AFTERは「特別編」として、楽曲『Legato』が披露されました。
Legatoは「繋ぐ」という意味をもつ言葉。
先ほどまでのライブは、送り出す思いを連ねた時間。
去っていく人たちから受け取った思いを繋いで歌うべきはこのAFTERしかない、と考えての構成だったとのこと。
Fes×LIVE本編よりも少しリラックスした雰囲気で語ってくれるMCにもご注目ください!
『抱きしめる花びら』ライブビデオはこちら!
🪷With×MEETSピックアップ
このコーナーでは、2024年1月~3月に配信されたWith×MEETSからいくつかピックアップしてご紹介します。活動記録との繋がりや、話題になった配信など、この機会にぜひチェックしてみてくださいね。
【2024/1/11 配信】 あけましておめでとうございます
こちらは新年初の配信。ラブライブ!全国大会の結果報告や、金沢のお正月ならではの企画として「辻占(つじうら)」で引いたおみくじの話題などに触れられました。
梢から花帆への呼び方が「花帆さん」から「花帆」になっていることにも注目です!
【2024/2/8 配信】 ゆるゆる配信だよ
こちらは瑠璃乃と綴理が、活動記録内で海釣りに行ったあとの配信。
ふたりのユニット名が披露された配信でもあります。
脱線しすぎな自由なしりとりが展開されたり、ふたりで蓮ノ空の楽曲を聴くだけのゆるっとした時間が流れたりと、瑠璃乃と綴理ならではの空気感をお楽しみください。
【2024/2/24 配信】 大好きみらくらぱーく!
久しぶりの「みらくらぱーく!」回。ごちゃまぜユニットの報告会では慈から見た花帆の全力感や、瑠璃乃から見た綴理の優しさが語られています。
また、屋上からバレンタインチョコレートをばらまいた一件についても触れつつ、瑠璃乃の選ぶ慈のベストショットが公開されたりと、笑顔の絶えない配信となっています。
すれ違いを経てさらに絆を深めたふたりの、みらぱ愛を感じる配信です!
【2024/3/30 配信 With×MEETS】 3月度Fes×LIVE振り返り配信
こちらは3月度Fes×LIVE、蓮華祭を振り返る6人配信。みなさんからのおたよりに答える形で、セットリストに触れたり、「春は別れと出会いの季節(出会いと別れではなく、逆の順番)」だと教えてもらったことなどが語られています。部室に飾られた、沙知との写真にも注目です!
🪷カードメッセージピックアップ
このコーナーでは、スマートフォンアプリ「Link!Like!ラブライブ!」で2024年1月~3月に実装されたカードから注目のメッセージの一部をご紹介。意外な情報や、活動記録との繋がりがわかるかも?
ネタバレ注意です!
1)『ハクチューアラモード』藤島 慈(特訓後)
眠ってしまった瑠璃乃に、優しく語りかける慈。
ラブライブ!全国大会敗退の悔しさや、瑠璃乃への思いが感じられるメッセージです。
慈が「してあげたい」ことと、瑠璃乃自身が望むこと。
この時の慈に気づけなかった瑠璃乃の思いと強さは、2月のすれ違いを通して知っていくことになりました。
2)『Pleasure Feather』村野さやか(特訓後)
梢とのユニット「蓮ノ休日」やその楽曲について、さやかが語ってくれている一枚です。
瑠璃乃と慈の配信でも触れられていたように、梢とさやかにはよく似ている部分があるのでしょう。
「実は前から、さやかの曲も考えていた」と語った梢。けれどさやかは、「それだけじゃなく、梢先輩自身の曲でもあるんじゃないか」と感じたと語っています。さやかと梢の間にある信頼や、空気感が感じ取れるメッセージです。
3)『Colorfulness』大沢瑠璃乃(特訓後)
綴理との作曲や楽曲披露を振り返る、瑠璃乃のメッセージ。
初めてのギターに苦戦した体験や、綴理の作曲風景に触れられている貴重な一枚です。
別のメッセージメッセージでは、綴理の作ってくれた歌詞が「思ってること全部わかってくれていた」「気持ちが込めやすいように歌詞のパート分けをしてくれた」こと、そんな綴理への感謝などが語られています。
「みらくらぱーく!」でも自分の気持ちを込めた曲を作りたいと意気込む瑠璃乃は、今後どんな曲を届けてくれるのか。そんな楽しみを抱かせてくれるメッセージとなっています。
4)『抱きしめる花びら』夕霧綴理(特訓後)
沙知に向けた、綴理の思いが語られるこちらの1枚。
約2年前に沙知から言われたこと。その1年後、さやかとともにライブをしたこと。
そして、沙知の「正しさ」への思いと、DOLLCHESTRAにとって重要な「居場所」について――。
これまでの活動記録を思い出させる、綴理の変化が垣間見えるメッセージとなっています。
5)『抱きしめる花びら』藤島 慈(特訓後)
自身の怪我と、沙知がスクールアイドルクラブを辞めた頃を振り返る慈の1枚。
あの日々をどうやっても肯定することはできない。だからこそ「今がずっと続くわけじゃない」ことは、救いにもなりうる。慈ならではの価値観で語られる「時間」への考えと、スクールアイドルとしての矜持が伝わってくるメッセージです。
🪷ここだけ情報!スクールアイドルクラブ豆知識
このコーナーでは、『もっと蓮ノ空!リンクラ新聞部』だけの情報をお届けします。
今回のテーマは「冬の必須アイテム」!
6人それぞれの冬の楽しみや、愛用アイテムなどを語ってもらいました。
●日野下花帆
1年前の冬は、受験勉強で少し夜ふかし気味だった。その時は、あったかくてふわふわの上着が必須アイテムだったそう。この間マフラーを忘れて寒がってたら、さやかちゃんがカーディガンを貸してくれた。なんだかすごくあったかかった!とのこと。
●乙宗 梢
いつも一緒だけれど、冬の機械さん(スマートフォン)はカイロのかわりにもなるので欠かせない存在。もちろんあたたかい紅茶も必須アイテムだけれど、寒い日には特に、シナモンやジンジャーが香るチャイなどがおすすめ。ぜひ試してみてください、とのこと。
●村野さやか
冬は、体を冷やさない防寒着やカイロが必須アイテム……なのだが、まわりに防寒着を忘れる人がいるので、なんだか心配で余分に持ち歩くようになった。ちなみに寒さには慣れているので、マフラーやカーディガンを貸しても自分は結構平気、とのこと。
●夕霧綴理
冬は空気がつめたくて、息を吸うと、体まで透きとおってく感じがする。それとね。クリスマスのあたりは、めずらしく家族が揃って、クリスマス会をやってくれるんだ。だから、つめたい空気と、クリスマスの楽しさ、一緒にいる人たちのあったかさが……ボクの冬かな。
●大沢瑠璃乃
冬といえば、誰もいない海!なんだけど、必須アイテムとはちょっと違うかも。個人的に、冬を感じるアイテムは友だちからのクリスマスカード!自分に合わせて絵柄を選んでくれるのが嬉しいし、自分も友だちの顔をひとりひとり思い浮かべて書くのが楽しいんだ、とのこと。
●藤島 慈
冬は寒いしなんだか気持ちも沈みがちだけど、クリスマスコフレや限定ドリンクなんかが出るから、楽しみも多い時期!あえて必須アイテムをあげるとするなら、そういう「自分で楽しみを見つける気持ち」を忘れないことかな?とのこと。
『ほぼ10分で読める蓮ノ空(103期編)』は今回で完結となります。
『もっと蓮ノ空!リンクラ新聞部』では毎月の活動記録やFes×LIVEレポートなどトピックスをまとめていますので、ぜひ公式noteをフォローお願いします!
🪷103期蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブの軌跡
蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ公式YouTubeにおいて、
活動記録(ストーリー)・Fes×LIVE・With×MEETSをまとめて確認できる
再生リストをぜひご活用ください。
バーチャルだけどリアル
少女たちと「いま」を描く青春学園ドラマ、新年度スタート!
蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブは、 1年365日、入学から卒業までの限られた時間のなかで、 彼女たちと喜び、悲しみを共にし、同じ青春を過ごす、 リアルタイム「スクールカレンダー」連動プロジェクトです。
スマートフォン向けアプリをメインに、メンバーおよびキャストによる動画配信、雑誌展開、楽曲CDのリリース、ライブイベントなど、オールメディアで展開していきます。
▼スマートフォンアプリ「Link!Like!ラブライブ!」
▼『蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ』公式サイト https://www.lovelive-anime.jp/hasunosora/
▼『蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ』公式YouTubeチャンネルhttps://www.youtube.com/@lovelive_hasu
▼『蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ』公式X(旧Twitter)https://twitter.com/hasunosora_SIC